TOPアメリカン・プロレスWWE 2008年 →WWE:One Night Stand 6/1/08

WWE:One Night Stand 6/1/08の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@フォールズ・カウント・エニウェア:ウマガvs.ジェフ・ハーディ
 久しぶりにバック・ステージ、会場外で戦いましたね。
 何度も手を合わせた割には大雑把だったのが残念でしたけれど
 手すりを滑ってのクローズラインや
 高所スワントーンと見栄えの良いスポットでオープニングにはうってつけの試合でした。
 平均レベル。
 また高所スワントーンの直撃を隠した代わりに
 クッションを映らないようにした大道具係の仕事ぶりも記しておきたい。

A#1コンテンダーズ・シンガポール・ケイン・マッチ:ビッグ・ショーvs.ジョン・モリソンvs.ビッグ・ショーvs.トミー・ドリーマーvs.チャボ・ゲレロ
 RRの巨人スポットのように
 ビッグ・ショーが暴れまくるファン・マッチです。
 アクシデントでビッグ・ショーが負った流血具合が絵になっていましたね。
 また試合形式になっているコーナーに吊るされた竹刀ですが
 早い段階でショー以外の4人が同時奪取したので全編に渡って使われています。
 平均レベル。

Bファースト・ブロッド・マッチ:JBLvs.ジョン・シナ
 アイ・クイット・マッチの事を考えると
 良い試合になりそうなものですが前回のPPVとたいして変わらず。
 この中身ではあのフィニッシュも新しいな、と前向きには捉えられないですね。
 少し悪い試合。

Cアイ・クイット・マッチ:べス・フェニックスvs.メリーナ
 メリーナが腕攻めで粘るも
 ベスのドミネイトぶりに敗れ去るという内容。
 スカッシュ・マッチ的ではありましたが
 上手くベスの強さがスケール・アップされていて面白かったですね。
 平均レベル。
 この後のスキットでオートンがバティスタに
 ドラフトで同番組になったら結託しようと持ちかけていましたが・・・

Dストレッチャー・マッチ:バティスタvs.ショーン・マイケルズ
 HBKのストレッチャーや鉄階段を小気味良く使ったキャリーと名演で
 久しぶりに”強い”バティスタが帰ってきました。
 ストーリーに関しても試合に盛り込めています。
 最後にバティスタが「I don't love you・・・I am not sorry」と告げる所なんか良いなぁ。
 多少の粗さは見逃せるだけのものがありました。
 只ジェリコの応援は余計だったかな。
 中々良い試合。

EWWE王座戦、ラスト・マン・スタンディング・マッチ:トリプルH(ch)vs.ランディ・オートン
 HHHがRKOを押し飛ばして防いだ際
 ロープとの距離が近かったためオートンがコントロールを失って落下し負傷してしまうんですね。
 去年の試合とは違って
 今回はじっくりしようという意図があったか
 抑え気味に進めていてこれからという所だったので残念です。
 しかしこれは仕方ない。
 アクシデントですからね。
 問題はその後。
 オートンが負傷したと分かったHHHはスレッジ・ハンマー一発で終わらせてしまうんですね。
 これは余りに安直過ぎる。
 勿論オートンの負傷がどの程度か分からないので
 かつてHHHがしたように痛みに耐えながら戦えたはずとは言いませんが
 他に形をつけようが合ったはずです。
 
F世界ヘビー級王座戦、TLCマッチ(テイカーは敗北したら首):アンダーテイカーvs.エッジ
 普通のTLCでは似つかわしくなくて見られないような
 妙手の攻防を絡めて成功させてくる辺りはセンスを感じますね。
 2段テーブルを披露する等全試合ハードコア・マッチという悪条件の中でも
 メインとしてのビッグ・マッチ感を醸し出しています。
 しかしハードコア・マッチに定評のあるエッジにしては
 掴みがいまいちでテーブルを設置する時間帯にも無頓着、
 またラダーを登る事と相手を攻める事のバランス、切り替えが余り良く無かったですね。
 好勝負に少し届かず。

総評
 BとEを除けばどの試合もその試合なりに
 面白く楽しめる大会に仕上がっていると思いますよ。
 (執筆日:7/1/08)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

