TOPアメリカン・プロレスWWE 2018年 →WWE:NXT Takeover:Brooklyn 4 8/18/18

WWE:NXT Takeover:Brooklyn 4 8/18/18の分析


名勝負 シカゴ・ストリート・ファイト:トマッソ・チャンパvs.ジョニー・ガルガーノ
好勝負 NXTタッグ王座戦:アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(ch)vs.マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)

ノース・アメリカン王座戦:アダム・コール(ch)vs.リコシェ

NXT女子王座戦:シェイナ・ベイズラー(ch)vs.カイリ・セイン

NXT王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)

@NXTタッグ王座戦:アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(ch)vs.マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)
 もはやNXTタッグ数え歌といって良いカード。
 ダイナミックな技、1対2スポットを見せつつ
 戦略の部分、細かなタッチ・ワーク、エリア・ポジションも混ぜ
 トータルで魅せ切るのは地力のある彼らならでは。
 孤立したベイトに対する脚攻めが
 ホット・タッグを更に価値あるものにしましたね。
 セヴンのパワフルな投げ、
 ロデリックの死力を尽くしている感が伝わるサブミッションが
 素晴らしいアクセントになった終盤の攻防も見応えは十分。
 最後にベイトへの脚攻めに持っていく仕掛けは工夫が利いていて
 セヴンがタオルを投げるか、という以前の試合を受けたストーリー・テリングに繋がっている。
 文句なしに好勝負です。

Aヴェルヴェティーン・ドリームvs.EC3

Bノース・アメリカン王座戦:アダム・コール(ch)vs.リコシェ
 両者ともに安定感がありますから
 緩急のどちらの部分も完全にコントロールを利かせています。
 ダイブなどの華やかなスポットと
 細かな切り返しによる変調。
 分かりやすい面白みを提供しつつ
 そこに馴れないように工夫を凝らしていますね。
 反撃から即座に説得力あるニア・フォールに持っていく
 終盤のロケット・ダッシュは見事で
 終盤はスリリングな攻防を途切れず続けました。
 けちのつけようのない内容です。
 文句なしに好勝負。

CNXT女子王座戦:シェイナ・ベイズラー(ch)vs.カイリ・セイン
 MMA仕込みのベイズラーの刺々しさに
 その世界を尊重しつつプロレスで対応できるセイン。
 ベイズラーはプロレス・キャリアの短さ故の不器用なところを
 脚攻めの残酷さという表現に繋げているし、
 セインは空間を使って華麗さに磨きをかけている。
 素晴らしい対比されたスタイル・クラッシュ。
 セインが脚の痛みを表現しながら
 WWEのキャラクター・プロレスを演じて引き込んで行きました。
 アメリカ人にも通じるストーリー・テリングで
 将来の一軍での活躍を楽しみにさせる出来でした。
 ただ今はこのカードでNXTの女子王座戦を熱くして欲しい。
 終盤の攻防はサブミッション、クイックも利いていて
 多彩で可能性を感じさせるものでしたからね。
 ぎりぎり好勝負。

DNXT王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
 ガルガーノが仕掛けていきますが、
 手数押しで感情がやや遅れている印象。
 数え歌の最終局面にあることを考えるとやや物足りないか。
 チャンパが反撃してラフ度を引き上げると実況席葬に椅子攻撃。
 非常にハードな内容となります。
 ただ様々な凶器を数こなさなければいけないブックがやや脚を引っ張っている。
 そんなに数を用意しなくても
 この2人なら自分で考えられるし、
 必要以上に凶器に依存しなくても表現ができる。
 後半になるとキャンバスをはがし、
 この数え歌の代名詞の松葉杖、と
 前半とはまた印象度の異なるハードコアな攻防へ。
 カオスで破壊的なスポットで再加速に成功しました。
 最後はストーリー性が最高潮に高まりましたが、
 ガルガーノの攻撃性が暴走して自爆するというフィニッシュは
 字面では良いものの絵としては少し間抜けにも見えるのが残念、
 チャンパがせめてカウンターを決めた形にすれば
 また印象も違ったように思うのだが。
 最後で落としているが、それでも非常に面白かった。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/18)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(ch)vs.マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)
Aヴェルヴェティーン・ドリームvs.EC3
Bノース・アメリカン王座戦:アダム・コール(ch)vs.リコシェ(新チャンピオン!)
CNXT女子王座戦:シェイナ・ベイズラー(ch)vs.カイリ・セイン(新チャンピオン!)
DNXT王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