TOPアメリカン・プロレスWWE 2022年 →WWE:WrestleMania 38 Saturday 4/2/22

WWE:WrestleMania 38 Saturday 4/2/22の分析


名勝負 なし
好勝負 Raw女性王座戦:ベッキー・リンチ(ch)vs.ビアンカ・ブレア

コーディ・ローデスvs.セス・ローリンズ

@SDタッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.シンスケ・ナカムラ、リック・ブーグス
 ブーグスが負傷で不完全燃焼試合に。

Aドリュー・マッキンタイアvs.ハッピー・コービン
 試合後マッキンがクレイモアを振るうとロープが切断。その後復旧。

Bローガン・ポール、ザ・ミズvs.ミステリオズ
 ローガンはボクサーということで身体能力は十分。
 普通にただキャリアの浅いレスラーといっても通用するでしょう。

 勿論タッグの段取りとしては高度なものを要求できないので、
 試合構成はローガンの存在により制限を受けていますが、
 上手く役割分担してそこが気にならないようにしています。

 3アミーゴ、フロッグ・スプラッシュまで見せてくれて御の字。
 話題性除いた試合面でも制限よりも
 有名人が普通にプロレスをしている!?という驚きの方が大きい。

 平均より少し上。

 試合後ミズがローガンにSCフィナーレ。

CRaw女性王座戦:ベッキー・リンチ(ch)vs.ビアンカ・ブレア
 ベッキーはレディ・ガガのコスチュームで登場。
 最高にキマっていますね。
 
 攻撃性を前面に押し出しつつ、
 パラノイアなキャラと組み合わせたその表現性には惚れ惚れしますね。
 
 普段とは違う格好で普通ではない立ち振る舞いを見せました。

 一方のビアンカ。
 昨年は試合前から感傷的になってしまいましたが、
 今回はこの場に立つに値するレスラーとして自己肯定できた上で臨みます。

 表現的なベッキーに比べるとナチュラルな試合運びがやや面白みに欠けるものの
 翻弄されてもおかしくない所を的確に組み合わせてこなしたのは
 トップ・レスラーであることの再証明となっています。

 また、スピーディな切り返し合いが増えてくると
 得意な領域が増えてきますから提案量も増えレベルも高まり、
 最後のフィニッシュは完璧に導かれた帰結となっています。

 文句なしに好勝負。

Dコーディ・ローデスvs.セス・ローリンズ
 ?として登場したのはコーディ・ローデス。
 アメリカン・ナイトメアとしてAEWそのままの
 見事なカリスマ性を持って登場しました。

 試合でも伝統的なシークエンスの中に加える身振りで魅了。
 スーパースターですね。

 セスはコーディを立てて控えめに。
 
 丁寧で筋を通しつつも
 試行錯誤も加えてトップ・マッチを追求していました。

 団体としての後押しもあり、
 迫力満点の大技を数多く入れつつ、
 両者の大技だけでない硬軟のメリハリも映えていました。

 切り返し合いを増やしつつも攻防に踊らされず、
 あくまで主体者として攻防をコントロールしきりました。

 最後のフィニッシャー前に敢えてバイオニック・エルボーを挟んでシーンは最高でしたね。

 文句なしに好勝負。

ESD女性王座戦:シャーロット・フレアー(ch)vs.ロンダ・ロウジー
 ロンダがMMA的間合い感の中で
 プロレス的に見せ場提供として本物感のあるMMAムーブを披露します。

 シャーロットはリング環境を使って
 自分のペースに持ち込もうとしていて、
 これはMMA vs.プロレスの王道戦略なので良いですね。

 最初の向き合い方は決して間違ってなかったと思います。

 ただスタイル・クラッシュ故の不協和音というには
 余りにも汚く、本質的でない攻防が散見されます。

 MMA信仰+過読解の傾向のある日本ならまだしもアメリカでは受け入れにくいか。
 
 ロンダが自分の試合運びの悪さ故に
 技に自ら振り回されており、絵の良さだけでは誤魔化しきれなかった。

 平均的な良試合。

・KOショー。オーウェンスが試合を申し入れオースチンが了承。19年ぶりの試合へ。

Fノー・ホールズ・バード:スティーヴ・オースチンvs.ケヴィン・オーウェンス
 オースチンは体重がかかり過ぎないよう自分の体に配慮していますが
 打撃理論に沿った打ち方をしておりオースチンらしい良い攻めっぷり。

 オーウェンスの献身的な受けによる補助も光ります。

 コンパクトななんちゃっての試合にすることも出来たでしょうが、
 19年ぶりの試合の意味合いを彼ら自身が受け止め、
 13分もの試合時間設定でちゃんとやり切りました。

 オースチンが場外ブレーン・バスターを食らいさえしたのには驚きでしたね。

 19年ぶりに試合なんて出来るのか、
 どのように試合をするのか、というテーマにおいて
 魅せた試合であることは否定できませんが、
 それでもビールを投げ入れさせ観客参加型にしながら、
 何を見せてくれるんだ、と観客にワクワクと見守らせた仕事っぷりは天晴でした。
 
 
 試合後オースチンはサクストンを呼び込むと乾杯後スタナー。兄弟を呼び込み乾杯してエンディング。

 (執筆日:4/?/22)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@SDタッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.シンスケ・ナカムラ、リック・ブーグス
Aドリュー・マッキンタイアvs.ハッピー・コービン
Bローガン・ポール、ザ・ミズvs.ミステリオズ
CRaw女性王座戦:ベッキー・リンチ(ch)vs.ビアンカ・ブレア(新チャンピオン!)
Dコーディ・ローデスvs.セス・ローリンズ
ESD女性王座戦:シャーロット・フレアー(ch)vs.ロンダ・ロウジー
Fノー・ホールズ・バード:スティーヴ・オースチンvs.ケヴィン・オーウェンス