TOPアメリカン・プロレスWWE 2008年 →WWE:Wrestlemania XXIV 3/30/08

WWE:Wrestlemania XXIV 3/30/08の分析


名勝負 なし
好勝負 ショーン・マイケルズvs.リック・フレアー

世界ヘビー級王座戦:エッジ(ch)vs.アンダーテイカー

@JBLvs.フィンレー
 とりあえずハードコアでコンパクトに。
 フィンレーの魅力を引き出せたかは疑問ながら
 最適なオープニングです。
 平均レベル。

Aマネー・イン・ザ・バンク:クリス・ジェリコvs.MVPvs.ジョン・モリソンvs.CMパンクvs.カリートvs.Mr.ケネディーvs.シェルトン・ベンジャミン
 褒める1点を先に。
 ラダーをラダーにはめて聳え立たせるというのは新しい。
 それよりWCWの立体構造を先に復活させるべきだと突っ込むべきな気もしますけれども。
 さて後はぼやきです。
 なんだかなぁ。
 全員試合を作れるのが災いして
 スポット・フェストとの中間の中途半端な物になったという感じ。
 00年のTLC他過激化の負の遺産ですねぇ。
 極所としては過激化が進んでおり
 その代表と言えばラダー上のベンジャミンが場外フェンスにたてかけたラダーに落下するシーン。
 WCW流のクッションはまずいと思いますが
 テーブルとかやりようがある訳ですよ。
 そこを変えてもスポットとしての価値は下がりません。
 一線を越えた身体負荷が価値を上げるなんて信じるのは愚の骨頂。
 この2つを相反する方向性を統一する意識をもたなければ
 スポット・フェストにしても本道ラダー・マッチにしても
 向上させていくことはできません。
 同じく7(8)ウェイ・ラダー・マッチという
 システム自体も見直した方が良い。
 ラダー・マッチは3ウェイ、3組が限度だと思いますね。
 最後にパンク。
 お前さんはまた一番見所がないとか。
 弱いフィニッシュを更に微妙にするとか。
 もう駄目な子だねぇ。
 中々良い試合程度。
 
Bバティスタvs.ウマガ
 ウマガがバティスタに対し余りに実直すぎる構築。
 バティスタは精彩を欠くし、どうも盛り上がりに欠けますね。
 迫力を押し出したファイトにすれば結構期待できたのですが
 少し悪い試合。

CECW王座戦:チャボ・ゲレロ(ch)vs.ケイン
 ダーク・マッチのバトル・ロイヤルで勝利したケインが挑戦し
 チャボを秒殺。
 こんな事をされるとTNAを訪れた制裁かと勘ぐってしまう。
 それにしてもケインなんかがECW王座についてどうしようと言うんでしょう。

Dショーン・マイケルズvs.リック・フレアー
 去る覚悟ができた者と
 引導を渡す事に躊躇する者の心を表現し
 ザ・ロック対ホーガン並みのスペクタクル性を持つ感動的な試合。
 しかしこの2試合には大きな違いがあります。
 やはりフレアー、HBK共に全盛期には程遠い訳です。
 (ホーガンはやっている事が同じなので
 良い意味、悪い意味でも全盛期もへったくれもないのです)
 今回両者持てる力を最大限まで発揮し
 場外落下、ダイブなど体も張っていますが
 発揮された力量は半分ぐらいじゃないでしょうか。
 そういう意味で最高の引退試合ながら
 中身が追いついていなかったこれを名勝負というには
 2人の今までの名勝負に失礼ではないか。
 そう思い、これは文句なしに好勝負と評価する次第。
 何にせよお疲れ様です。 
 今までありがとう、リック・フレアー。

Eバニー・マニア・マッチ:アシュリー、マリアvs.べス・フェニックス、メリーナ
 照明が落ちるハプニング
 キングに殴られスヌープ・ドッグにクローズラインを食らうマレラ。
 見所が2つもありますよ。
 ナンテ、スゴイノデショウ。
 悪い試合。 

