WWE:TLC 12/13/09の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ECW王座戦、ラダ―・マッチ:クリスチャン(ch)vs.シェルトン・ベンジャミン
流血禁止、オープニングという事で
攻防優先で重みに欠け、ベンジャミンの勝ち狙いと攻撃の兼ね合いの甘さも目立ちます。
しかし一部数珠になっている攻防は独創的で素晴らしいですね。
終盤になると流石にハード・バンプも解禁され良くなっていきました。
中々良い試合。
AIC王座戦:ジョン・モリソン(ch)vs.ドリュー・マッキンタイア
ドリューの自分以外のこの世の中全てに不満を持っているかのようなヒールっぷりは素敵。
進行の過程で攻防が生まれていき若手らしい奮闘もある。
軽く味気ないですけどね。
しかし問題は最後。
モリソンがベルトを外したのは意味不明。
ナンセンス。
まあまあ良い試合。
B女子王座戦:ミシェル・マクール(ch)vs.ミッキー・ジェームス
ミシェルは格好がついていて、
キャット・ファイト的感情の見せ方や良し。
しかしミッキーは体が重くなっていてリズムが悪く。
とても上を狙っていける状態ではありませんでした。
少し悪い試合。
CWWE王座戦、テーブル・マッチ:ジョン・シナ(ch)vs.シーマス
シナのやや激しめの動きに対しシ―マスの反応は形だけ。
テーブルを気持よく割っていき補うかと思いきや
テーブルに沈める事が勝利条件の純正テーブル・マッチで残念な内容になっています。
いちいちテーブルをセットしてはその攻防をやってどかすの繰り返し。
終着点が同じだし焦らして試合を作れるだけの物はありません。
まさかの王者奪取となったシーマスですが
正直風貌しか褒める処がなかったですね。
悪くない試合。
D世界ヘビー級王座戦、チェアー・マッチ:アンダ―テイカ―(ch)vs.バティスタ
通常放送でバティが椅子を滅多打ちにしてたみたいだけど
だからといって最初から椅子を狙いに場外にいくのは
作り上げたイメージと違いますね。
巨体がぶつかった打撃戦ではなく、
構築が乱れた、という意味での乱戦。
テイカーは入場だけのレスラーと化しつつありますね・・・。
最後、例え次回SDでロングが言い訳しようと
ロー・ブローが反則だから再開というのはナンセンス(2回目)。
悪い試合です。
Eランディ・オートンvs.コフィ・キングストン
最近のオートンには珍しく顔芸を潜め、
高レベルの試合にする事に力を注いでいます。
リズムの違いを明確にし、
的確なハイ・スポットで試合を構築。
コフィを素晴らしい動きをする選手に引き立て、下克上なるかと盛り上げる。
一方ではしっかり自分のカリスマぶりもアピールします。
最後の、パント・キックをガードするのは初めての試みですが
形成が逆転しないならいっそ脇固めなどのサブミッションをフィニッシュにしても良かったですね。
RKO前には舌なめずりする素晴らしい表情を見せました。
顔芸は今回ぐらいの比率でよい気がします。
中々良い試合。
Fタッグ王座戦、TLC:クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー(ch)vs.DX
最初からトルネード式に始めて空間が発散しいまいちな序盤。
基本的にラダ―・マッチと被っているので
変化させようと言う狙いもあったのでしょうけどね。
凶器の使用が特別になるはずのHBKとジェリコの絡みを凡庸な物に落としています。
かといってハードかと言ったらそんなに数の利も感じず。
そして最後。
ラダ―が壊れたからって肩車andパートナーが支えて登る、なんて物を見せましたが
複数のラダ―を使っているのだからまったくもってナンセンス(3回目)。
これは工夫ではなくジョーク・スポットです。
平均レベル。
総評
TLC、T、Cが失敗ではどうしようもないですね。
また流血禁止など過激な物にする気がないのなら
TLCを新設するよりもExtreme Rulesを残すべき。
ストラップ・マッチなど過激により依存しない特殊形式がありますからね。
(執筆日:12/15/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ECW王座戦、ラダ―・マッチ:クリスチャン(ch)vs.シェルトン・ベンジャミンAIC王座戦:ジョン・モリソン(ch)vs.ドリュー・マッキンタイア(新チャンピオン!)
B女子王座戦:ミシェル・マクール(ch)vs.ミッキー・ジェームス
CWWE王座戦、テーブル・マッチ:ジョン・シナ(ch)vs.シーマス(新チャンピオン!)
D世界ヘビー級王座戦、チェアー・マッチ:アンダ―テイカ―(ch)vs.バティスタ
Eランディ・オートンvs.コフィ・キングストン
Fタッグ王座戦、TLC:クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー(ch)vs.DX(新チャンピオン!)