TOPアメリカン・プロレスWWE 2015年 →WWE:Royal Rumble 1/25/15

WWE:Royal Rumble 1/25/15の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE世界ヘビー級王座戦:ブロック・レスナー(ch)vs.セス・ローリンズvs.ジョン・シナ

@キック・オフ・マッチ:タイソン・キッド、セザーロ、アダム・ローズvs.ニュー・デイ
@ザ・アセンションvs.ニュー・エイジ・アウトロウズ
Aタッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ザ・ミズ、ダミアン・ミズドウ
Bベラ・ツインズvs.ナタリア、ペイジ
 
CWWE世界ヘビー級王座戦:ブロック・レスナー(ch)vs.セス・ローリンズvs.ジョン・シナ
 まずはレスナーがスープレックス・マシーン・キャラ構築。
 2人も投げる相手とあって絶対的な状況を作り出せています。
 キムラ・ロックの使い分けがはっきりしなかったりと
 この試合のレスナーはやや単純になっていますが
 フェイス/ヒールを超えたラスボス的位置づけになるためでしょう。
 それゆえシナとセスは劣勢からのスタート。
 3ウェイとしてはシナよりもセスの方が受けとしてフィット感があるかな。
 攻めとしてもシナは中盤まで見劣りした感は否めない。
 特にAA3連発は試合のカラーを考えてもやりすぎでした。
 環境攻撃、必殺技でようやくシナ、セスにも勝ちの目を出して後半戦へ。
 シナvs.セスもじっくりやれるようになると
 シナも本領発揮で素晴らしい攻防を作り上げていきます。
 同じことやっている風なのに上手く表現を変えて死闘の感じを出しましたね。
 レスナーは実況席葬を食らい一時離脱。
 それまでの強キャラ設定を考慮すると
 離脱時間の長さが気になりますね。
 これだけ長くとるなら担架を呼ぶよりも
 復活したらシナもセスも勝ち目がぐんと低くなる、という
 時間制限的緊張感が欲しいですね。
 いつぞやな名タッグ・マッチのディーゼルのような感じで。
 上手さ、3ウェイならではのアイディアという点で物足りなさはあるが
 WWEトップ・スター3人が集まっただけの凄さ、迫力は十分にあった。
 ぎりぎり好勝負。

Dロイヤル・ランブル
 ミズ、トゥルースでスタート。
 最初の熱を作るという点では悪くない選択。
 3番手でババ・レイ・ダッドリーのサプライズも成功している。
 ババ・レイは単純に登場時だけではなく
 相手との絡みもまた目新しさもあり面白かった。
 ワイアット・ファミリーの攻防、
 ブギーマンのサプライズはもう少し厚くもできたでしょうが悪くない。
 ブレイがマイク含めアピール力を存分に生かし軸になります。
 ここに本命のブライアンが加わります。
 バランス良くRRマッチを構築しますが、
 ブライアンの脱落がキー・ポイントに。
 別に脱落させても良いのですが、
 もう少し重要な見せ場という意識が欲しい。

 後半戦へ。
 コフィが登場しますがローズ・パーティの上に落ちて戻るぐらい。
 別にコフィでなくても良いですね。
 ダスト・ブラザーズはブレイと共に
 中盤の進行を綺麗にこなしています。
 ルセフも地味にアクションを重ねて
 バックグラウンド・レスラーの一人として貢献していました。
 一方でレインズはワン・オブ・ゼムに埋もれている上に
 バックグラウンドとしての貢献も乏しい。
 これならもっと終盤に投入するべきですね。
 レスラーがリングに溜まっていて、
 注目を一手に集めるショー・ストッパーがいないまま28人目が入ります。

 29番手にショー。
 ケインと手を組み制圧しますが、
 これならケインは自身の登場時に
 しっかり強キャラを設定しないといけません。
 違和感が半端ありません。
 30番手にジグラー。
 落ちるか落ちないかでショー・ストッパーになりえる選手ですが、
 KOパンチでひどい落とされ方をしてしまいます。
 まあジグラーはこの日の主役ではないとしても
 同じ落とし方をヒールのブレイにまでするのはどうか。
 そこまでのブレイが積み上げてきたものを引き継ぐ意味では
 レインズ辺りに落とされるのが適当ではないか。
 レインズ、アンブローズvs.ケイン、ショーでクライマックスへ。
 ケイン、ショーがドミネイトする中で
 上手いこと見せ場を作れる訳もなく、
 更にはアンブローズが脱落した後の
 レインズの2人の落とし方が最悪。
 ショーとケインの仲間割れの後ろを付くという
 ヒーローとして余りに絵にならない形です。
 予定調和路線でいくなら
 決め方もスーパー・マン・パンチとスピアーで格好よく行きたい。
 ロックの加勢はかえってこの試合におけるレインズの不十分さを際立たせました。
 HHH、ステフは試合後に出てきましたが、演出としては弱い。
 WMを見据えて余計な因縁は作れなかったということもないでしょう。
 短期間に軌道修正なんて良くあることですし。
 クライマックスの印象が台無しにしている内容。
 まあまあ良い試合。


総評
 オープニングが想像以上の激戦になっていますが、
 王座を1本に絞り価値がましたはずの王座戦及びRRが大外れ・・・。
 (執筆日:2/?/13)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キック・オフ・マッチ:タイソン・キッド、セザーロ、アダム・ローズvs.ニュー・デイ
@ザ・アセンションvs.ニュー・エイジ・アウトロウズ
Aタッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ザ・ミズ、ダミアン・ミズドウ
Bベラ・ツインズvs.ナタリア、ペイジ
CWWE世界ヘビー級王座戦:ブロック・レスナー(ch)vs.セス・ローリンズvs.ジョン・シナ
Dロイヤル・ランブル(優勝:ローマン・レインズ)