FWWE王座戦:ランディ・オートン(ch)vs.ジョン・シナvs.トリプルH
 WWEのTOP3が一堂に介する夢の対決でしたが・・・
 時間が短すぎたの一言。
 地に足がついたしっかりした構成と上手いスポットが見られましたが
 これでは通常放送内でもあり得るのでは、ってな感じ。
 PPV、特にWMとしては物足りない。
 またオートンの絶妙の間は
 この時間設定の3ウェイには長すぎて
 魅力を完全に発揮することができず。
 中々良い試合程度。

Gビッグ・ショーvs.フロイド・メイウェザー
 異種格闘技戦且つメイウェザーが世界王者という
 技が限られ、試合外の部分にまで気を払わなければいけない状況で
 良くもここまで試合として仕上げてきました。
 ファンの反応を見てメイウェザーをヒール、
 ビッグ・ショーをベビーに書き直したのも正解。
 期待を遥かに越えた出来で、まあまあ良い試合でした。

H世界王座戦:エッジ(ch)vs.アンダーテイカー
 正直エッジがWMのメインを張れるかは疑問視していましたが良くやりましたね。
 序盤ロープ際を攻守の切り替えに設定し
 エッジが環境を活かしながら戦うスタイルを取ったのは見事。
 中盤もエッジが腰攻めで試合を作りました。
 只終盤ですね。
 構築自体は良いのですけれど
 必殺技の数の差が大きく出てしまいました。
 エジキューションと違って
 チョーク・スラムは依然として必殺技として認識されているので1対4ですからね。
 更にはエッジのスピアー程
 威力が低いと思われてる必殺技も無い訳で。
 アンバランスすぎますよ。
 またフィニッシュの仕方もそれに追い討ちをかけています。
 受け流す形で極めるのが理想的でしたね。
 しかしながら文句なしに好勝負で
 エッジがメイン・イベンターとしてやっていける事を証明しました。
 
総評
 ABFが予想を下回り
 GHが予想以上になった訳ですが
 それはそれで大会としてまとまっているのはWMという舞台の為せる業か。
 また屋外会場というのも良い雰囲気を出していました。
 帳尻が合って中々良い大会でした。
(執筆日:4/2/08)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

 Aマネー・イン・ザ・バンク:クリス・ジェリコvs.MVPvs.ジョン・モリソンvs.CMパンクvs.カリートvs.Mr.ケネディーvs.シェルトン・ベンジャミン

  ゴングが鳴るなりMVP以外リングを出る。
  MVPはモリソンが入れたラダーを手にするとそれを使って入らせない。
  ジェリコが入りラダー攻撃でジェリコを攻撃。
  モリソンはラダーでジェリコを追い出すと
  場外の群れにラダーでムーンサルト。
  食らっていなかったケネディーが棚ぼたを狙うもジェリコに防がれる。
  ジェリコがラダーヘのスリング・ショットを狙う。
  ケネディーはラダーに着地しケースに手をかける。
  追いすがるジェリコ。
  モリソンがコーナーからラダーにのってジェリコにぶつかると共に
  ケネディーの反対側に。
  ベンジャミンが横に立てたラダーからケネディーにサンセット・フリップ・パワー・ボム。
  連鎖でモリソンもスーパープレックスを食らう。
  ベンジャミンが登っているラダーをカリートが倒す。
  ベンジャミンはロープに着地するとラダーをカリートにぶつけ
  ラダーに戻ろうとするも倒れてしまう。
  パンクはラダーを登っていたベンジャミンを捕らえGTS。
  ケネディーはラダーを登っていたパンクを捕らえラダーヘのファイヤーマンズ・キャリー。
  カリートはMVPのビッグ・ブーツを避けると脚にラダーを叩き込む。
  ベンジャミンがラダーを登って行く。
  カリートとケネディーがラダーを倒すと
  ベンジャミンは一回転してフェンスにたてかけられていたラダーに落下。
  カリート、ケネディー、ジェリコの3人が登るもMVPにラダーを倒される。
  モリソンがラダーを登って行く。
  ジェリコが追いつきラダー上でのウォール・オブ・ジェリコ。
  ケネディーが横にラダーを立て登って行く。
  ジェリコはMVPを落とすとケネディーと殴りあう。
  そこにパンクとカリートがそれぞれコーナーとロープ上から飛びついて着地。
  ケネディーがパンクにブルドッグ。
  カリートは落とされるも戻ってジェリコにバック・クラッカー。
  MVPがラダーを登って行く。
  マットが現れMVPに追いつくとツイスト・オブ・フェイト。
  去っていく。
  コーナーに立てかけたラダーにパンクがもたれかかっている。
  ジェリコが別のラダーで突こうとする。  
  避けられ間に挟まる。
  ジェリコがカリートを打ち上げラダーに落とすと
  コーナーに立てかけてあったラダーが真っすぐと立つ。
  そこをモリソンが登って行くも倒されロープ上に落下。
  ジェリコがラダーを登って行く。
  カリートが追いつきアップル・ミスト。
  ケネディーがカリートに追いつき殴り落とすとカリートはコーナー上にたてかけてあったラダー上の落下。
  パンクがラダーでケネディーを落とす。
  ジェリコがラダーを持ったパンクにコード・ブレイカー。
  ジェリコがラダーを登って行く。
  パンクが追いすがる。
  ラダー上でもみ合っている。
  パンクが踏み外すが
  ジェリコも体勢を崩し逆さづりに。
  パンクが登りなおしてケースを奪取。


