WWE:Payback 5/1/16の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | なし |
①キックオフ・マッチ：ドルフ・ジグラーvs.バーロン・コービン
②キックオフ・マッチ、US王座戦：カリスト(ch)vs.ライバック
①#1コンテンダーズ・マッチ：SWAFT vs.ヴォードヴィレインズ
エンゾがロープにぶつかり脳震盪を起こし試合中止。
②ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン
インディーから遺恨を輸入する形で
組まれたストーリー・ライン。
WWEファンがどこまでノレるかが焦点でしたが、
この2人には杞憂だったようです。
サミが冒頭、感情をむき出しに殴りかかるとトペへ。
これをオーウェンスがボード・コントロールで
主導権を取り返し観客を煽って見せれば、
もうインディー時代の遺恨を知っている人も
知らない人も目の前の試合に魅了されます。
遺恨を表現、流れを作るにあたって
比較的自由な攻防を許容されていますが、
それでも試合の流れに沿って無駄なく、
この試合順の中で大義を為そうとしている姿勢は好感が持てる。
エプロンでのショルダー・スルー、
ロープの角を横切っての飛びつきトルネードDDTという
過激スポットは適切な場面で行われ、
激戦モードの雰囲気をしっかり作ったうえで終幕。
密度の濃い一戦でしたね。
好勝負に少し届かず。
③IC王座戦：ザ・ミズ(ch)vs.セザーロ
④ディーン・アンブローズvs.クリス・ジェリコ
⑤女子王座戦：シャーロット(ch)vs.ナタリア
◆ビンスが登場。Rawのコントロール権を争っていた
シェイン、ステフだが、ビンスの決断に従い2人でやっていくことに。
⑥WWE世界ヘビー級王座戦：ローマン・レインズ(ch)vs.AJスタイルズ
王者となりスタイルの変化も求められるレインズ。
The Guyスタイルが概ね良い形に仕上がりかけています。
攻めに幅を持たせたうえで、
表情をポイントで挟んで構築。
元々受け手として可能性の片鱗を見せていたスタイルですが、
これが攻め手、王者の雰囲気作り上一定量求められる、の中で
再構築出来てきていますよ。
改善点もあります。
カウンターされるの込みでスーパーマンパンチを中盤で使うのは
最近のHHHのペディグリーばりに安易だし、
序盤のレスリングの定型の返しはリズムがたがた。
それでもこの試合のレインズは魅力の方が十分勝っています。
勿論相手がAJだというのも良かった。
AJのインサイド・ワーク、
フォア・アームズをキー技にした構築も冴え、
根本的な部分でこの2人はしっかり噛みあっていました。
話が前後しますが、Extreme Rulesで再戦が決まったことには
喜びを持って歓迎したいですね。
ただ、そこに導くにあたっての今回の試合の演出が
物足りないことも否めない。
CO決着後、ノーCOで再試合、
DQ決着後、ノーDQで再試合というのは
デュード・ラヴvs.オースチンが下敷きにあるでしょうが、
フェイスvs.ヒールの構図になっていない中で、
それを支持するマクマホン一家もそう、
やるには訴求力として弱いですね。
ギャロウズ、アンダーソンとAJの
どっちとも取れる関係性もPPV前と変わらず、
何一つストーリー上の進展が見られなかった。
スプリングボード式フォア・アームズによる実況席葬や
スプリングボード式フォア・アームズへの
スーパーマン・パンチでのカウンター等名場面も生まれ、
決して筋の悪いストーリー・ラインではなかったものの
クオリティ自体が思いの外高かったので、
却って脚を引っ張ってしまった感があります。
好勝負に少し届かず。
・ビンス達がERでAJvs.レインズの再戦を組むことを決定。
（執筆日：5/?/16）
DVD Rating：★★☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
①キックオフ・マッチ：ドルフ・ジグラーvs.バーロン・コービン②キックオフ・マッチ、US王座戦：カリスト(ch)vs.ライバック
①#1コンテンダーズ・マッチ：SWAFT vs.ヴォードヴィレインズ(ノー・コンテスト)
②ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン
③IC王座戦：ザ・ミズ(ch)vs.セザーロ
④ディーン・アンブローズvs.クリス・ジェリコ
⑤女子王座戦：シャーロット(ch)vs.ナタリア
⑥WWE世界ヘビー級王座戦：ローマン・レインズ(ch)vs.AJスタイルズ(リングアウト)
⑦WWE世界ヘビー級王座戦、ノー・カウントアウト：ローマン・レインズ(ch)vs.AJスタイルズ(DQ)
⑧WWE世界ヘビー級王座戦、ノーDQ、ノー・カウントアウト：ローマン・レインズ(ch)vs.AJスタイルズ