TOPアメリカン・プロレスWWE 2014年 →WWE:Summerslam 8/17/14

WWE:Summerslam 8/17/14の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE世界ヘビー級王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ブロック・レスナー

@キックオフ・マッチ:ロブ・ヴァン・ダムvs.セザーロ

◆ホーガンがステージに登場。WWEネットワークの宣伝。

@IC王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.ドルフ・ジグラー

Aディーバズ王座戦:AJリー(ch)vs.ペイジ

Bフラッグ・マッチ:ルセフvs.ジャック・スワガー

Cランバージャック・マッチ:セス・ローリンズvs.ディーン・アンブローズ
 PPVということでゴングを待ち形式を踏むものの
 ゴングが鳴ればホットな抗争らしく感情が迸ります。
 アンブローズの打撃の余韻と仕草付、
 セスの反撃の正確さは素晴らしい。
 ランバージャックを複数回使いつつ
 あくまで本筋は2人の対決にあります。
 ランバージャックに視点を傾きかけたところで
 エプロンから場外へランバージャックを巻き込む
 ブレーン・バスターを放ったりとバランス感覚は評価に値します。 
 ランバージャックがリングに戻そうと、
 ある意味正常化しようとしているのに 
 アンブローズ自ら場外、観客席への乱闘に導き、
 抑制のつかない戦いに発展したのは実にユニークでした。
 ランバージャックの盲点をついたといえるでしょう。
 しかし、一度観客席に入ればランバージャックは追うべきではなかった。
 そこからは完全に2人だけにすべきだったところを
 最後までランバージャックが関わり、
 ケインの乱入も絡んだのは
 この試合の特殊要素を猥雑に落とし込む結果になっている。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Dブレイ・ワイアットvs.クリス・ジェリコ

Eステファニー・マクマホンvs.ブリー・ベラ

Fランディ・オートンvs.ローマン・レインズ

GWWE世界ヘビー級王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ブロック・レスナー
 組み合ってのいきなりのF5。
 条件が整えばステップ抜きで
 そういう大技が出うる世界観は今のレスナーの持ち味です。
 中途半端にやるよりは
 ダウン・モードへの良い掴みだと思いますね。
 切り捨てるかのようなジャーマンを放ちレスナーが強者の表情を見せれば
 シナも咳込みバックグラウンドのリアリティーを強烈に印象付けます。
 レスナーは強者足り続け、
 シナ相手に痛めつけて遊ぶ余裕すら見せる。
 騒然とした雑音が心地よいですね。
 ただ瞬間瞬間の表現は恐ろしいものの
 試合全体を通したストーリー展開は希薄。
 シナの攻撃の過程も大雑把です。
 逆に言うと過程を許さない程
 レスナーがルールするというのがこの試合のテーマなので、
 テーマの実現という観点から言うとミスはない。
 少々過剰すぎるかもしれないというだけで。
 しかし、それなのに表情や間だけで成立させているのには感心します。
 技の攻防や過程がない分、前年には劣るが
 その要素をそぎ落としながら特異な試合として尖らせた。
 残酷なまでの敗北をシナという権威に突き立てた衝撃の試合。
 ぎりぎり好勝負です。

 (執筆日:8/?/14)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キックオフ・マッチ:ロブ・ヴァン・ダムvs.セザーロ
@IC王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.ドルフ・ジグラー(新チャンピオン!)
Aディーバズ王座戦:AJリー(ch)vs.ペイジ(新チャンピオン!)
Bフラッグ・マッチ:ルセフvs.ジャック・スワガー
Cランバージャック・マッチ:セス・ローリンズvs.ディーン・アンブローズ
Dブレイ・ワイアットvs.クリス・ジェリコ
Eステファニー・マクマホンvs.ブリー・ベラ
Fランディ・オートンvs.ローマン・レインズ
GWWE世界ヘビー級王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ブロック・レスナー(新チャンピオン!)