 Dショーン・マイケルズvs.リック・フレアー

  HBKがショルダー・タックル。
  リスト・ロックの応酬からフレアーがヒップ・トス。
  コーナーに押し込むと胸を突き合いHBKが張り手。
  フレアーがコーナーに押し込みチョップ。
  HBKも打ち返す。
  フレアーはショルダー・スルーを狙ったHBKを蹴り上げるとニー・ドロップ。
  HBKがカウンターでエルボーをいれコーナー上へ。
  フレアーが投げ捨てコーナー上へ。
  投げ捨てようとやって来たHBKにエルボーを入れるとダイビング・クロス・ボディ。
  HBKはカウント2で返すとヘッド・ロック。
  フレアーはニー・クラッシャーに返すと4の字を狙う。
  HBKは蹴り飛ばして防ぐと同時に落とすとアサイ・ムーンサルトへ。
  しかし避けられ実況席上に自爆。
  フレアーがリングに戻る。
  カウント7で戻ってきたHBKに襲い掛かる。
  腰に狙いをつける。
  HBKがショルダー・スルーを狙ったフレアーにネック・ブリーカー。
  両者ダウン。
  HBKはショルダー・スルーでフレアーを落とすとムーンサルト。
  まだHBKにはダメージがあるようで、ほぼ同時にリングに戻る。
  HBKはフライング・フォア・アームズから跳び起きると
  波状攻撃からダイビング・エルボー・ドロップ。
  前奏を奏でるが躊躇し踏みとどまる。
  フレアーがその隙を突き4の字。
  HBKが反転させて逃れる。
  両者グラウンドでカバーに持っていく。
  フレアーが振り返すとHBKはコーナーで回転。
  フレアーが脚を攻めフレアー・ウォーク。
  HBKがその隙を突いて電光石化のスイート・チン・ミュージック。
  カバーに行くがカウントは2。
  前奏を奏でるも。
  フレアーが起き上がってこないので起こそうとする。
  フレアーはレフェリーをつかんでおいてロー・ブロー。
  カバーするもカウントは2。
  HBKがフレアーの脚を取り変形4の字。
  フレアーがロープをつかむ。
  引き離されるもターン・バックルのパッドを外す。
  レフェリーが取り上げた隙にサミングで逃れる。
  丸め込むもカウントは2。
  HBKがチョップ。
  フレアーが打ち返していく。
  HBKが電光石化のスイート・チン・ミュージック。
  コーナーへ。
  打つべきか悩んでいる様子。
  フレアーが立ち上がり打て、と言う。
  HBKは愛してると言うとスイート・チン・ミュージックを放つ。
  カバーし1,2,3!
  HBKは退場。
  フレアーは家族とハグすると
  スタンディング・オベーションの中退場。


