WWE:WrestleMania 39 Saturday 4/1/23の分析
名勝負 | SD女性王座戦:シャーロット・フレアー(ch)vs.リア・リプリー(WrestleMania 39 Saturday 4/1/23) タッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ケヴィン・オーウェンス、サミ・ゼイン(WrestleMania 39 Saturday 4/1/23) |
好勝負 | セス・ローリンズvs.ローガン・ポール(WrestleMania 39 Saturday 4/1/23) |
@セス・ローリンズvs.ローガン・ポール(WrestleMania 39 Saturday 4/1/23)
ローガンはHBKばりに空中滑走し登場。
セスも指揮者付、と派手な入場でWM感高まります。
ローガンが身体能力を活かしますが、
それが1ムーブで構築されるのではなく
しっかり攻防としてミックスされているのが素晴らしい。
ローガンは大舞台にも臆せず対応していますね。
細かな部分は少し粗もあるが些末な問題。
セスも見事な合わせでエンタメ性とクオリティを両立。
ローガンと一緒に出てきたドリンクマンの正体が
ボクシングで対戦したYoutuber、KSIだったり、
絡んで実況席スポットが生まれたりと一気に最後演出の力で盛り上げて〆。
クオリティも読めるカードでしたが、ここまでの出来になるとは思いませんでした。
ぎりぎり好勝負。
ASD女性王座戦:シャーロット・フレアー(ch)vs.リア・リプリー(WrestleMania 39 Saturday 4/1/23)
王者/挑戦者の位置を入れ替え2年前のWM同一カード。
リアは悲願のシャーロット超えを目指します。
リアのコンディション良く重厚感がありますね。
シャーロットもスケール感を心技体で作れるので
世界最高峰のマッチ・アップという趣が序盤からありました。
グラウンドでも気持ちのぶつけ合いを
アクションの表層に反映させられています。
やっていることの素晴らしさに対して
反応がやや返って来ていない時の
観客を惹きこむリアの見得切りがまた見事でした。
それぞれ技の配置、切り返しの呼吸、素晴らしく、
2年前には終盤がやや物足りなかったものの
今回はトップ対決、WMシチュエーションにふさわしい鬩ぎ合いが見られました。
出し惜しみせずマックスでひた走る中でも煮詰まらず、
ならこれはどうだと更なる意味性を加える所作、タイミング。
それぞれ絵になる得意技で
ここで終わっても納得という場面が何度もクライマックスにある総力戦。
WMメインでも遜色ない出来栄えです。
ぎりぎり名勝負。
Bタッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ケヴィン・オーウェンス、サミ・ゼイン(WrestleMania 39 Saturday 4/1/23)
この1年で最高となるストーリー・ラインの終着点。
オーウェンス、サミがPWGロゴ、スパドラ・コスチュームで登場したのには感涙でしたね。
サミとジェイはラフに戦いながらもどこかウェットさを感じさせます。
ケヴィンは最初のホット・タッグから場外へのスワントーンと派手にスタート。
スムーズな攻守切り替えでテンポよく展開。
普通の試合ならフィニッシュして十分な状況を早くも作り上げます。
そこからWMのメイン・イベントにするべく次のステージへ。
時の人サミのドラマ性を
スーパー・キック・パーティ・シーンで彩り、
実況席葬の演出も加えて盛り上げます。
皆が訪れないといけないと思っているエンディングに向けて
観客含めて全員一丸となって走り切りました。
上記演出ありつつも過多ではなく、
最後まであくまで演者4人が中心に据えられていたのも嬉しかったですね。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:4/?/23)
Rating:★★★★★