TOPアメリカン・プロレスWWE 2015年 →WWE:Wrestlemania 31 3/29/15

WWE:Wrestlemania 31 3/29/15の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE世界ヘビー級王座戦:ブロック・レスナー(ch)vs.ローマン・レインズ

@キックオフ・マッチ、タッグ王座戦:セザーロ、タイソン・キッド(ch)vs.ウーソーズvs.ロス・マタドールズvs.ニュー・デイ
Aキックオフ・マッチ、アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトル・ロイヤル

・Aloe Blaccによる国歌斉唱。

@IC王座戦、ラダー・マッチ:バッド・ニュース・バレット(ch)vs.ダニエル・ブライアンvs.ルーク・ハーパーvs.Rトゥルースvs.スターダストvs.ドルフ・ジグラーvs.ディーン・アンブローズ
 本編開幕戦ということでトペ連発による華々しいスタート。
 その後のフォローは特になかったが、
 その場スポット頼みの詰め込みということはなく、
 WWEらしく全体の中での歯車としての役割付与はあり、
 特にハーパー、アンブローズ、バレットが
 しっかりとした仕事をこなしていましたね。
 逆に言うと他の4人は上記3人と比べて役割性は弱く、
 7人にまでする必要が本当にあったのかは疑問。
 コンパクトにまとめつつ
 大きな盛り上がりを生み出した素晴らしいオープニング。
 好勝負に少し届かず。 

Aランディ・オートンvs.セス・ローリンズ
 序盤の演武は2人のスピード感の違いが気になりますね。
 一進一退の作り方も大雑把で、
 短時間で派手さを押し出そうとする
 台所事情が垣間見えてしまいます。
 それでも継続的にアクションを作るために
 大局観を捨てて試合進行しているにしては
 これが中々面白い一進一退です。
 そして最後のRKOはお見事。
 印象に残るフィニッシュでした。
 平均的な良試合。

Bスティングvs.トリプルH
 スティングは何故か和太鼓。
 HHHはプロモーション協力という点から
 ターミネーターの新作とコラボ。
 これが非常にダサいものの
 特別入場シーンを見るとWMだな、という気持ちが強くなりますね。

 試合ですが序盤は良かったですね。
 スティングはWCW以来の大舞台ですが、
 場慣れしていますし、
 当初の予想よりは全然動けていた。
 一方のHHHは非常に受けとそれに付随する仕草が見事で
 まさにエピック・マッチとしての見せ方のお手本。
 ただ瞬間のシーンは作れたものの
 連続性となるとてんでダメ。
 序盤からの展開は雑で、スティングが完全ダウンへ。
 こうなるとHHHは理のある試合運びだけで
 雰囲気づくりまではできません。
 陳腐な攻防を行った後はDX、nWoを使って
 水増しのオーバーブッキング。
 序盤を見ると自力でもう少し何とかなった気がするだけに
 ブック依存度の高すぎる試合内容は残念。
 後、DX、nWoはRawでもう少し前振りした方が良いですね。
 唐突感は否めない。
 試合のクオリティとしては低くつけざるを得ないものの
 スティングvs.HHHだからこそ出来る
 ブックで楽しむことは十分にできる。
 平均レベル。

Cペイジ、AJリーvs.ベラ・ツインズ

・WM31テーマ曲ライブ。
・ホール・オブ・フェイマーがステージに登場し挨拶。

DUS王座戦:ルセフ(ch)vs.ジョン・シナ

◆HHH、ステフが登場しザ・ロックとの絡み。ザ・ロックがUFCファイターのRonda Rouseyを呼び込み2人でHHH、ステフを追い出す。

Eアンダーテイカーvs.ブレイ・ワイアット
 テイカーのコンディションは右肩下がり傾向。

 ワイアットムーブ数を絞っているものの
 ムーブ自体は手を抜かず厳しめに決めており、
 それによって試合自体は引き締まっています。

 テイカーは攻めの構成はかなり厳しいものがありますが、
 リアルも相まって疲労表現は良いので、
 悪くない試合程度にはなっています。
 
 最後もフィニッシャーのキックアウトで盛り上がりましたしね。
 (執筆日:11/?/20)

FWWE世界ヘビー級王座戦:ブロック・レスナー(ch)vs.ローマン・レインズ
 プロレスの型から逸脱した
 強引な動きからジャーマンを放ちF5。
 その際に軽くレスナーの顔に血がつきます。
 急襲のF5自体は珍しいものではないですが、
 非常に素晴らしい形で実現されていてキャッチー。

 レインズがフィジカル・ファイトで
 持ち前のスピードをのせて体重をぶつけるも
 レスナーはジャーマンで切り捨てます。
 WMにも関わらず圧倒的な最強キャラ。
 このパワー・バランスの中で
 レスナーは本物の表情、間で
 見事なストーリー・テリングを見せました。
 レインズもニヒルな笑みを織り交ぜての表情に仕草で
 補佐役ながらしっかりと貢献していました。

 圧倒的悲壮感の中で反撃の切り口となる鉄柱スポット。
 このレスナーの流血も素晴らしかった。
 血の流れ方はアクシデントに見えるし、
 それを受け手のレスナーのふらつき表現も見事。
 シンプルな弱肉強食の世界観に
 飛び切り魅力的な2,3の技だけで華を咲かせ、
 圧倒的なリアリティーへと到達させました。

 良くも悪くも1本道な語り口なだけに
 セスが試合後ではなく試合中にキャッシュ・インしたのは
 試合の構成上はベストではないものの
 WM後に大きく関わる勝敗による格付けという点を考慮すると
 これがバランスの良い妥協点なのでしょう。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:3/?/15)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キックオフ・マッチ、タッグ王座戦:セザーロ、タイソン・キッド(ch)vs.ウーソーズvs.ロス・マタドールズvs.ニュー・デイ
Aキックオフ・マッチ、アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトル・ロイヤル(優勝者:ビッグ・ショー)
@IC王座戦、ラダー・マッチ:バッド・ニュース・バレット(ch)vs.ダニエル・ブライアン(新チャンピオン!)vs.ルーク・ハーパーvs.Rトゥルースvs.スターダストvs.ドルフ・ジグラーvs.ディーン・アンブローズ
Aランディ・オートンvs.セス・ローリンズ
Bスティングvs.トリプルH
Cペイジ、AJリーvs.ベラ・ツインズ
DUS王座戦:ルセフ(ch)vs.ジョン・シナ(新チャンピオン!)
Eアンダーテイカーvs.ブレイ・ワイアット
FWWE世界ヘビー級王座戦:ブロック・レスナー(ch)vs.ローマン・レインズvs.セス・ローリンズ(新チャンピオン!)