TOPアメリカン・プロレスWWE 2015年 →WWE:Money in the Bank 6/14/15

WWE:Money in the Bank 6/14/15の分析


名勝負 なし
好勝負 ジョン・シナvs.ケヴィン・オーウェンス

@キックオフ・マッチ:Rトゥルースvs.キング・バレット

@MITBラダー・マッチ:シェーマスvs.ランディ・オートンvs.ネヴィルvs.ケインvs.ドルフ・ジグラーvs.コフィ・キングストンvs.ローマン・レインズ
 相変わらず数が多いので序盤は
 それぞれワン・オブ・ゼムとしての働きで、
 早いテンポで進行することを売りとして押し出します。
 中盤からそのシーンの主役がアピールできるように作り、
 終盤にかけて1対1に絞っていく形です。
 只この人数がこれだけダウンに回っている理由が欲しい所。
 また、ラダーを立てての攻防が多いですが、
 ベルトはもう少し上に掲げておかないと。
 手を伸ばせばすぐに届く位置で、
 わざとらしい時間調整に繋がってしまいます。
 別にその分、大きな落下をする必要はないし、これは大きなミス。
 ケインやジグラーは目立てませんでしたが、
 レインズ、オートンは最高のアピール・ムーブを見せたし、
 コフィら常連も一定の活躍を見せました。
 中々良い試合。

Aディーバズ王座戦:ニッキー・ベラ(ch)vs.ペイジ

BIC王座戦:ライバック(ch)vs.ビッグ・ショー

Cジョン・シナvs.ケヴィン・オーウェンス
 試合前に王座を掲げあって
 チャンピオンvs.チャンピオンの様相を呈します。
 序盤の仕掛けに対するリアクションがしっかりあるし、
 シナのダウン・スタイルにおいても
 グラップル/打撃のスタイル対策の意識も見て取れる。
 オーウェンスもまた地味に受け身のレベルを
 調整しているのがにくいですね。
 オーウェンスが中盤シナのシークエンスを真似しますが、
 重いせいで"わざとらしさ"を超えて
 無理に"合わせている"感が出てしまったのは少し残念。
 シナが疲労感を組み合わせながら後半戦へ。
 シナがヨシタニックを使ったりと
 インディー寄りで節操なしの技使いかなと思う反面、
 数多くのニア・フォールの攻防と
 それに付随する感情表現がのっており、
 それぞれ返し合っての最後のフィニッシュも納得。
 ベースはしっかりWWEでの名勝負の作り方に載っていました。
 文句なしに好勝負。

Dタッグ王座戦:ニュー・デイ(ch)vs.プライム・タイム・プレイヤーズ

EWWE世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.ディーン・アンブローズ
 最近のラダー・マッチと異なりラダーを交えずに
 通常のプロレスをじっくり行う序盤です。
 遺恨も考慮したことでオーソドックスなレスリングにならず、
 却ってやや散逸な印象も与えているか。
 この2人ならではの独創的なラダーの使い方も見せているが
 必ずしも奇を衒う必要もないでしょう。
 それぞれの感情表現がこの試合の肝です。
 中盤セスがアンブローズの脚に椅子を叩き込み脚攻め。
 効率的な脚攻めだし、技のチョイスも良いが、
 アンブローズへの侮蔑、観客への挑発はもっとあって良い。
 上手いスポット作りをしながら
 場外、リングを使い分けて攻防を見せていきます。
 高さのある攻防をもう少し見たかったかな。
 今のWWEだと、それでも全然体を張っている方だろうけれども。
 メインとしてしっかりやり遂げた内容ながら
 30分を超える長時間設定のために
 メリハリが薄れたりと各シーンへのシワ寄せは見て取れます。
 20分後半であればより試合は洗練されたのではないか。
 中々良い試合。


 (執筆日:6/?/13)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キックオフ・マッチ:Rトゥルースvs.キング・バレット
@MITBラダー・マッチ:シェーマスvs.ランディ・オートンvs.ネヴィルvs.ケインvs.ドルフ・ジグラーvs.コフィ・キングストンvs.ローマン・レインズ
Aディーバズ王座戦:ニッキー・ベラ(ch)vs.ペイジ
BIC王座戦:ライバック(ch)vs.ビッグ・ショー(DQ)
Cジョン・シナvs.ケヴィン・オーウェンス
Dタッグ王座戦:ニュー・デイ(ch)vs.プライム・タイム・プレイヤーズ(新チャンピオン!)
EWWE世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.ディーン・アンブローズ