TOPアメリカン・プロレスWWE 2008年 →WWE:No Mercy 10/5/08

WWE:No Mercy 10/5/08の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE王座戦:トリプルH(ch)vs.ジェフ・ハーディ

世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:クリス・ジェリコ(ch)vs.ショーン・マイケルズ

@ECW王座戦:マット・ハーディ(ch)vs.マーク・ヘンリー
 ヘンリーにしては良く頑張ったのではないでしょうか。
 脚攻めを食らった後ボディ・プレス時に痛がったりしてましたからね。
 これならマットはもう少し脚攻めの要素を強くしても良かったかも。
 少し悪い試合。

A女子王座戦:ベス・フェニックス(ch)vs.キャンディス・ミッチェル
 覚えて来た事を初っ端に全て出しきるなんて
 キャンディスも情けないねぇ。
 悪い試合。

Bレイ・ミステリオvs.ケイン
 まずミステリオがモヒカンじゃなくなっている事に一安心ですね。
 さて内容はフィニッシュに合わせ
 巨人対軽量級の基本を改変して対応していましたね。
 そのフィニッシュが弱いですけれども悪くないと思います。
 まだ抗争の始まりですからね。
 只その一方でミステリオが負けたらマスクを脱ぐなんて条件はまったくのナンセンス。
 センスを疑いますね。
 平均レベル。

 MVPがなぜ試合が組まれていないのか、と文句を言っているとオートンが現れ口論。
 ここにコーディ、デビアス、マヌーが加わり
 更にパンク、コフィが入ったりして、ごちゃごちゃやっております。

C#1コンテンダーズ:バティスタvs.JBL
 5分ほどの雑な試合。
 こんなのRawでやってください。
 ひどい試合。

Dアンダーテイカーvs.ビッグ・ショー
 動けるビッグ・マン同士が
 良いテンポで良い攻防を見せる。
 ヴィッキー勢も絡まずシンプルな内容に仕上げました。
 しかしリアリズムを求めたと噂のフィニッシュ他関連部分は微妙。
 平均より少し上。 

EWWE王座戦:トリプルH(ch)vs.ジェフ・ハーディ
 HHHの立ち位置が見事です。
 初手、不意打ちスクール・ボーイという仕掛けで目指すべき道筋を提示しました。
 だからこそ変哲の無いレスリングにもストーリー性が付随しているし、
 技が本来的に持っているはずの無鉄砲さ、トリッキーさが復活している。
 HHHの早いぺディグリー狙いもいつもと違い切迫さを持っていましたね。
 場外を織り交ぜた構築もある。
 試合のみならず両者自身も輝いています。
 ジェフはトペコン自爆のような体を張った行動を行い、
 HHHは一発一発刻み付けている腰攻めを見せている。
 終盤が情熱的とはいえやや予想の範囲内に留まった所はあります。
 しかしWWEらしからぬフィニッシュは三沢X鶴田みたいな趣がありましたね。
 Armageddon 07と比べると格段に良く唯一無二のレベルに到達している。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/4/10)

F世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:クリス・ジェリコ(ch)vs.ショーン・マイケルズ
 WWEのラダー・マッチの創始者HBKが
 実質13年ぶりにこの形式に挑むとなると
 見る方の期待値も大いに上がるという物ですが
 見事期待に応えてくれましたね。
 時代の流れと衰えから無茶をする場面も見られましたが
 根本的には基本を大事にしており
 その上で新しいムーブ、フィニッシュを幾つか開発しています。
 只あらゆる要素においてレベルは高かったものの
 抗争表現が弱かったですね。
 例えば前回見せた表情、仕草は凶器越しの触れ合いとなった事で見れませんでしたし
 憎しみから相手を痛めつけるのか、
 それとも王座を取る・守るために痛めつけるのかが曖昧模糊としていますね。
 そのため名品にはならなかったものの文句なしに好勝負。
 素晴らしい試合でした。

総評
 アンダーカードは特にどうという事もないのですけれども
 両王座戦が他に類を見ない素晴らしい出来で、結果的に良大会に仕上がりました。
 (執筆日:11/5/08)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

