TOPアメリカン・プロレスWWE 2022年 →WWE:Wrestlemania 38 Sunday 4/3/22

WWE:Wrestlemania 38 Sunday 4/3/22の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@タッグ王座戦:RKブロ(リドル、ランディ・オートン)(ch)vs.アルファアカデミー(チャド・ゲイブル、オーティス)vs.ストリートプロフィッツ
Aオモスvs.ラシュリー
Bエニシング・ゴーズ:サミ・ゼインvs.ジョニー・ノックスヴィル
C女性タッグ王座戦:カルメラ、クイーン・ゼリーナ(ch)vs.ナタリア、シェイナ・ベイズラーvs.リア・リプリー、リヴ・モーガンvs.ナオミ、サーシャ・バンクス

Dエッジvs.AJスタイルズ
 エッジは陰鬱な照明と共にミニストリー時代のテイカーみたいな入場でしたね。
 そのヒール像を表現する為に
 手数を抑え、サブミッションを大技に据えた新スタイルとなっています。

 一方のAJは元の通り技を的確に派手に使いこなすスタイル。

 昨夜のベッキーvs.ビアンカは
 お互いが足りない所を補い合っていました。
 この試合もスタイルの違が出ているいといえばそうなんですが、
 両者が平行線を辿っていて、
 試合が進んでいく感覚を与えることが出来ていないですね。
 その為まどろっこしい印象になってしまっています。

 それぞれ無自覚にやっていることではないので、
 それぞれに理屈があるし、理屈に裏打ちされている以上、
 反発せず平行線であってもクオリティは高く保たれるので
 結果的にMOTNになっていますが、それでも物足りないですね。

 また、WMで一番クオリティに期待がかかるカードにも関わらず
 ダミアン・プリーストが現れてそれで生まれた逡巡から決着というのも
 ちょっとブッカーとの感覚の違いを覚える所ですね。

 中々良い試合。

Eリッジ・ホーランド、シェーマスvs.ニュー・デイ(コーディ・ローデス、エクヴィアー・ウッズ)

Fパット・マカフィーvs.オースチン・セオリー
Gパット・マカフィーvs.ビンス・マクマホン
 マカフィーは素晴らしい身体能力ですね。
 技のインパクト頼みで押しているのは否定できませんが、
 マカフィーが他と違うのは場慣れしていて、WMレベルの空気にも飲まれないということですね。

 ムーブに頼りつつもムーブに踊らされていません。

 セオリーは道化的受け身で盛り上げると同時に
 プロとしてリード・ラインを適切に引いていました。

 マカフィーのコーナーに飛び乗ってのスーパープレックスには度肝を抜かれましたね。
 セオリーも口撃から綺麗にオチをつけて〆。

 そして試合後のビンス。
 リップ・サービスでジャケット脱ごうとしただけかと思ったらまさかの参戦。
 マジで試合するの!?と観客を見事にのせたジャケット脱ぐ仕草は痺れましたね。

 老齢になったからこそ往年如くマイクに頼るかと思いきや
 完全になしで身振り手振りで魅せてきた気概には脱帽です。

 勿論年齢は隠せず実体がないので、
 このビンスと攻防をリアリティをもって行うのは
 マカフィーがパントマイマーでない以上無理というものですが、
 特別な瞬間を楽しむことが出来ました。

 そして更にはオースチンまで現れ、20年前に行っていたようなやり取りが再び。
 セオリーがリアルかはともかくスタナー受け大喜利の新たな解も提示し、
 良い酔い方のできるお祭り騒ぎでしたね。

 平均的な良試合。

HWWE&ユニバーサル統一王座戦:ローマン・レインズ(Uni ch)(統一チャンピオン!)vs.ブロック・レスナー(WWE ch)
 レスナーがヘイマンに対抗して自ら名乗りを上げたくらいで試合前の演出はシンプル。
 頂上対決のシチュエーションですからこれくらいで十分ですね。

 試合が始まるとレスナーが攻撃的に攻めかかり投げていきます。
 いつものスタイルですが、パフォーマンスはかなり高かったですね。

 技のスケール感は抜群で、受けでは膝を突いたりと表現が利いていて
 眩しい笑顔を始めとして表情もついてきている。

 ただ問題はレスナーのこの独自スタイルは良くも悪くも世界観を用意するだけということですね。

 その質量はパフォーマンスに比例しますが、
 それがダイレクトに試合を伸ばすことにはつながりません。

 その点ではレインズにボールが投げられている訳ですけれども
 レインズはスピアーにスーパーマン・パンチに絞った試合構築。

 技を出せば良いというものではないのですが、
 ゴールドバーグのスタイルのような試合に対する向き合い方。

 いやいやヒール・ターンしてvs.ジェイ・ウーソで覚醒した
 あのヒール表現の集大成をWMで見せるんじゃないの、と肩透かしを受けた感が強いですね。

 頂上対決の雰囲気はあるものの
 ここまでの中で飛びぬけた試合もないので
 これでOKとは言い切れないですね…。

 平均的な良試合。

 昨日と同じでバラエティ豊かなで楽しみやすいコンテンツではありましたが、
 DとHが両方大成功とはいかず、結果的に有名人試合の方が印象強いので、物足りなかったですね。
 
 (執筆日:4/?/22)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:RKブロ(リドル、ランディ・オートン)(ch)vs.アルファアカデミー(チャド・ゲイブル、オーティス)vs.ストリートプロフィッツ
Aオモスvs.ラシュリー
Bエニシング・ゴーズ:サミ・ゼインvs.ジョニー・ノックスヴィル
C女性タッグ王座戦:カルメラ、クイーン・ゼリーナ(ch)vs.ナタリア、シェイナ・ベイズラーvs.リア・リプリー、リヴ・モーガンvs.ナオミ、サーシャ・バンクス(新チャンピオン!)
Dエッジvs.AJスタイルズ
Eリッジ・ホーランド、シェーマスvs.ニュー・デイ(コーディ・ローデス、エクヴィアー・ウッズ)
Fパット・マカフィーvs.オースチン・セオリー
Gパット・マカフィーvs.ビンス・マクマホン
HWWE&ユニバーサル統一王座戦:ローマン・レインズ(Uni ch)(統一チャンピオン!)vs.ブロック・レスナー(WWE ch)