TOPアメリカン・プロレスWWE 2008年 →WWE:Summerslam 8/17/08

WWE:Summerslam 8/17/08の分析


名勝負 なし
好勝負 ヘル・イン・ア・セル:エッジvs.アンダーテイカー

@ジェフ・ハーディvs.MVP
 勢いを失っている両者ですが
 人気者という事もあり、オープニングの役割を果たす事ができました。
 最後の攻防もそれなりでしたし、悪くない試合。 

A女子、IC王座戦:ミッキー・ジェームス、コフィ・キングストン(ch)vs.サンティノ・マレラ、ベス・フェニックス
 マレラとベスの組み合わせはコメディーとして秀逸。
 只試合としては女性の方がレベル高いという
 異例の状況で、悪い試合の域を出ない。
 楽しめましたけどね。

 HBKの引退演説。
 ジェリコが現われ暴言を吐き、
 そして殴りかかるも避けられてHBKの奥さんに誤爆。

BECW王座戦:マーク・ヘンリー(ch)vs.マット・ハーディ
 すぐにツイスト・オブ・フェイトが決まりアトラスのカットで終わり。
 ECWはPPVでの扱いがひどすぎるな。 

C世界ヘビー級王座戦:CMパンク(ch)vs.JBL
 微妙なカードでひどい試合になるのではと心配していましたけれども
 バティスタ戦の方法が応用できますからね。
 JBLがシバキ倒そうとしパンクが何とか打開策を見出すという展開を
 それなりのクオリティでやり遂げました。
 レッグ・ラリアット時に頭部がぶつかり
 流血するアクシデントがありましたが、
 試合が止まる程の重症ではなく展開上妨げにならなかったのは幸い。
 平均より少し上。

DWWE王座戦:トリプルH(ch)vs.グレート・カリ
 脚攻めとバイス・グリップの攻防、
 この2つが重要だとHHHは分かっているのだけど
 所詮カリだからとHHHは余りやる気の無い御様子・・・。
 少し悪い試合。 

Eバティスタvs.ジョン・シナ
 ベビー対ベビーにふさわしい
 打ち合いや盛り上げができてましたね。
 両者表情に課題が残りますけれども上出来と言える。
 平均的な良試合。
 只それぞれRAW、SDを背負っていたレスラーで
 ドリーム・マッチとも言えるカードだという事を考えると
 ストーリーに十分な時間をかけWMでやったら
 意外に化けたんじゃないかという気がして惜しまれる。
 
Fヘル・イン・ア・セル:エッジvs.アンダーテイカー
 他ならぬフォーリーがお膳立てして
 エッジがヘタレを封印、サイコな一面を呼び戻すというストーリーがあったとはいえ、
 ここまで過激になるとは想像だにしませんでした。
 凶器攻撃が標準装備で
 テーブル葬X2、セル倒壊スポット
 実況席葬、リング貫通スポットまでありますからね。
 テイカーは 歳だってのによくやりますよ。
 しかし最近の傾向通りスポット頼みである事は否めません。
 今回ならスポット以外では凶器をまったく使わないぐらいでも良かった気がします。
 両者、そしてこの組み合わせには
 この極地にチャレンジしてみるに値するだけの
 実績があるだけに勿体無かったですね。
 只テイカーが意識してか無意識か
 一部セールを無視しており
 それが結果的に不死身キャラを際立たせているので帳尻が合い
 それなりに構築されているといっても良いし
 試合終了後の馬鹿馬鹿しく、派手で、ダイナミックな演出も素晴らしい。
 何気にエッジが思い残していた2人TLCの実現でもありますし。
 色々含めて、ぎりぎり好勝負とするだけの試合でした。

総評
 今までに無く王座が軽い、という事を除けば
 @〜Dそれぞれの試合なりに見所があり、
 E,Fはベストではなくとも目玉と言えるものになっています。
 良い大会ですね。
 (執筆日:8/25/08)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

