WWE:Extreme Rule 6/7/09の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@US王座戦:コフィ・キングストン(ch)vs.ウィリアム・リーガルvs.マット・ハーディvs.MVP
MVPは動きが不安定で
キングストンは黒人の割りに攻めさえリズムが良くない。
残り2人。
マットはしっかり仕事をしているけれども
腕が使えないのでできる事は限られている。
リーガルはこういう特殊形式をこなすには昔気質すぎるきらいがある。
悪くない試合です。
AIC王座戦、ノー・ホールズ・バード:レイ・ミステリオ(ch)vs.クリス・ジェリコ
ミステリオは流石ベテランだけあって初っ端から気持ちの表現ができていますね。
最初の場外戦で見せた鉄階段スポットのように創意工夫もされています。
只ジェリコには改善点がありました。
ここまで工夫を入れているならベースをしっかり作らないといけないんですね。
柔軟に対応できるのがジェリコの良い所ですけれども
場所を移す試合運びはいらなかったし
鉄階段や椅子を使おうとするものの
全てカウンターを食らって不発になった事で思ったほどヒール度が上がっていません。
619を避けてマスクを剥ぐ、という素晴らしいフィニッシュ・シーンだけに勿体無い。
二兎を追うものは一兎をも得ず、というものです。
後一瞬の決着なので619前に1アピール入れても良かったですけど。
中々良い試合。
Bサモアン・ストラップ・マッチ:ウマガvs.CMパンク
後追いがタッチして3対3になるというクライマックス・シーン等
定番を使わない割りにストラップ自体を凶器として使わなかったりと
形式の使い方がいまいちです。
技の使い方、ウマガの気だるい間の取り方といい完全に失敗試合です。
少し悪い試合。
CECW王座戦、エクストリーム・ルール:クリスチャン(ch)vs.トミー・ドリーマーvs.ジャック・スワガー
軽く3ウェイ・タッチを入れた中で
凶器による打ち合いを行いハードコア戦を地でいく内容で楽しめます。
しかし終盤の不意をついた見せ場がそのまま外れていますし、
スワガーの切り方に経験の浅さを感じましたね。
平均より少し上。
Dミス・レッスルマニア、ホグ・ペン・マッチ:ビッキー・ゲレロ(th)vs.サンティナ・マレラ
茶番ですがここまでやられるとある種の感心は抱きます。
EWWE王座戦、ケージ・マッチ:ランディ・オートン(ch)vs.バティスタ
インパクトがないだけでそんなに単調ではないし
終盤の感じを見ていると一応形をつくれるカードだと思うんですけどねぇ。
オートンが完全に逃げ腰で舞台が広がりません。
そして何で7分しかないのでしょう。
王座移動させるには短すぎるし
怪我なら王座移動させる訳ないし・・・。
オートン政権はどうも試合に恵まれませんでした。
悪くない試合。
Fサブミッション・マッチ:ジョン・シナvs.ビッグ・ショー
サブミッション・マッチなのでベースは同じなんですが
更に出来は悪くなっています。
フィニッシャーが固定された結果、
シナは最初にみすぼらしい蹴りを見せ、
ショーは絵のない腹攻めを見せている。
前回と同様なのでカードは最初から出尽くしているにもかかわらず
何一つそこから発展しません。
そしてショーは間を置いているつもりなのだろうけれど
相手も観客も見ていないから余りに無機質です。
シナは結局ロープにショーの足をかけてクロス・フェイスを決める事でSTFUを決めるんだけど
ショーがもがいた時に足がロープから外れていますし
そもそもロープ・ブレイクですよね。
これ。
ひどい試合です。
G世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:エッジ(ch)vs.ジェフ・ハーディ
前2試合はベテランらしい基本を押さえた内容でしたが
それを考えると今回ラダーへの導入部分は思ったほどではなく
エクストリームな雰囲気作りが不十分でしたね。
両者共にラダー・マッチの経験は豊富ですので
安定した構築とハードなバンプを見せましたが
ジェフへの脚攻めの使いようでもっと深くできるはずだし
多数のラダーを使うならラダー・コンストラクションを見たかった。
ベテランとなった事で落ち着く所に落ち着いてしまった感があります。
フィニッシュは定番の1つに加えるべき素晴らしい物でしたね。
やられた方が間抜けに映るので人を選びますけど。
好勝負に届かずも中々良い試合。
H世界ヘビー級王座戦:ジェフ・ハーディ(ch)vs.CMパンク
無駄にキックアウトと丸め込みがありましたけれどパンクが瞬殺し王座移動です。
これでヒール・ターンしないかな。
総評
A、Gの安定カードが必見とまではいかないまでも
良い仕事をしてポイントを取りました。
他はいまいちですが結構王座移動があったりするので悪くは無い大会だと思いますね。
