TOPアメリカン・プロレスWWE 2016年 →WWE:Summerslam 8/21/16

WWE:Summerslam 8/21/16の分析


名勝負 AJスタイルズvs.ジョン・シナ
好勝負 なし

@キック・オフ・マッチ:ウーソーズ、アメリカン・アルファ、ハイプ・ブラザーズvs.ヴォードヴィレインズ、アセンション、ブリザンゴ
Aキック・オフ・マッチ:ネヴィル、サミ・ゼインvs.ダッドリー・ボーイズ
Bキック・オフ・マッチ、7番勝負第1戦:シェーマスvs.セザーロ
@ジェリKO vs.エンゾ・アモーレ、ビッグ・キャス
AWWE女子王座戦:サーシャ・バンクス(ch)vs.シャーロット
BIC王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.アポロ・クルーズ

CAJスタイルズvs.ジョン・シナ
 雰囲気感が出来上がっている中で敢えて動きに余韻を加えて
 シーン作りの効果を倍増しているのは見事。
 同時に受け身の表現をゆったりにすることで序盤から重みを感じさせます。
 一方で基本に戻せる感覚が伝統のWWEらしくて良いですね。
 シナのダウン状態からスタンディングに移行する受け身も冴えているし、
 3戦目ということで深く相互理解し合った試合運びです。
 10分も経過していないのにスタイルズ・クラッシュが決まってしまうのは
 最近のWWEの悪癖ではありますが、
 HHH vs.テイカーのような単純な返し合いには陥らない。
 必殺技以外の攻防もしっかりロックしていてはまっている。
 過剰の返し合いの印象を受けないのは
 そのプロセスの見せ方、体の動かし方が思考に基づいているからです。
 シナvs.パンクと被る面もある素晴らしい試合内容でした。
 ぎりぎり名勝負です。

Dタッグ王座戦:ニュー・デイ(ch)vs.ルーク・ギャロウズ、カール・アンダーソン
EWWE世界ヘビー級王座戦:ディーン・アンブローズ(ch)vs.ドルフ・ジグラー
Fナタリア、アレクサ・ブリス、エヴァ・マリーvs.ナオミ、カルメラ、ベッキー・リンチ

GWWEユニバーサル王座戦:フィン・ベイラーvs.セス・ローリンズ
 フィンが奇襲する形ながらやや動きにキレがないですね。
 脚狙いも能動的に序盤から入れる意図に欠けます。
 これでは攻めが細く見えてしまいます。
 しかしフェンスを絡めてハードなやり取りを行うと一転ハードな戦いへ。
 これでフィンがフェンスへのパワー・ボムを決め腕を痛めて
 翌日の王座返上に繋がってしまうのですが、
 この試合だけでいうとこの過激化によって見応えはましたし、
 腕の負傷によってバランス感が冴え、試合の芯もできました。
 皮肉なことですけどね。
 終盤は制限が利いてやや返しのスピード感が物足りないが上質な攻防でした。
 中々良い試合。

HUS王座戦:ルセフ(ch)vs.ローマン・レインズ

Iブロック・レスナーvs.ランディ・オートン
 レスナーのショルダー・ブロックに対しオートンが抵抗。
 今までの威力設定と少し違う感じで、おっ、と思ったのも束の間、
 レスナーがいつものジャーマン連打へ。
 そのままオートンは受けの誘導もダメージ表現も
 対して行わず人形のように甚振られるだけ。
 とても同期対決、スターの復帰試合とは思えない
 スカッシュ・マッチ的様相になっていきます。
 最後はレスナーのマウント・パンチでオートンが流血しそのままTKO。
 コントロバーシャルなフィニッシュでしたが、
 それを導く試合構築もなく、実にしょぼいメイン・イベントでした。
 少し悪い試合。

 (執筆日:8/?/16)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キック・オフ・マッチ:ウーソーズ、アメリカン・アルファ、ハイプ・ブラザーズvs.ヴォードヴィレインズ、アセンション、ブリザンゴ
Aキック・オフ・マッチ:ネヴィル、サミ・ゼインvs.ダッドリー・ボーイズ
Bキック・オフ・マッチ、7番勝負第1戦:シェーマス(1)vs.セザーロ
@ジェリKO vs.エンゾ・アモーレ、ビッグ・キャス
AWWE女子王座戦:サーシャ・バンクス(ch)vs.シャーロット(新チャンピオン!)
BIC王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.アポロ・クルーズ
CAJスタイルズvs.ジョン・シナ
Dタッグ王座戦:ニュー・デイ(ch)vs.ルーク・ギャロウズ、カール・アンダーソン(DQ)
EWWE世界ヘビー級王座戦:ディーン・アンブローズ(ch)vs.ドルフ・ジグラー
Fナタリア、アレクサ・ブリス、エヴァ・マリーvs.ナオミ、カルメラ、ベッキー・リンチ
GWWEユニバーサル王座戦:フィン・ベイラー(初代チャンピオン!)vs.セス・ローリンズ
HUS王座戦:ルセフ(ch)vs.ローマン・レインズ(ノー・コンテスト)
Iブロック・レスナーvs.ランディ・オートン