 世界王座戦、TLCマッチ(テイカーは敗北したら首):アンダーテイカーvs.エッジ

  テイカーがいきなり打撃で主導を握る。
  オールドスクールにビッグ・ブーツを決めるとラダーを取りに行く。
  エッジがラダー越しにベースボールスライド。
  エッジは場外に設置してあったテーブルの上にもう1段のせる、
  テイカーがラダーで突く。
  2段テーブルの横に2段テーブルを横付けする。
  エッジがドロップ・トー・ホールドでテイカーを鉄階段にぶつける。
  エッジはラダーをリングに入れると登って行く。
  テイカーはエッジを掴んでロープの上に投げ落とす。
  コーナーの上にラダーを寝かせるとスネーク・アイズを狙う。
  エッジは後ろに逃れると押し飛ばしてテイカーをラダーにぶつける。
  エッジは別のラダーをコーナーの上にねかせると振り飛ばそうとする。
  テイカーが振り返しエッジをラダーにぶつける。
  テイカーがラダーを登って行く。
  反対側から登ってきたエッジをコーナーに寝かせてあるラダー目がけ投げ落とす。
  エッジはふらふらになりながらもラダーを倒し
  テイカーを別コーナーに寝かせてあるラダーにぶつける。
  エッジがコーナーの上にラダーを寝かせる。
  その隙に回復したテイカーがそのラダーへのスネーク・アイズを決める。
  ラダー越しのビッグ・ブーツを決める。
  場外に逃れたエッジに椅子攻撃。
  エプロンに寝かせたエッジ目がけレッグ・ドロップを投下。
  エッジが椅子を手にしてガードする。
  テイカーはこれで脚を痛めた様子。
  エッジがラダーをエプロンとフェンスに橋渡しにする。
  テイカーがラスト・ライドの体勢に。
  エッジがロー・ブローで逃れる。
  椅子を叩きつけると実況席前にテーブルを設置する。
  再び椅子を叩きつけるとそのテーブルにのせ実況席からダイビング・クロス・ボディ。
  リングに戻りラダーを登って行く。
  テイカーが何とかリングに戻り突く。
  エッジは落ちるも着地し即座にスピアー。
  テイカーの脚をラダーで挟むと椅子を叩きつける。
  巨大ラダーを持ち込み立てる。
  椅子攻撃を2回決める。
  もう1脚椅子を持ってきてコンチェアトを狙う。
  テイカーが寸前の所でロー・ブロー。
  エプロンに出たエッジを捕らえるとエプロンとフェンスに橋渡しにしたラダーへのチョーク・スラム。
  ラダーを登ろうとするもエッジ・ヘッズが乱入し襲いかかる。
  テーブルをリングに設定しテイカーを寝かせる。
  その上にもう1段テーブルをのせるとホーキンスがコーナー上へ。
  テイカーは寸前でライダーにロー・ブロー。
  ホーキンスも場外のテーブルに投げ捨てる。
  更にエプロンに出たライダーを場外テーブルにチョーク・スラム。
  しかしそこにエッジのスピアーが炸裂。
  エッジはテーブル2段を設置する。
  ラダーを登って行く。
  ベルトに手を伸ばす。
  テイカーは何とか追いつくとラダー下段から2段テーブルへのラスト・ライド。
  脚を引きずりながらラダーを登って行く。
  しかしチャボ、ニーリーが乱入し妨害。
  コンチェアトを狙う。
  テイカーは避けると椅子を2人に叩きつけ追い出す。
  そしてラダーを登って行く。
  エッジが寸前で起き上がるとラダーを倒す。
  テイカーが場外の2段テーブルに落下する。
  エッジがラダーを登っていきベルトを奪取。
  エッジが新世界チャンピオンに!
  テイカーは追放に。
  

試合結果

@フォールズ・カウント・エニウェア:ウマガvs.ジェフ・ハーディ
A#1コンテンダーズ・シンガポール・ケイン・マッチ:ビッグ・ショーvs.ジョン・モリソンvs.ビッグ・ショーvs.トミー・ドリーマーvs.チャボ・ゲレロ
Bファースト・ブロッド・マッチ:JBLvs.ジョン・シナ
Cアイ・クイット・マッチ:べス・フェニックスvs.メリーナ
Dストレッチャー・マッチ:バティスタvs.ショーン・マイケルズ
EWWE王座戦、ラスト・マン・スタンディング・マッチ:トリプルH(ch)vs. ランディ・オートン
F世界ヘビー級王座戦、TLCマッチ(テ イカーは敗北したら追放):アンダーテイカーvs.エッジ(新チャンピオン!)