 EWWE王座戦:トリプルH(ch)vs.ジェフ・ハーディ

  2人は握手 を交わすも
  ジェフが後ろを向いた次の瞬間HHHが襲いかかる。
  スクール・ボーイ。カウント2。
  不敵な笑みを浮かべる。
  腕の取り合いからジェフがグラウンド・ヘッド・ロック。
  グラウンド・ヘッド・シザースに返され逃れる。
  HHHがショルダー・タックルを決めロープに走る。
  ジェフがヒップ・トスを狙う。
  HHHは防ぐとヒップ・トスを決める。
  ジェフは食らうも蹴り上げるとグラウンド・ヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  起き上がったHHHにグラウンド・ヘッド・ロック。
  HHHはロープに振ると追いかけバック・エルボー。
  コーナーに振る。
  ジェフはコーナーを使ってヘッド・シザースを決めると
  場外に逃れた所をエプロンからのクローズラインで追撃。
  リングに戻しロープ越しのレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  グラウンド・ヘッド・ロック。
  ロープに振られ蹴り上げる。
  場外へのショルダー・スルーに返されるもエプロンに着地する。
  ショルダー・ブロックを決める。
  もう1発狙う。
  HHHが受け止めぺディグリーを狙う。
  ジェフはリバース・スープレックスで落とすとトペ・コンヒーロへ。
  しかし避けられ自爆。
  HHHはリングに戻るとカウントを数えさせる。
  気が変わったかカウント5でリングを降りるとリングに戻しカバー。カウント2。
  バック・ブリーカーに腰へのエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ジェフが殴りつけショルダー・スルーを狙う。
  HHHがフェイス・バスターに返しカバー。カウント2。
  ニー・ドロップを決めカバー。カウント2。
  ショルダー・ブロックを決めコーナーに振る。
  カウンターで蹴りを食らうもアブナミドル・ストレッチ。
  ロープをつかむもレフェリーに見つかる。
  スリーパーに捕らえる。
  ジェフはHHHをロープに振るとクローズライン。
  HHHがバック・ドロップを狙う。
  ジェフは着地するとミュール・キック。
  ダブル・レッグ・ドロップでカバー。カウント2。
  HHHをコーナーに振るとHHHは1回転して落下。
  そこをトペ・コンヒーロで追撃する。
  HHHをリングに戻すとダイビング・クローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ならばとツイスト・オブ・フェイトへ。
  HHHが押し飛ばしクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに振る。
  ジェフは振り返すと飛んできたHHHに蹴りをいれフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使ってクロス・ボディへ。
  HHHがボムに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  スパイン・バスターを決めるとペディグリーへ。
  ジェフが両脚を掴んでスリング・ショット。
  ウィスパー・イン・ザ・ウィンドにつなげるもカウントは2。
  コーナーにダウンしたHHHにドロップ・キックを入れるとシャツを脱ぎ捨てスワントーン・ボムへ。
  HHHは避けて自爆させるとペディグリーへ。
  ジェフが逃れツイスト・オブ・フェイト。
  再びコーナー上に登るとスワントーン・ボム。
  背中からもたれかかるようにカバー。
  HHHがクルーシーフィックスに切り返す。1,2,3!
  HHHの防衛!


 F世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:クリス・ジェリコ(ch)vs.ショーン・マイケルズ