 Fヘル・イン・ア・セル:エッジvs.アンダーテイカー
  
  テイカーが詰め寄りコーナーに追い詰め殴りかかる。
  エッジは避けると殴りつけていく。
  テイカーは押し飛ばすと首根っこを掴んでコーナーに投げ殴りかかる。
  エッジはまた避けると10カウント・パンチへ。
  テイカーは押し飛ばすと向かってきた所にビッグ・ブーツ。
  エッジを落とすとセルに叩きつける。
  ヘッド・バッドを浴びせ鉄階段にぶつける。
  エプロンに寝かせレッグ・ドロップ。
  鉄階段をリングに入れコーナーに設置する。
  そこにスネーク・アイズを決めロープに走る。
  エッジはカウンターでエルボーを入れると鉄階段にぶつける。
  鉄階段にもたれたテイカーにドロップ・キック、スピアーと決める。
  場外にテーブル2段を設置する。
  エプロンに上がるとそのテーブルへのブレーン・バスターを狙う。
  テイカーが防ぎ逆にチョーク・スラムを狙う。
  エッジがロープを使ったジョー・ブリーカーに切り返す。
  リング下から椅子を取り出し突く。
  椅子を叩きつける。
  リングにテーブルを設置する。
  リング下からラダーを取り出しリングに入れる。
  椅子を叩きつけラダーを立てる。
  テーブルに寝かせるとラダーに登っていく。
  そして中段から飛んで椅子を叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  更に椅子を持ってきてコンチェアトを狙う。
  テイカーがむくっと起き上がり喉元を掴む。
  エッジが殴りつけて逃れロープに走る。
  テイカーがカウンターで拳に叩きつける。
  テイカーはエプロンに出たエッジにビッグ・ブーツを決めケージにぶつける。
  鉄階段を叩きつける。
  担ぎ上げて鉄柱にぶつけようとする。
  エッジは逃れると押し飛ばし鉄柱にぶつける。
  そして鉄階段を踏み台にして飛びスピアー。
  すると衝撃で背後のセルが倒れる。
  テイカーがエッジを殴りつけると実況席前に連れていきフェンスに振り飛ばす。
  実況席からTVを取ると叩きつけようとする。
  エッジは避けると殴りつけてTV奪い取る。
  TVを叩きつける。
  もう1発。
  実況席にのせると走ってスピアーを決めテーブル葬。
  それでもテイカーはほぼ同時に起き上がるという不死身ぶり。
  エッジを殴りつける。
  エッジが逃げるようにリングに戻る。
  テイカーもゆっくりと後を追う。
  エッジはラダーを手に取り入ってきたテイカーに叩きつける。
  リング下からカメラを取り出すと叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  スピアーを狙う。
  テイカーが喉元を掴みチョーク・スラム。
  カバーするもカウント2。
  ラスト・ライドを狙う。
  エッジがロー・ブローで防ぐ。
  インペラーDDTを決めカバー。カウント2。
  テイカーがむくっと起き上がる。
  エッジが慌ててラダーを手にする。
  テイカーはエッジを蹴りつけるとラスト・ライドの体勢に。
  後ろを振り向き場外の2段テーブルを見つめると方向を変えラスト・ライドへ。
  テイカーは後ろに着地するとスピアー。
  カバーするもカウント2。
  10カウント・パンチへ。
  テイカーがラスト・ライドに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  鉄階段の上にのるとそこでツームストンを狙う。
  エッジが後ろに逃れリバースDDTで鉄階段に叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  オールドスクールを狙う。
  テイカーはエッジの脚を払って体勢を崩し防ぐ。
  喉元を掴むと場外の2段テーブルへのチョーク・スラム。
  エッジをリングに戻すとスピアー。
  カメラを叩きつける。
  更にコンチェアト。
  ツームストンを決め1,2,3!
  テイカーは去っていく。
  しかしエッジが軽く動いたのを見ると戻ってくる。
  エッジを立てたラダー中段に置くと別のラダーを横に立てる。
  ラダー中段からチョーク・スラムを決めるとリングを貫通し落下。
  テイカーの入場曲が鳴り暗くなる。
  テイカーがポーズを取るとエッジが落ちた穴から炎が燃え立つ。
  

試合結果

@ジェフ・ハーディvs.MVP
A女子、IC王座戦:ミッキー・ ジェームス、コフィ・キングストン(ch)vs.サンティノ・マレラ、ベス・フェニックス(新チャンピオン!)
BECW王座戦:マーク・ヘンリー(ch) vs.マット・ハーディ(DQ)
C世界ヘビー級王座戦:CMパンク(ch)vs.JBL
DWWE王座戦:トリプルH (ch)vs.グレート・カリ
Eバティスタvs.ジョン・シナ
Fヘル・イン・ア・セル:エッジvs.アンダーテイカー