WWE:NXT Takeover:New Orleans 4/7/18の分析
名勝負 | アンサンクションド・マッチ:ジョニー・ガルガーノvs.トマッソ・チャンパ |
好勝負 | 初代ノース・アメリカン王座戦、ラダー・マッチ:アダム・コールvs.EC3vs.ヴェルヴェティーン・ドリームvs.ラース・サリヴァンvs.キリアン・デインvs.リコシェ NXT女子王座戦:エンバー・ムーン(ch)vs.シェイナ・ベイズラー NXT王座戦:アンドレード・アルマス(ch)vs.アレイスター・ブラック |
@初代ノース・アメリカン王座戦、ラダー・マッチ:アダム・コールvs.EC3vs.ヴェルヴェティーン・ドリームvs.ラース・サリヴァンvs.キリアン・デインvs.リコシェ
多様なスタイルの選手を集めて化学反応。
いきなりS式SSPスポットで盛り上げつつ
リングからはけてリング内の人数制限をコントロールしますが、
ちゃんと細かくリングに入ろうとして阻止される
アクションを入れているのでわざとらしくない
上質な管理プロレスが展開されます。
この統率感は素晴らしいですね。
一方でMITBと違ってスポット物量作戦とならず、
それぞれの個性とラダーのハード・スポットが両立されています。
ただ少々試合時間が長すぎますかね。
ラダーの昇り降りのゲーム性よりも
誰がサバイブできるかという見せ方なのだから
ラダーが壊れる破壊技で脱落していって良い。
その後に6人全員ラダーに登るなんてのは
クライマックス前の一仕切りの意味でしょうがナンセンスです。
最後にエネルギーが少し発散してしまった。
文句なしに好勝負。
ANXT女子王座戦:エンバー・ムーン(ch)vs.シェイナ・ベイズラー
シェイナの投打締はどれも厳しく
エンバーに反撃されても即座にひっくり返されないよう
アクションを重ねていきます。
これで溜まったボルテージをエンバーが爆発させます。
攻撃的な腕ぜめ表現は素晴らしかったですね。
これに対するシェイナの痛みの表現もリアルで、
まさに迫真の戦いといえるでしょう。
全編見応えのある分、最後の一伸びは少し弱かったが素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Bタッグ王座戦、DRTTC決勝:アンディスピューテッド・エラ(アダム・コール、カイル・オライリー)(ch)vs.オーサーズ・オブ・ペインvs.ロデリック・ストロング、ピート・ダン
CNXT王座戦:アンドレード・アルマス(ch)vs.アレイスター・ブラック
ブラックが俊敏さを活かしてコンビネーションにムーンサルト。
テンポが違うので自分のペースに引っ張り込めるかの
攻防がリアルに表現できていますね。
セコンド介入からアルマスが主導権を掴んで腕攻め。
アルマスはWWEらしいベーシックな試合運びで
激しさを伝えられていてこれんら一軍でも成功しそうですね。
ロープを使ったヘッド・シザース・チョークも強烈でした。
ブラックは力強さを失わず受け。
受け姿をコントロールして
セルフプロデュースがしっかりできている。
これには感心します。
トップ王座として飛び切りのクオリティ。
最後のセコンドを絡めたまとめ方はなくはないが、
試合を通して行なっていた激戦模様と比べるとあっさり風味。
文句なしに好勝負。
Dアンサンクションド・マッチ:ジョニー・ガルガーノvs.トマッソ・チャンパ
(ガルガーノが勝てばNXT復帰)
チャンパは動かないことによる魅せをマスターしていますね。
対するガルガーノはNXT復帰をかけてこの試合に臨みます。
片目をつぶった顔マークも受けていて
多くの観客がそのボードを掲げ非常に良い雰囲気で大一番が開始。
激しいストンピングにトペで遺恨にふさわしい激しさを見せます。
開始直後はガルガーノの一方的な攻めですが、
リベンジ色が出ているので問題なし。
実況席からの弾劾式ブレーンバスターからチャンパのターンへ。
チャンパは狂乱の陽気さと陰鬱な刺々しさが共存する極悪ヒールっぷり。
天性のベビーフェイス、ガルガーノと最高のかみ合いを見せますね。
続いて松葉杖、コンクリートの上にパワーボム、と
アンサンクションド・マッチらしい特別なスポットも出てきます。
場の使いこなしも上手かったですね。
長い時間をかけて作り上げてきたストーリーを
最高クラスの感情/技術でやりきりました。
40分弱という試合時間の長さがガルガーノvs.アルマスのレベルにまで
到達することを阻害したもののMOTY候補のクオリティです。
文句なしに名勝負。
(執筆日:4/?/18)
DVD Rating:★★★★★
注目試合の詳細
なし試合結果
@初代ノース・アメリカン王座戦、ラダー・マッチ:アダム・コール(初代チャンピオン!)vs.EC3vs.ヴェルヴェティーン・ドリームvs.ラース・サリヴァンvs.キリアン・デインvs.リコシェANXT女子王座戦:エンバー・ムーン(ch)vs.シャイナ・ブレイザー(新チャンピオン!)
Bタッグ王座戦、DRTTC決勝:アンディスピューテッド・エラ(アダム・コール、カイル・オライリー)(ch)vs.オーサーズ・オブ・ペインvs.ロデリック・ストロング、ピート・ダン
CNXT王座戦:アンドレード・アルマス(ch)vs.アレイスター・ブラック(新チャンピオン!)
Dアンサンクションド・マッチ:ジョニー・ガルガーノvs.トマッソ・チャンパ