TOPアメリカン・プロレスWWE 2010年 →WWE:Elimination Chamber 2/21/10

WWE:Elimination Chamber 2/21/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@WWE王座戦、エリミネーション・チェンバー:シェーマス(ch)vs.コフィ・キングストンvs.トリプルHvs.ランディ・オートンvs.テッド・デビアスvs.ジョン・シナ
 シェーマスvs.コフィで試合開始。
 コフィはリズムのない打撃。
 シェーマスはましである程度作れてますが、
 ECという特殊形式の序盤というまでに意識は発展していないし、
 観客に王者という事を意識させない。
 王者決定戦かと錯覚してしまいますね。
 3人目にトリプルH。
 トリプルHとシェーマスの裏関係を利用しているとはいえ、
 序盤という事を考えるとコフィがダウンしすぎ。
 まあ少しレベルは上がっていますね。
 ECのスポットを簡単に決めず焦らしているのも良いです。
 厄介者のコフィがまた絡んできたとこで4人目にオートン。
 先ほどの焦らし、といい全体図はまあまあとして、
 その他、大部分ではそれぞれが好き勝手に行っていますね。
 5人目にデビアス。
 相変わらずオートンと協力。
 オートンの手下とはいえ自主性の低さが目につきますね。
 ついでにフィスト・ドロップなんて使う形式じゃない。
 最後はシナ。
 ここから急速に脱落していきます。
 特にデビアスは誤爆からオートンをフォールしてすぐに脱落。
 最後のトリプルH対シナまでSTF一発で終わるあっさり具合。
 文字通り1ムーブですよ。
 いくら1試合目とはいえ信じられません。
 ブックによるクオリティがあるも
 そのブックがこの試合を小さく縛って個人のパワーを抑え込んでいる。
 平均より上。

試合後ビンスが現れ勝手に王座戦を組む。
AWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.バティスタ
 バティ、ただのパンチによろけすぎ。
 無言で語れてるのは良いけど。
 何はともあれ瞬殺で王座移動です。

BIC王座戦:ドリュー・マッキンタイアー(ch)vs.ケイン
 ある時はタイミングがいまいちで
 ある時はふり幅が悪い。
 またある時はキャラに合わず。
 はたまたある時は流れにのれない。
 ひどい試合です。

Cミシェル・マクール、レイラvs.ゲイル・キム、マリース
 キム対マリースの予定がヴィッキーの物言いでこのタッグに。
 登場機会が一番多いミシェルが一番スムーズに振舞い試合している。
 マリースの裏切りで幕。
 ひどすぎる試合。
 
 リーガルがNXTの宣伝。
 エッジが現れ翌日のRawで挑戦先を明かすと発表して、ついでにリーガルにスピアー。

DUS王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.MVP
 時間の穴を埋めるのに再びのミズ起用。
 相変わらずほんの少しの差によりスポットが埋もれ気味になっていて
 印象薄の内容だけど確実に仕事はしている、と。
 しばらく抗争しているだけの仕様にもなっている。
 平均レベル。

E世界王座戦、エリミネーション・チェンバー:アンダーテイカー(ch)vs.CMパンクvs.Rトゥルースvs.レイ・ミステリオvs.クリス・ジェリコvs.ジョン・モリソン
 テイカーが火傷するアクシデントがありながらもパンク対トゥルースで試合開始。
 後に豪華な面子が控えているだけに軽く飛ばしめに。
 粗が出るのが怖いのでトゥルースを5分前に脱落させ説教。
 だから面白いけどメインでやるのは・・・。
 3人目はミステリオ。
 鉄板のパンク−ミステリオですね。
 パンクの受けが光る中、良い攻防を見せます。
 ただこの前にトゥルースを脱落させた事でやや技レベルが大きくなりがち。
 と思っていたらここでも5分直前でパンク脱落です。
 ここでは問題ありませんが・・・。
 4人目はジェリコ。
 これまた鉄板のジェリコ−ミステリオ。
 素晴らしい攻防ですが上記の問題で落とし気味で入るスポットは完全に成功とはいかず。
 5人目はモリソン。
 メイン・イベント抜擢で緊張しているのか動きがいまいちですね。
 面白い3ウェイ・スポットの追加で一役買いこそそれギアは上がらず、同じライン。
 ミステリオが抜けてから6番手テイカー。
 ジェリコがゴーバ相手のトリプルHが如くヘタレて楽しませ、
 モリソン、テイカーも不調なりに盛り上げます。
 意味不明なタイミングでモリソンが足の怪我を再発させ、脱落。
 最後のジェリコ対テイカーは手合わせ済みで
 必殺技の攻防が出来るので一応クライマックスの形にはなっている。 
 最後にサプライズ・フィニッシュが待ってますしね。
 ガントレット・チェンバー・マッチのような消極的・安定志向のブックで中々良い試合程度。

総評
 これは推論ではありますが
 SSの3ウェイ、RR、ECは同じブッカーが担当してるように思います。
 今までとは違いブッカーとしての設計領域を意欲的に活かしている、
 裏方に新しい風を吹き込んでいる一方で
 それは頭の中でしか考えておらず、机上の空論の域を出ていません。
 レスラーと関係が上手くいけばその意見交換の中で補正はされるでしょうが
 関係がこじれていると問題になってくる。
 とにかく今回も微妙な新特番でした。
 (執筆日:2/23/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@WWE王座戦、エリミネーション・チェンバー:シェーマス(ch)vs.コフィ・キングストンvs.トリプルHvs.ランディ・オートンvs.テッド・デビアスvs.ジョン・シナ(新チャンピオン!)
AWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.バティスタ(新チャンピオン!)
BIC王座戦:ドリュー・マッキンタイアー(ch)vs.ケイン
Cミシェル・マクール、レイラvs.ゲイル・キム、マリース
DUS王座戦:ザ・ミズ(ch)vs.MVP
E世界ヘビー級王座戦、エリミネーション・チェンバー:アンダーテイカー(ch)vs.CMパンクvs.Rトゥルースvs.レイ・ミステリオvs.クリス・ジェリコ(新チャンピオン!)vs.ジョン・モリソン