TOPアメリカン・プロレスWWE 2015年 →WWE:Elimination Chamber 5/31/15

WWE:Elimination Chamber 5/31/15の分析


名勝負 なし
好勝負 ケヴィン・オーウェンスvs.ジョン・シナ

@キックオフ・マッチ:スターダストvs.ザック・ライダー

◆ミズTV(ゲスト:ダニエル・ブライアン)

@タッグ王座戦、イリミネーション・チェンバー:ザ・ニュー・デイ(ch)vs.プライム・タイム・プレイヤーズvs.セザーロ、タイソン・キッドvs.ザ・アセンションvs.ルチャ・ドラゴンズvs.ロス・マタドールズ
 初の試みながらいきなり2vs.2で始まる上にアセンション先発は荷が重い。
 対するはルチャ・ドラゴンで、冒頭は中途半端なフライの連発。
 ボックス上からのダイブという本来ビッグ・スポットに当たるはずのものも
 3チーム目が出る前に繰り出され、
 しかもフォールとは関係ないという有様。
 3チーム目としてセザーロ、キッドが出てきた所で
 この試合の中で一番面白い時間帯を迎えます。
 6人で入り乱れながらの攻防で、
 リング外も多めに使うので派手でしたね。
 4チーム目はマタドールス。
 トリートのドーム上からダイブで勢いを継続させるかと思いきや
 人数多過ぎでごちゃごちゃになったきらいがあるし、
 ドーム上に捕まって下へのダイブは時間がかかってわざとらしさが見えすぎました。
 また、他を脱落させる主導役を仰せつかった
 アセンションの試合運びが下手で…。
 5チーム目のPTPが出てきても変わらず。
 どうしても連携技での時間つぶし的色合いが強く、勝負論が見えてこないですね。
 そんな中で最後のニュー・デイは普通に3人で参加。
 3vs.2の中での鬩ぎあいなので一進一退にも制限が見られます。
 AAAのテラー・ドームかなんかを髣髴とさせる
 表面的な試合内容にとどまっています。
 平均レベル。

Aディーバズ王座戦:ニッキー・ベラ(ch)vs.ナオミ、ペイジ

Bケヴィン・オーウェンスvs.ジョン・シナ
 シナはダウン・スタイルを維持しつつ、
 テンポを意識した受けを見せていますね。
 オーウェンスのアピール力も遺憾なく発揮されていますね。
 汎用性のあるヘッド・ロックの流れ作りからの
 オーウェンスの多彩な技での引きは良い。
 シナのちょっとした仕草もドラマ性を高めています。
 オーウェンスのムーンサルトという
 サプライズから一気にクライマックスを走りきます。
 汎用性のある殴り合いから
 大技を必殺技と同等レベルに引き上げた
 ニア・フォールの攻防を演出しました。
 まさかこの2人がいきなり抗争を繰り広げ、
 こんな素晴らしい試合をするとは誰が思ったでしょう。
 ぎりぎり好勝負。

Cネヴィルvs.ボー・ダラス

DIC王座戦、イリミネーション・チェンバー:ライバックvs.シェーマスvs.キング・バレットvs.ドルフ・ジグラーvs.Rトゥルースvs.マーク・ヘンリー
 ウェイドのブル・ファイトと全体のリズムに流された形で
 他のジグラー、トゥルースが技を無駄打ち。
 個に適切に焦点が当たっていきません。
 ケージのガラスが外れて待機中のヘンリーが出てくるのは
 初めての見せ方で面白いものの
 即座に訪れた先取追加でライバックが出てきます。
 これにより強キャラになりかけたヘンリーが
 一瞬でライバック相手にやられ存在価値雲散霧消。
 ヘンリーが何故かウェイドをカットする意味不明シーンも。
 唯一目立っていたウェイドが他から連続攻撃を食らい脱落。
 ここで最後のシェーマス追加の時間となりますが、
 時間配分を間違えたか、それを待つ間の睨みあいは無様です。
 シェーマス追加かと思いきや扉が開かないアクシデント。
 結局、シェーマスの演技ということが分かるのですが、
 こういうのって最初のテンションの下がり具合が半端ないので
 トータルで見たときの効果もいまいち。
 その間のシーンですが、ヘンリーがびっくりする程
 他所にはけてダウンしていましたね。
 急な代役とはいえひどすぎます。
 ジグラーもアマレスを応用した動きの使いどころを間違っています。
 テンプレート・ムーブもこの形式に合わせて応用できていなかった。
 比較的出来る選手が集まって最低限のクオリティは
 担保されていると思っていたもののまさかの凡戦でした。
 少し悪い試合。

EWWE世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.ディーン・アンブローズ
 序盤は細々と動き過ぎか。
 メインとしてはもう少しゆったり構えても良いかもしれません。
 また私的な怨恨ストーリーだろうと、
 もう少し観客を直接的に見ても良いかもしれません。
 前の試合のクオリティもあるので。
 アンブロのダイブから試合がのっていきます。
 ロープ悪用フォール等
 目まぐるしいニア・フォールを連発。
 息が合った攻防の連鎖はFCW時代のクオリティに匹敵します。
 ただアピールの時間を要所に置いても良い。
 ちょっと攻防を飛ばしている印象もありました。
 最後は判定こそDQながらレインズの魅力も加わり、
 華々しく終わったので満足度は非常に高かったですね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:5/?/13)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キックオフ・マッチ:スターダストvs.ザック・ライダー
@タッグ王座戦、イリミネーション・チェンバー:ザ・ニュー・デイ(ch)vs.プライム・タイム・プレイヤーズvs.セザーロ、タイソン・キッドvs.ザ・アセンションvs.ルチャ・ドラゴンズvs.ロス・マタドールズ
Aディーバズ王座戦:ニッキー・ベラ(ch)vs.ナオミ、ペイジ
Bケヴィン・オーウェンスvs.ジョン・シナ
Cネヴィルvs.ボー・ダラス
DIC王座戦、イリミネーション・チェンバー:ライバック(新チャンピオン!)vs.シェーマスvs.キング・バレットvs.ドルフ・ジグラーvs.Rトゥルースvs.マーク・ヘンリー
EWWE世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.ディーン・アンブローズ(DQ)