WWE:Wrestlemania 32 4/3/16の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | IC王座戦、ラダー・マッチ:ケヴィン・オーウェンス(ch)vs.ザック・ライダーvs.サミ・ゼインvs.シン・カラvs.スターダストvs.ザ・ミズvs.ドルフ・ジグラー |
@キックオフ・マッチ、US王座戦:カリスト(ch)vs.ライバック
Aキックオフ・マッチ:ブリー・ベラ、ナタリア、アリシア・フォックス、ペイジ、エヴァ・マリーvs.ラナ、サマー・ラー、エマ、タミーナ、ナオミ
Bキックオフ・マッチ:ウーソーズvs.ダッドリー・ボーイズ
@IC王座戦、ラダー・マッチ:ケヴィン・オーウェンス(ch)vs.ザック・ライダーvs.サミ・ゼインvs.シン・カラvs.スターダストvs.ザ・ミズvs.ドルフ・ジグラー
それぞれクイックに動いて繋いでいきます。
ダイブ・シーンも個性的で良いですね。
今回ラダーを昇るムーブを
積極的に織り込んでいったことで
多人数ラダー・マッチには異例のスピード感がありました。
サミとオーウェンスの遺恨を要所で挟んだのも良かった。
最後の締め方も絵になっていて良かった。
やや同系の試合内容に比べて地味ながら素晴らしい試合。
ぎりぎり好勝負。
Aクリス・ジェリコvs.AJスタイルズ
ラダー・マッチの次の2戦目として
地味な様相を冠していますが、
見所をしっかり演出していますね。
三度目の対決と合ってAJが
三角飛びドロップ・キックをかわし逆に決めるなんていうシーンもあります。
ここにきてスタイルズ・クラッシュも
本格的に技セットに加えてきましたね。
もう少しダイナミックなチェンジ・ペースが欲しくて、
それが出来なかったのはジェリコの年齢による衰えなんでしょうが、
一方で繊細なそれは年齢による円熟味から。
現時点でのベストを尽くしたといえるでしょう。
好勝負に少し届かず。
Bリーグ・オブ・ネイションズ(シェーマス、ルセフ、アルベルト・デル・リオ)vs.ニュー・デイ
試合後HBK、フォーリー、HBKが現れLoNを蹴散らす。
Cノー・ホールズ・バード:ブロック・レスナーvs.ディーン・アンブローズ
スープレックス・マシーンのレスナーに対し、
アンブローズは凶器ないと反撃できない、
ストーリーが見えすぎている上に
そのバランス感が悪く退屈な内容です。
しかしアンブローズがロー・ブローを食らわせてからは
活き活きとし始め試合に色がついていきます。
ただ、さあクライマックスかと思わされた所を
F5一発で幕引きされたので拍子抜け。
この試合がこの程度のクオリティなのは痛い。
まあまあ良い試合。
◆リタが次の試合の勝者が復活させた女子王座にもなると宣言。
Dディーバズ王座、女子王座戦:シャーロット(Divas ch)vs.ベッキー・リンチvs.サーシャ・バンクス
3人が積極的に絡む3ウェイ。
これが出来るのはこの3人ならではとも言えるが、
一方で男性レスラーの目指すべき方向に近すぎるきらいも。
とにかく動かなくてはという意識が強すぎて、
悪い意味でも息をつく暇がありません。
後半は迫力のある技が幾つも出てきますね。
ダイブ連発もディーバの試合としては異例でしょう。
良く頑張ったという意味においては間違いなくMOTN。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Eヘル・イン・ア・セル:アンダーテイカーvs.シェイン・マクマホン
素人系レスラーvs.怪人系レスラーにするには
受けの移動性の妙で隙を作らないといけないのですが、
2人共歳を取っているせいでそれができません。
頭が分かっていても体がついていかない。
無意味な技による時間潰しです。
ラストライドが普通に決まったり厳しい。
鉄階段や実況席葬が決まるということだけで
盛り上がらないといけません。
それでもセル上からのダイブ自爆はスポット自体が特別、飛び切り。
色々うるさい中、取り返しのつかない事故が起きたら
どうするつもりだったんだろう、という野暮な心配は置いておいて。
その後の工具箱での連打でシェインにも
勝ちの目の説得力が出てきて、
試合を大きく持ち直す可能性が出てきました。
しかしながらこの試合が勝負すべき
ストーリー性の核であるビンスが出てこない。
そこが中途半端ではどうしようもない。
平均より少し上。
Fアンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトル・ロイヤル
◆ザ・ロックが挨拶しているとワイアット・ファミリーが登場。試合をすることになりローワンが名乗りを上げる。
Gザ・ロックvs.エリック・ローワン
ロック・ボトム一発で決着。
試合後シナがロックに加勢しワイアット・ファミリーを蹴散らす。
HWWE世界ヘビー級王座戦:トリプルH(ch)vs.ローマン・レインズ
大舞台なのは分かりますが、
あれだけ襲撃をしていたのに
オーソドックスなレスリングのスタート。
レインズはHHHを下手に見て舐めた態度で臨みます。
これからのザ・ガイ・ギミックと言えるものですが、
今回の試合自体はオーソリティという巨悪権力を
ぶち破る才気ある若手という素直な像であって欲しかった。
中盤は普通の試合運び。
一応丁寧に一進一退を作り始めたが、
特に何か引っ掛かりを設けようという仕掛けもありません。
ようやく仕込んできた場外スピアーバリケード貫通、
HHHのアーム・バーも若干浮いている始末。
一進一退だけが褒めるべき所ですが、
かなり単純性に依存しての構築ですからねぇ。
もっと良いもの作れたはずなんだけど。
平均より少し上。
(執筆日:4/?/16)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@キックオフ・マッチ、US王座戦:カリスト(ch)vs.ライバックAキックオフ・マッチ:ブリー・ベラ、ナタリア、アリシア・フォックス、ペイジ、エヴァ・マリーvs.ラナ、サマー・ラー、エマ、タミーナ、ナオミ
Bキックオフ・マッチ:ウーソーズvs.ダッドリー・ボーイズ
@IC王座戦、ラダー・マッチ:ケヴィン・オーウェンス(ch)vs.ザック・ライダー(新チャンピオン!)vs.サミ・ゼインvs.シン・カラvs.スターダストvs.ザ・ミズvs.ドルフ・ジグラー
Aクリス・ジェリコvs.AJスタイルズ
Bリーグ・オブ・ネイションズ(シェーマス、ルセフ、アルベルト・デル・リオ)vs.ニュー・デイ
Cノー・ホールズ・バード:ブロック・レスナーvs.ディーン・アンブローズ
Dディーバズ王座、女子王座戦:シャーロット(Divas ch)(新チャンピオン!)vs.ベッキー・リンチvs.サーシャ・バンクス
Eヘル・イン・ア・セル:アンダーテイカーvs.シェイン・マクマホン
Fアンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトル・ロイヤル(勝者:バーロン・コービン)
Gザ・ロックvs.エリック・ローワン
HWWE世界ヘビー級王座戦:トリプルH(ch)vs.ローマン・レインズ(新チャンピオン!)