(執筆日:6/11/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:エッジ(ch)vs.ジェフ・ハーディエッジがコーナーに押し込み蹴り。
コーナーに振り突進。
ジェフはコーナーを使ってよけるとクローズライン。
コーナーにぶつけていく。
ボディ・スラムにレッグ・ドロップ。
起こそうとする。
エッジが不意をついて蹴り。
コーナーに振りショルダー・ブロック。
DDTを狙う。
ジェフがのがれてフェイス・バスター。
場外に降りるとラダーを手にしてリングに入ろうとする。
エッジがラダー越しにスライディング・キック。
ラダーをリングに入れようとする。
ジェフが背後から襲いかかりエッジをリングに入れる。
リングに入るとエッジをロープに振ろうとする。
エッジは振り返すとロープにつかまって止まったジェフに突進。
ジェフがショルダー・スルーを決めるとエッジはエプロンに立てかけてあったラダーの上に墜落。
ジェフはラダーをリングに入れると上っていく。
エッジはリングに入るとジェフを下ろしてラダーにぶつける。
ロープに振るとラダーへのフラップジャック。
使えなくなったので別のラダーと替えてコーナーに立てかける。
そこにジェフを振ってぶつける。
コーナーに立てかけたラダーにもたれさせるとスピアーを狙う。
ジェフが飛び越えるとエッジは自爆。
ジェフはエッジにラダーをかぶせるとコーナーを使ったドロップ・キック。
コーナーにたてかけたラダーにエッジをもたれさせるとドロップ・キックへ。
しかし避けられて脚をひっかけてしまう。
エッジはジェフの脚をラダーで挟む。
その状態でシャープ・シューター。
場外に放り捨てるとラダーを登っていく。
ジェフがコーナーに上りラダーへのミサイル・キックで撃墜。
ラダーを逆さまに立てるとそこへのガット・バスター。
特大ラダーを持ってきてコーナーに立てる。
ツイスト・オブ・フェイトを決める。
特大ラダーを登っていく。
エッジが後ずさりして射程から逃れる。
ジェフはラダーを倒してその先にあるベルトに飛びつく。
エッジがジェフの脚を引っ張り倒れたラダーの上に落とす。
特大ラダーをコーナーに立てるとジェフを振ってぶつけようとする。
ジェフは振り返してぶつけると特大ラダーを登っていく。
中段からウィスパー・イン・ザ・ウィンド。
ラダーを持ってきて真中に立てる。
エッジに道連れクローズラインを決め両者転落。
エッジが先に起き上がりビッグ・ブーツ。
ラダーをエプロンとフェンスの上にのせる。
そこへのブレーン・バスターを狙う。
ジェフは防ぐとエッジをフェンスにぶつける。
ラダーをぶつけ鉄階段に振ろうとする。
エッジが振り返して鉄階段にぶつける。
フェンスにぶつける。
鉄階段を持ってジェフに歩み寄る。
ジェフがドロップ・トー・ホールドを決めた様子。
後ろから飛びついてフェンスへのブルドッグ。
エプロンとフェンスの上にのせられたラダーにエッジをのせる。
横にラダーを立てて登っていく。
エッジが起き上がり反対側から登っていく。
天辺で殴り合い。
ラダーのバランスが崩れて両者エプロンとフェンスの上にのせられたラダーの上に墜落する。
両者なんとかリングに入る。
ジェフがエッジを殴りつけるとエッジがレフェリーにぶつかる。
ジェフが中央に建てられたラダーを登っていく。
エッジがコーナーに立てかけられたラダーを登っていく。
エッジが飛びかかるも読んでいたジェフは空中でツイスト・オブ・フェイトに捕える。
ジェフが中央に立てられたラダーをのぼろうとする。
邪魔してきたエッジを殴りつける。
エッジが反対側から登っていく。
ジェフがベルトに手をかける。
エッジがジェフを殴り落とす。
ジェフはエッジの脚を引っ張るとラダーに引っ掛かって動けない状態にする。
エッジの目の前でラダーを登っていきベルトを奪取する!
ジェフが新世界ヘビー級チャンピオンに!
試合結果
@US王座戦:コフィ・キングストン(ch)vs.ウィリアム・リーガルvs.マット・ハーディvs.MVPAIC王座戦、ノー・ホールズ・バード:レイ・ミステリオ(ch)vs.クリス・ジェリコ(新チャンピオン!)
Bサモアン・ストラップ・マッチ:ウマガvs.CMパンク
CECW王座戦、エクストリーム・ルール:クリスチャン(ch)vs.トミー・ドリーマー(新チャンピオン!)vs.ジャック・スワガー
Dミス・レッスルマニア、ホグ・ペン・マッチ:ビッキー・ゲレロ(th)vs.サンティナ・マレラ(新タイトル・ホルダー!)
EWWE王座戦、ケージ・マッチ:ランディ・オートン(ch)vs.バティスタ(新チャンピオン!)
Fサブミッション・マッチ:ジョン・シナvs.ビッグ・ショー
G世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:エッジ(ch)vs.ジェフ・ハーディ(新チャンピオン!)
H世界ヘビー級王座戦:ジェフ・ハーディ(ch)vs.CMパンク(新チャンピオン!)