 H世界ヘビー級王座戦:エッジ(ch)vs.アンダーテイカー 

  エッジが胸を突き殴りかかる。
  テイカーがエッジをクローズラインで落としリングに戻す。
  戻り際にエッジが襲いかかるも
  テイカーはロープを使ってのジョー・ブリーカーを決め流れを渡さない。
  オールド・スクールへ。
  エッジが投げ落とそうとするもテイカーはアーム・ドラッグに切り返す。
  ハイ・ニーを決めるも、その勢いで自身も転落。
  戻ろうとエプロンに上がったテイカーにエッジがタックル。
  フェンスに蹴り飛ばしたりロープを使ってのネック・ブリーカー。
  テイカーが反撃しボディ・スラムを狙うも
  腰の痛みからクロス・ボディに返される。カウント2。
  エッジがコーナー上へ。
  テイカーが突き落としトぺ・スイシーダ。
  エプロンに寝かせレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  パワー・ボムを狙う。
  防がれロープに走る。
  エッジがビッグ・ブーツを決めカバーするもカウント2。
  テイカーを落とすとフェンス上へのバック・ドロップ。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  ハーフ・ボストン・クラブを決める。
  テイカーが体勢を変えてカバーに持っていく。
  エッジがカウント2で返しハーフ・ボストン・クラブ。
  テイカーは体勢を変えると蹴り飛ばす。
  殴り合い。
  テイカーが押し勝ちコーナーへのクローズライン。
  スネーク・アイズからロープに走る。
  エッジがカウンターでドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  コーナー上から飛びかかる。
  テイカーが喉元をつかむ。
  エッジが蹴りつけロープに振る。
  テイカーはクローズラインを避けると再び喉元をつかむ。
  エッジがエジキューションに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  ならばとスピアーへ!
  テイカーはカウンターで膝を入れるとチョーク・スラム!
  カバーするもカウントは2。
  オールド・スクールへ。
  エッジがテイカーの体勢を崩しスーパープレックス。
  カバーするもカウント2。
  10カウント・パンチへ。
  テイカーがラスト・ライドに切り返そうとする。
  エッジは逃れてネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  テイカーはショルダー・スルーを狙ったエッジを蹴り上げるとラスト・ライド!
  カバーするもカウントは2!
  ならばとツームストンを狙う!
  エッジが逃れてリバースDDT。
  カバーするもカウント2。
  テイカーがオールド・スクールを決めビッグ・ブーツへ。
  エッジが避けるとレフェリーに誤爆。
  エッジがリバースDDTを決める。
  倒れているテイカーに暴言を吐きかける。
  テイカーが喉元をつかむ。
  エッジは股間を蹴り上げ逃れると
  ベルトを手にし叩きつける!
  テイカーがむくっと起き上がる。
  エッジがツームストンを狙う!
  テイカーはのがれるとツームストン!
  セカンド・レフェリーが走って入りカウントするもカウント2。
  エッジヘッズが入ってくるもチョーク・スラムで撃退される。
  その隙を突いてエッジのスピアーが炸裂!
  カバーするもカウントは2!
  もう1発決める!
  カバーへ。
  テイカーがゴゴプラタに捕える!
  エッジはたまらずタップ・アウト!
  テイカーが新チャンピオンに!
  

試合結果

@JBLvs.フィンレー
Aマネー・イン・ザ・バンク:ク リス・ジェリコvs.MVPvs.ジョン・モリソンvs.CMパンクvs.カリートvs.Mr.ケネディーvs.シェルトン・ベンジャミン
Bバティスタvs.ウマガ
CECW王座戦:チャボ・ゲレロ(ch)vs.ケイン(新チャンピオン!)
Dショーン・マイケルズvs.リック・フレアー
Eバニー・マニア・マッチ:アシュリー、マリアvs.べス・フェニックス、メリーナ
FWWE王座戦:ランディ・オートン(ch)vs.ジョン・シナvs.トリプルH
Gビッグ・ショーvs.フロイド・メイウェザー
H世界ヘビー級王座戦:エッジ(ch)vs.アンダーテイカー(新チャンピオン!)