WWE:Best of NXT PPV 2023 part.1の分析
名勝負 | ラスト・マン・スタンディング:イルヤ・ドラグノフvs.ダイジャック(NXT BattleGround 5/28/23) |
好勝負 | NXT王座戦:カルメロ・ヘイズ(ch)vs.イルヤ・ドラグノフ(NXT Great American Bash 7/30/23) |
@ノース・アメリカン王座戦:ウェス・リー(ch)vs.ジョー・ゲイシーvs.タイラー・ベイト(NXT BattleGround 5/28/23)
ゲイシー戦おうとせず目をつけられる流れですが
ウェスとタイラー同士も火花を散らすので、
まったりとした展開にはならずアクションを積極的に。
3ウェイらしい独創的なムーブも見られましたね。
ただ立場に基づきつつも作りに行っている感は少し強めです。
終盤のテンポ感は素晴らしいものの
最後のフィニッシュも人為的すぎるか。
クオリティは最後伸ばしづらいがオープニングとしてはデメリットそんなに気になりません。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Aラスト・マン・スタンディング:イルヤ・ドラグノフvs.ダイジャック(NXT BattleGround 5/28/23)
打撃の荒々しさが半端ない上に、
早々に鉄階段を交えることでベース・レベルがかなり高くなっています。
持ち出したテーブルに突っ込んだイルヤが顎から出血したのも壮絶さを後押し。
ラスト・マン・スタンディングのダウン時間に依る重みの印象付けも上手いですね。
スポットの一撃性もそうですが、その間の繋ぎが流石のイルヤ。
ダイジャックもキャラ性を活かして力強く粘り腰で攻防に当たります。
鉄階段から竹刀に移ってダイジャックがイルヤを甚振る変調のシーン。
イルヤの顎の血を竹刀にこすりつけ、侮蔑する等
このドラマ・パートで集中力を途切れさせずに繋げました。
最後は破壊的でありながら独創的なフィニッシュでこれも良し。
想像以上の内容に仕上がりましたね。
ぎりぎり名勝負。
BNXT女性王座トーナメント決勝:ティファニー・ストラットンvs.ライラ・ヴァルキリア(NXT BattleGround 5/28/23)
小さな動きもしっかり見逃さずライラがリアクション。
ミス・ムーブが生まれた時にフォロー・ムーブに繋げるだけでなく、
場を整えた上でティファニーが脚攻め。
これは素晴らしかったですね。
ティファニーの脚攻めも教えをしっかり守っていて真面目。
両者ともにスパスタとしては初心ですが、
両者しっかり積み重ねた上でこの光栄な機会をつかみ取ったことがちゃんと伝わります。
スケール感は広がり切りませんでしたが、
良質で今時点では十分合格点と言えます。
好勝負に届かずも中々良い試合。
CNXT王座戦:カルメロ・ヘイズ(ch)vs.ブロン・ブレーカー(NXT BattleGround 5/28/23)
大味であったブロンですが
ヒールになって新しい目が見えてきましたね。
カルメロもブロンを強大に見せる為にテクニックを駆使。
良い関係性を築いています。
ブロンがポイントでスケール感ある攻めを見せて後半も伸びました。
そんなに長尺ではないが綺麗にまとまっていましたね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
DNXT王座戦:カルメロ・ヘイズ(ch)vs.イルヤ・ドラグノフ(NXT Great American Bash 7/30/23)
リズムを作りつつも
そこに流されずポイントで止めフックをかけます。
意識しつつ試合運びの次の手を選択していますね。
イルヤの劇画調世界観にカルメロのヒップホップが混ざりつつも不協和音はなし。
そこから踏み込んでいくカルメロ。
エントランスも華々しくなり、カルメロがスターとして一軍でも活躍する未来が見えた内容でしたね。
終盤は技自体の質感、見せ方よく、スケール感のあるニアフォール合戦でした。
最後がセコンド絡みで綺麗ではあるが、
やや内容に比べスケール感物足りない気がして
クオリティは抜群ながら名勝負と言い切る雰囲気感には後一歩。
文句なしに好勝負。
(執筆日:7/?/23)