TOPアメリカン・プロレスWWE 2012年 →WWE:Summer Slam 8/19/12

WWE:Summer Slam 8/19/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ドルフ・ジグラーvs.クリス・ジェリコ
 ジェリコはベビーフェイスとしての華はなく、
 今回は技の制度が少し悪いが、
 それが故意かどうかはともかく
 腹を痛めている設定の表現になっていて良いですね。
 ジグラーの腹攻めも少し前までなら地味になりそうな所でしたが
 場面によって見せ方を変えながら行っていて、
 ジェリコとも緻密につながりを持つことができている。
 それゆえ技が足りなくなることもなく
 一つ一つの見せ場で大きな歓声を集め一進一退を繰り広げました。
 中々良い試合でした。

Aダニエル・ブライアンvs.ケイン
BIC王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.レイ・ミステリオ
C世界ヘビー級王座戦:シェーマス(ch)vs.アルベルト・デル・リオ
Dタッグ王座戦:コフィ・キングストン、Rトゥルース(ch)vs.ダレン・ヤング、タイタス・オニール
EWWE王座戦:CMパンク(ch)vs.ジョン・シナvs.ビッグ・ショー

・ケビン・ルドルフがライブ。ディーバが現れダンス。

Fブロック・レスナーvs.トリプルH
 前回に続きレスナーは素晴らしいですね。
 まず場外へクローズラインで落とされる際きりもみ式に受身を取ったりと
 プロレスの典型とずれた形でリアリティーがあります。
 攻めにおいては相変わらず仕草、表情によるアピール力がずば抜けている。
 ストーリーにのっとってキムラ・ロックで腕を折ることを目指しており腕狙いという展開もありましたね。
 HHHは小ぶりな選手が多い今のWWEにあって、あの体躯から繰り出される拳は貴重です。
 細かい部分で言うとロープに垂直に走るという約束から逸脱したダッシュの仕方が素晴らしかった。
 ただダウンの見せ方はシナに劣るし、
 拳も困ったときに取り合えず繰り出している印象がありましたね。
 後はレスナーが腹を痛めることになる見せ場がアクシデントを装っていて面白いものの
 HHHの腹攻めがニーの突き上げぐらいだったのは残念。
 レスナーのMMAファイターとしての色合いを試合に含有するために
 制約はあるとはいえもう少し幅広く行えたはず。
 そうすると展開としても楽になり、終盤で必殺技の切り返しあいなんていう
 この種の試合で一番やってはいけない短絡的な攻防もする必要がなかった。
 終盤が気に食わないものの試合自体は特別性で
 メインになってしまうのもむべなるかな、と思う。
 中々良い試合。

総評
 オープニングとメインのクオリティが高いので形になっている。
 只それ以外の試合は通常放送と変わり映えしないし、
 メインもExtreme Rulesに比べると劣りすぎる。
 SSとしては小さくまとまりすぎた印象です。 
 (執筆日:8/22/12)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ドルフ・ジグラーvs.クリス・ジェリコ
Aダニエル・ブライアンvs.ケイン
BIC王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.レイ・ミステリオ
C世界ヘビー級王座戦:シェーマス(ch)vs.アルベルト・デル・リオ
Dタッグ王座戦:コフィ・キングストン、Rトゥルース(ch)vs.ダレン・ヤング、タイタス・オニール
EWWE王座戦:CMパンク(ch)vs.ジョン・シナvs.ビッグ・ショー
Fブロック・レスナーvs.トリプルH