TOPアメリカン・プロレスWWE 2009年 →WWE:Survivor Series 11/22/09

WWE:Survivor Series 11/22/09の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.トリプルHvs.ショーン・マイケルズ

@(SS):ザ・ミズ、ドリュー・マッキンタイア、シーマス、ドルフ・ジグラー、ジャック・スワガーvs.ジョン・モリソン、マット・ハーディ、エヴァン・ボーン、シェルトン・ベンジャミン、フィンレー
 最初のボーンがいきなり捕まり
 タッチするもすぐ戻ってフィニッシュ・脱落したりと
 戦いとしてのバランスが悪いですね。
 モリソンが1人になってのクライマックスもオープニングとしては重いなぁ。
 面子は良いのでアクションは結構良いんですけどね。
 平均より少し上。

Aレイ・ミステリオvs.バティスタ
 バティは大技に頼り過ぎではありますが
 間、表情、インサイド・ワークが伴っていてその意欲は良いですね。
 まだ雰囲気先行であるのと
 試合を語る芯がないために色々な技の見せ方が十分な効果を挙げていないので
 悪くない試合程度ですけど。

B(SS):コフィ・キングストン、MVP、マーク・ヘンリー、Rトゥルース、クリスチャンvs.ランディ・オートン、コーディ・ローデス、テッド・デビアス、CMパンク、ウィリアム・リーガル
 この試合も速攻で脱落者が出ていますが
 それによりエリミネーション・マッチとしてのストーリーが 生まれていますね。
 一部は捨て駒となる事で、力量以上の役割を試合の中で果たしている。
 それぞれがヒール、ベビー・フェイス・チームとしてのカラーを発揮し
 クライマックスの舞台を用意しました。
 しかしそのクライマックスはコフィ対(オートン)、パンク。
 それまで試合を押し上げてきたストーリー性が
 コフィの限界によって逆に試合を抑圧しました。
 中々良い試合。

C世界ヘビー級王座戦:アンダーテイカー(ch)vs.ビッグ・ショーvs.クリス・ジェリコ
 通常放送でビジネス・ライクな関係を提示した割りに
 終盤までジェリコ、ショーはタッグを組んで1対2で攻めます。
 悪くはないけれどテンプレートにならざるをえず、
 またテイカーの状態の悪さが伝わる、and、負担が大きいので
 この選択には疑問を感じますね。
 テイカーとジェリコの絡みはSDでリハーサルしただけの事はあるけど
 初シングルというラベルをこんな試合のために捨ててしまったのは勿体無い。
 平均レベル。

D(SS):ミッキー・ジェームス、イブ・トレス、ケリー・ケリー、メリーナ、ゲイル・キムvs.ミシェル・マクール、ジリアン・ホール、ベス・フェニックス、レイラ、アリシア・フォックス
 ディーバの多人数タッグなんて珍しくないのでありがたみを感じませんね。
 悪い人は悪いし、良い人は良い。
 特に注意を払うには値しない内容です。
 悪い試合。

EWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.トリプルHvs.ショーン・マイケルズ
 試合はいきなりのスイート・チンで序盤はHBK対シナ、
 中盤は実況席葬によりHBKとHHHが入れ替わり1対1が続く、という
 3ウェイ構築としての難易度の低さが批難されるでしょうが
 意外に繊細な感覚で支えられている事に注目して欲しいですね。
 初手で必殺技を出す趣の無さはHHHの場外転落受けとサプライズ効果によって補っています。
 後者はDXが仲良しこよししていた、一見不一致なストーリーあっての事だし
 それに沿ってHHHとHBKの戦いは仲間割れのそれでも困惑のそれでもない
 考えが入る前のアドリブ感を打ち合わせによって表現しています。
 下手にダウンしている3人目を映さないカメラ・ワークも良いですね。
 また1対1自体が何より面白かった。
 シナという受け手に対し、
 HHHとHBKが見事なリズムを奏でていく様子は
 フレアー対スティングの類を思わせます。 
シナ対HHHもシナ対HBKも何回かやったけどもう1度見てみたいですね。
 新しい物が生まれる予感がしました。
 終盤は3人が絡んで3ウェイらしくなりますが
 ここも手抜きといえば手抜きだったりする。
 必殺技系の様々な見せ方があって派手だしセンスは感じるものの
 整然とスポットを並べ立てた内容と言わざるを得ません。
 それでも総括するとウィーク・ポイントも含めて予想以上に楽しめた内容で、
 ぎりぎり好勝負。
 
総評
 わずか6試合な上SSと3ウェイが5試合を占めていて
 かなり大会としての流れは悪いように感じました。
 メインに救われた格好です。
 (執筆日:11/27/09)  
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

EWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.トリプルHvs.ショーン・マイケルズ  
  HBKがいきなり横のHHHにスイート・チン・ミュージック。
  HHHは場外に転落してダウン。
  シナがクローズラインへ。
  HBKはよけるとチョップ。
  チョップ。
  ロープに振ろうとする。
  シナが振り返しショルダー・スルーを狙う。
  HBKがネック・ブリーカーに切り返す。
  ストンピング。
  チョップ。
  クローズラインへ。
  シナがよけてロープに走る。
  HBKがカウンターでテーズ・プレス、マウント・パンチ。
  チョップ。
  コーナーにもたれたシナにチョップ。
  コーナーに振ろうとする。
  シナは振り返すとロープに走りフェイス・バスター。
  蹴りを入れるとフィッシャーマンズ・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  コーナーのHBKは向かってきたシナをコーナーにもたれさせチョップ。
  コーナーに振ろうとする。
  シナが振り返すとHBKは一回転。
  シナがHBKをコーナーに振るとHBKはコーナーにのりあげる。
  シナは蹴り上げていくとキャッチしFUを狙う。
  HBKがDDTに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  ロープに走るとチョップ・ブロック。
  脚を蹴りつけチョップ・ブロック。
  4の字を決める。
  シナが反転させ外させる。
  HBKがチョップ。
  シナがパンチで打ち返す。
  シナはロープに走るとフライング・ショルダー・タックル。
  もう1発狙う。
  HBKがかわして自爆させるとシナは場外に転がり落ちる。
  HBKはブランチャで追撃する。
  実況席の蓋を外しモニターを外す。
  シナがHBKの隙を突いて担ぐ。
  HHHがHBKの体をつかんで助ける。
  HBKがシナにクローズラインを決めフェンスの外に出す。
  HHHがHBKに実況席へのスパイン・バスター。
  HHHはシナをリングに戻しリングに入る。
  シナがパンチを入れロープに走る。
  HHHがカウンターでスパイン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  殴り倒す。
  殴り倒す。
  アイリッシュ・ウィップ。
  殴りストンピング。
  アイリッシュ・ウィップ。
  カバーするもカウント2。
  ネック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  パンチ。
  コーナーに振り突進。
  シナがカウンターで蹴り。
  パンチを入れていきロープに振る。
  ショルダー・スルーを狙う。
  HHHがペディグリーを狙う。
  シナは耐えると両脚を取って倒しコーナーへのスリング・ショット。
  HHHがふらつきながらもシナにクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  殴りあう。
  HHHが連打。
  シナが連打。
  HHHがニー。
  ロープに振りクローズラインへ。
  シナがよけフライング・ショルダー・タックル。
  ロープに走りもう1発。
  クローズラインをよけてプロト・ボムを決める。
  5ナックル・シャッフル。
  FUへ。
  HBKが入ってくる。
  HHHを下ろすとシナを蹴りつけ鉄柱にぶつける。
  HHHとHBKが向き合う。
  HHHが胸を突く。
  突進してきたシナを場外に捨てる。
  HBKがHHHにアトミック・ドロップ。
  チョップ。
  チョップ。
  アトミック・ドロップ。
  チョップ。
  チョップ。
  ロープに振ろうとする。
  HHHが振り返しクローズラインへ。
  よけられるもハイ・ニー。
  HHHはHBKをロープに振ろうとする。
  HBKが振り返しショルダー・スルーを狙う。
  HHHがフェイス・バスター。
  ロープに走りクローズラインへ。
  HBKはよけてロープに走るとフライング・フォア・アームズ。
  飛び起きる。
  HHHがスパイン・バスター。
  蹴りを入れるとペディグリーを狙う。
  HBKがカウンターでリバース・スープレックスを決める。
  コーナーにのぼる。
  シナがリングに入ってきてHBKの体勢を崩す。
  別のコーナーにのぼるとダイビング・フェイマサーを狙う。
  よけられ自爆。
  HBKがシナにダイビング・エルボー・ドロップ。
  HHHがHBKを投げ落とす。
  シナがHHHにドロップ・トー・ホールドからSTF。
  HHHが何とかロープに手を伸ばす。
  HBKが入ってきてシナにクロス・フェイス。
  シナのロックが外れる。
  シナがかけられたまま起き上がり担ぐ。
  シナがエルボーを叩き込む。
  シナは下ろしてしまうもドロップ・トー・ホールドからSTF。
  HBKが何とかロープをつかむ。
  HBKが向かってきたシナにスイート・チン・ミュージック。
  HHHにもスイート・チン・ミュージックを決めるが場外に転がり落ちる。
  HHHはシナの上にダウン。
  振り向いたレフェリーが気づいてカウントするもカウント2。
  シナが起き上がる。
  HHHも起き上がる。
  シナがHHHを担ぎFU。
  しかし捻ってダウン。
  場外でHBKが起き上がりリングに体を入れる。
  シナとHBKがHHHの方に這っていき腕をのせる。
  レフェリーは戸惑いながらもカウント。カウント2。
  ロープをつかんで起き上がろうとするシナをHBKは引き寄せる。
  起こすと突き放しスイート・チン・ミュージックを放つ。
  シナは受け止めると回転させる。
  後ろのHHHがHBKにボディ・スラムを狙う。
  HBKは後ろに着地すると蹴り。
  パワー・ボムを狙う。
  HHHがリバース・スープレックスに切り返すのを待ち受けていたシナがHBKをキャッチ。
  HHHがシナに蹴りを入れペディグリーを狙う。
  HBKがHHHにスイート・チン・ミュージック。
  シナがHBKにHHHの上へのFU。
  HHHをカバーし1,2,3!
  シナが防衛!  

試合結果

@(SS):ザ・ミズ、ドリュー・マッキンタイア、シーマス、ドルフ・ジグラー、ジャック・スワガーvs.ジョン・モリソン、マット・ハーディ、エヴァン・ボーン、シェルトン・ベンジャミン、フィンレー
Aレイ・ミステリオvs.バティスタ
B(SS):コフィ・キングストン、MVP、マーク・ヘンリー、Rトゥルース、クリスチャンvs.ランディ・オートン、コーディ・ローデス、テッド・デビアス、CMパンク、ウィリアム・リーガル
C世界王座戦:アンダーテイカー(ch)vs.ビッグ・ショーvs.クリス・ジェリコ
D(SS):ミッキー・ジェームス、イブ・トレス、ケリー・ケリー、メリーナ、ゲイル・キムvs.ミシェル・マクール、ジリアン・ホール、ベス・フェニックス、レイラ、アリシア・フォックス
EWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.トリプルHvs.ショーン・マイケルズ