WWE:Breaking Point 9/13/09の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@タッグ王座戦:クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー(ch)vs.MVP、マーク・ヘンリー
凸凹対決ですがそれを活かす訳でもなく
適当な試合運びでMVPの動きが良かったりするので盛り上がるだけ。
悪い試合。
AUS王座戦:コフィ・キングストン(ch)vs.ザ・ミズ
良い感じにミズが止めながらの構築です。
しかし打撃の打ち合いや丸め込み合戦を使わないと
形になってこない印象の薄い戦いです。
悪くない試合。
Bサブミッション・エニウェア:DXvs.レガシー
前説ではモントリオール事件に触れて前振り。
試合は反発する形式の組み合わせからして誤魔化し以外になりませんがその通りに。
観客席やバック・ステージにいって沸かせましたがそこに目的は見えないし、
乱戦という秩序の無い世界でレガシーの経験不足も出た。
またDX側のそれぞれの脱落時間もちょっと長すぎますね。
平均レベル。
Cシンガポール・ケイン・マッチ:グレート・カリvs.ケイン
ポールに吊るされているのではなくコーナーに何本も用意されている形式。
まるで構築がなく相当に醜態を晒したひどい試合だったけれども、
それならせめて竹刀を壊すぐらいの暴れっぷりが欲しいですね。
DECW王座戦:クリスチャン(ch)vs.ウィリアム・リーガル
PPVでリーガルを見るのは久しぶりですが腕は鈍っていませんね。
いや、むしろウェイトを増した事もあって、表情やサブミッションそれ自体の伝達力は増している。
打撃の挟み方も良いですね。
クリスチャンはもう少し自己主張しても良い気がするが
柔軟な受けで持って試合を作り上げました。
中々良い試合。
パターソンが登場。
ジグラーが現れて尊大に見下した後襲いかかるがモリソンが出てくると逃げる。
EWWE王座戦、アイ・クイット・マッチ:ランディ・オートン(ch)vs.ジョン・シナ
凡試合連発のオートンでしたが遂に復活。
シナがややリズムが悪い物の気持ちを出して、
一方のオートンも伏せる、という動き一つからして魅せるので
掴みは十分で早い段階からモニター攻撃が出ても受け入れられます。
その流れから早々に大技で試合を作り
後半は徹底的に手錠に拘ります。
オートンがシナをそこらかしこに繋いで甚振るのがメイン。
カメラ・ワーク含めWWEならではの素晴らしい演出で絵になるシーンが幾つもあります。
オートンの顔芸も冴え渡りますね。
最後のフィニッシュも素晴らしいアイデアです。
しかしある意味ではあっさりしていましたね。
只オートンがすぐにタップしたから、というのではなくて
それまでの手錠前までにもう一押し足りないんでしょうね。
演出性が強すぎるきらいがあります。
後はI quitかと聞かれたシナの答えに一工夫欲しい。
ともかくとして「シナ対オートン」ブランドに値する素晴らしい内容でした。
好勝負に少し届かず。
F世界ヘビー級王座戦、サブミッション・マッチ:CMパンク(ch)vs.アンダーテイカー
まず逃げで立ち位置を示した後
打撃を主体に良いリズムで攻守を入れ替えあう。
ポイントは押さえていますね。
基本的にサブミッション・マッチでなくても成立する内容ですが
この形式においてはそれもまだ正攻法の範疇です。
そもそも10分以下の試合時間では工夫しろ、という方が無理でしょうしね。
テイカーのヘルズ・ゲートで決まるも
テディーが未だ禁止技だと指摘し、再開。
パンクのアナコンダ・バイスが決まると同時にレフェリーがゴングを鳴らす、という
モントリオールの悲劇再来フィニッシュでエンドです。
テイカーの都合で手を合わせる機会が少ない事を考えると
次回に向けもう少し試行錯誤する時間を与えて欲しかったですね。
平均レベル。
総評
トップ王座がしっかり内容を果たしました。
世界ヘビー級王座戦は・・・まあ仕方ない。
という事で星1つ。
サブミッション・マッチ中心を続けるのは難しそうだが
だからこそ、その中で何を生み出していくのか、って所に興味はありますね。
(執筆日:9/15/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@タッグ王座戦:クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー(ch)vs.MVP、マーク・ヘンリーAUS王座戦:コフィ・キングストン(ch)vs.ザ・ミズ
Bサブミッション・エニウェア:DXvs.レガシー
Cシンガポール・ケイン・マッチ:グレート・カリvs.ケイン
DECW王座戦:クリスチャン(ch)vs.ウィリアム・リーガル
EWWE王座戦、アイ・クイット・マッチ:ランディ・オートン(ch)vs.ジョン・シナ(新チャンピオン!)
F世界ヘビー級王座戦、サブミッション・マッチ:CMパンク(ch)vs.アンダーテイカー