  HBKがショルダー・タックルを決めロープに走る。
  担ぎ上げられかけるも後ろに逃れスイート・チン・ミュージックへ。
  ジェリコが慌てて逃げる。
  それを見てHBKはラダーを取りに行こうとエプロンへ。
  邪魔しに来たジェリコを殴りつけリングに戻す。
  コーナーに振り突進。
  ジェリコは避けHBKを肩から鉄柱に激突させるとノーザンライト。
  HBKはそのまま起き上がるとバック・スライドを狙う。
  防がれクローズラインへ。
  ジェリコは避けると殴りつける。
  クローズラインでエプロンに出すとスプリングボード式ショルダー・タックル。
  エプロンにぶつけラダーに振る。  
  HBKはラダーに飛び乗るとそこからクロス・ボディ。
  鉄柱に振ろうとする。
  ジェリコは振り返してぶつけるとラダーを手にしてぶつけようとする。
  HBKがドロップ・トー・ホールドに返し自爆させる。
  もう1脚のラダーを手にする。
  ジェリコはHBKの両脚を取って倒すとウォールズ・オブ・ジェリコ。
  しばらくして離すとラダーをリングに入れようとする。
  HBKはシーソー式にラダーをぶつけるとリングに戻りラダーを登っていく。
  ジェリコは殴りつけて捕らえるとパワー・ボムの体勢に。
  HBKがサンセット・フリップに切り返そうとする。
  ジェリコは流れに任せて逃れるとウォールズ・オブ・ジェリコを狙う。
  抵抗されラダーへのスリング・ショットに切り返す。
  HBKはラダーに着地すると登っていく。
  ジェリコが慌ててラダーを倒すとHBKは落下しロープに激突。
  ジェリコはHBKの腹にラダーで突き、背中にラダーを叩きつける。
  もう1脚をリングに入れコーナーに立てかける。
  そのコーナーに振ろうとする。
  振り返されかけるも反対側のコーナーに振り返す。
  一回転して戻ってきたHBKにコーナー・ラダーへのブルドッグを狙う。
  HBKが押し飛ばすとジェリコは脚をラダーに引っかける。
  HBKはラダーを倒す。
  サード・ロープにラダーを橋渡しにするとそこへのニー・クラッシャー。
  4の字に捕らえる。
  ジェリコはロープを掴んで逃れると先ほどのラダーを蹴りつける。
  するとラダーはシーソー式にHBKにぶつかる。
  更にスリング・ショットでそのラダーにぶつける。
  HBKを挟むようにラダーを叩きつける。
  ラダーを立てると登っていく。
  HBKが揺らして倒すもジェリコは着地。
  コーナーに乗せたラダーにHBKをぶつけようとする。
  HBKが体勢を入れ替えるとジェリコはコーナー上に乗り上げ落下。
  リングからラダーを投げつけジェリコにぶつける。
  リングを降りると実況席前にラダーを立てる。
  ジェリコにラダーを叩きつけた後実況席にのせる。
  ラダーを登っていく。
  ジェリコが起き上がりHBKを捕まえると中段からのバック・ドロップへ。
  HBKが寸前でクロス・ボディに切り返す。
  両者何とかリングに戻る。
  HBKはラダーを持ってコーナー上に登る。
  気づいていたジェリコはラダー越しにドロップ・キックを決め体勢を崩す。
  コーナーに立てかけられたラダーを登っていきHBKにスーパープレックスを狙う。
  HBKは殴りつけて防ぐとラダーを押しジェリコを潰す。
  そしてラダーの下敷きになったジェリコにダイビング・エルボー・ドロップ。
  何とか起き上がるとスイート・チン・ミュージックへ。
  ジェリコがカウンターでラダーをぶつける。
  HBKの上にラダーをのせるとライオン・サルト。
  HBKの上にラダーを立たせると登っていく。
  ベルトに手を伸ばすもHBKがラダーを持ち上げ倒す。
  ジェリコは場外に落下。
  着地するも脚を痛めてしまう。
  HBKはラダーを立てると登っていく。
  ジェリコが這いながら戻ってくる。
  HBKがベルトに手をかけ固定具から外そうとする。
  外れる前にジェリコがラダーを倒す。
  HBKはロープをまたぐように落下する。
  ジェリコがラダーを登っていく。
  HBKも反対側からラダーを登っていく。
  天辺に辿り着くとジェリコを殴りつける。
  ジェリコの頭部をラダーにぶつけると
  ジェリコは脚をラダーに引っかけてしまい逆さ吊りに。
  王座移動かと思われたがケイドが乱入してHBKの邪魔をする。
  HBKはケイドを蹴り飛ばすと中段からクロス・ボディ。
  ケイドのクローズラインを避けスイート・チン・ミュージック。
  ジェリコが体勢を建て直しベルトに手をかける。
  HBKもラダーを登っていき追いつく。
  両者ベルトに手をかける。
  固定具から外れそれぞれ両側を引っ張る形に。
  ジェリコが体重を後ろにかける。
  HBKが必死に引き戻そうとする。
  ジェリコは戻されるもそれを利用しヘッド・バッド。
  HBKは落下。
  ジェリコはベルトを奪取すると力尽きたようにラダーか落下する。
  ジェリコの防衛!
  ジェリコは凶悪な笑みを浮かべながらケイドと共に去っていく。
  

試合結果

@ECW王座戦:マット・ハーディ(ch)vs.マーク・ヘンリー
A女子王座戦:ベス・フェニックス(ch)vs.キャンディス・ミッチェル
Bレイ・ミステリオvs.ケイン(DQ)
C#1コンテンダーズ:バティスタvs.JBL
Dアンダーテイカーvs.ビッグ・ショー
EWWE王座戦:トリプルH(ch)vs.ジェフ・ハーディ
F世界ヘビー級王座戦、ラダー・マッチ:クリス・ジェリコ(ch)vs.ショーン・マイケルズ