TOPアメリカン・プロレスWWE 2008年 →WWE:Armageddon 12/21/08

WWE:Armageddon 12/21/08の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE王座戦:エッジ(ch)vs.トリプルHvs.ジェフ・ハーディ

@マット・ハーディvs.ウラジミール・コズロフ
 コズロフはやっぱり下手ではない。
 下手ではないんだけど、あの中途半端なでかさが退屈にさせていますね。
 どうしたものかなぁ。
 少し悪い試合。

AIC王座戦#1コンテンダー・マッチ:CMパンクvs.レイ・ミステリオ
 WWEに行ってからファンをやきもきさせてきた
 パンクですが遂にやってくれました。
 6年ぶりに手を合わせるミステリオと素晴らしい試合を実現。
 相手を意識しあう展開でセット・アップすると
 理に沿った流れの中で
 インディーを彷彿とさせるような自由な攻防を繰り広げて行きます。
 只いまいち受けるべき盛り上がりを受けていない印象を受けましたが
 動きにもう少しメリハリがあったら変わってきたかな、と思います。
 意識しあう表現が軽かったのも含め試合時間から来ているので
 IC王座を取った後にはロング・マッチで再戦を期待したいですね。
 グッド・マッチに少し届かず。

 JBLはHBKが自分の下についたと報告。
 HBKは家族を支えていくためには仕方ないのだ、と告げる。

Bベルファスト・ブロウル:マーク・ヘンリーvs.フィンレー
 ヘンリーの動きが良く停滞しなかったのと
 杖を折ったのは評価できるが
 結局いつものパターンに収束するのでPPVでやる必要性は余り感じない。
 試合順も悪かったですけどね。
 少し悪い試合。

Cランディ・オートンvs.バティスタ
 オートンがインサイド・ワークを駆使して試合を構築。
 バティスタを引き立てる攻防も上手いものがありますね。
 バティスタもその中で迫力ある物を見せました。
 只元エヴォリューション同士、
 ライバルの激突らしい高い同レベルでの戦いを描いてほしかった、ってのが本音だけれど。
 平均的な良試合。

Dジリアン、マリース、ナタリア、ヴィクトリアvs.ミッキー・ジェームス、マリア、ケリー・ケリー、ミシェル・マクール
 ケリーが一回転して着地したのは驚いた。
 まあそれぐらいしか感想はないですね。
 8人タッグという事で彼女達のサンタ姿が中心になるのは見えていたし。
 悪い試合。
 試合後カリが出てきてキス・カムを。
 メイ・ヤングが出てきてカリとキス。

E世界ヘビー級王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.クリス・ジェリコ
 前回はやや期待外れでしたが
 コンディションを整えクオリティを戻してきましたね。
 遺恨を感じさせるラフ・ファイトから
 数え歌ならではの攻防を披露していきます。
 只少しラフが強すぎて積み上がっていく感じが弱かったですね。
 こういう数え歌は基本的に観客も前知識があるのでそれを利用しても良いのだけど
 個人的にはリング外を除いたその試合だけでも完成されていて欲しいんですよ。
 そういう意味でもう少し序盤の攻防が欲しかった。
 クライマックスは鉄板とでも言うべき安定度で見応えがありました。
 中々良い試合です。

FWWE王座戦:エッジ(ch)vs.トリプルHvs.ジェフ・ハーディ
 まず目につくのは格・立場が試合に反映されていない点ですね。
 ジェフを例に取ります。
 この試合のジェフは押せ押せムードで体格差も見られません。
 他の試合を見た後狂乱ペイントのキャラづけとして
 受けから攻めにスタイルを移行する狙いがあった事に気づきましたが
 やはりジェフの売りは無茶と分かっていても立ち向かっていく格好良さにある訳で
 それは必然的に相手が強大である、自身が弱い、って事を意味するんですね。
 この時期に新たな色を出すのはちょっと無謀な面がありますよ。
 しかし逆にこれが上手く3ウェイの軌道に乗せているのも事実です。
 3人のリズムが噛み合いテンポ良くスムーズに試合を進行させています。
 特にHHHはインサイド・ワークを活かして
 ヒール調ながら素晴らしい試合運びを見せています。
 視野を広げて試合構成に目を向けると
 試合のポイント、ポイントに素晴らしい3ウェイ・スポットが配置されています。
 インディーの専売特許であった独創性を見事WWE風にアレンジしていますね。
 実況席の攻防がその代表例(第3者をわざと画面外に外しているのもにくい演出です)。
 只ここでも問題がない訳ではありません。
 この試合だけでなく最近の風潮として見栄え重視になっているように見受けられます。
 3ウェイの流れより3ウェイの攻防により重きを置かれた構成であったり
 カットできる事を良い事に(今回は乱入もあります)必殺技を潤沢に使い過ぎな気がします。
 (まあ安易なペディグリー狙いに関してはHHH個人の問題でバティスタ戦から目立っていますが) 
 またジェフ戴冠というドラマ性を考えると
 3ウェイのゲーム性をもう少し薄くした方がより盛り上がったでしょうね。
 フィニッシュもこれでいくならせめて上記の実況席とは違って第3者のジェフを映しておくべきでした。
 WMXX以降インディーを含めても最も面白い3ウェイでしたが
 良い点もあれば、悪い点もあるのでね、総合すると、ぎりぎり好勝負。
 それにしてもジェフは高い所が良く似合う。
 試合後入場セットの城に登ったシーンの絵になりようといったらないよ。

総評
 オートン対バティスタというカードが霞む程
 A、E、Fとビッグ・マッチが全て成功し
 かなりの良大会に仕上がっていますよ。 
 (執筆日:2/1/09)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

 AIC王座戦#1コンテンダー・マッチ:CMパンクvs.レイ・ミステリオ

  パンクが握手を求めミステリオも応じる。
  ミステリオが腕を取って倒そうとする。
  パンクがカバーの状態へ持っていく。カウント1。
  ミステリオが組むと見せかけスクール・ボーイ。カウント1。
  レスリングの攻防からパンクがヘッド・ロック。
  ロープに振られるとショルダー・タックルを決めすぐにカバー。カウント1。
  ショルダー・タックルを決めすぐにカバー。カウント1。
  ミステリオが脚を払ってカバー。カウント1。
  脚を取ってジャックナイフ固め。カウント1。
  パンクは蹴りつけて動きを止めるとロープに振る。
  ロープ・ワークからミステリオがドロップ・トー・ホールドでロープにもたれさせる。
  619を狙うべくロープに走る。
  パンクは起き上がるとアーム・ドラッグ。
  もう1発。
  G2Sを狙う。
  ミステリオがアーム・ドラッグに切り返す。
  パンクはショルダー・スルーでミステリオを場外に落とす。
  ブランチャで追撃する。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  ロープに振りバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・シザースに捕らえる。
  カバーの状態に持っていく。カウント2。
  コーナーに振る。
  ミステリオがコーナーを使ってヘッド・シザースを狙う。
  パンクは両脚を押し上げる。
  ミステリオはエプロンに着地するとショルダー・ブロック。
  もう1発決めるとコーナー上へ。
  パンクがミステリオの体勢を崩し逆さ吊りにする。
  ニー・ストライクへ。
  ミステリオは上体を起こし自爆させるとムーンサルト。
  カバーするもカウント2。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  読んでいたパンクはミステリオをロープに投げる。
  返ってきた所をパワー・スラム。カウント2。
  脇固めに捕らえる。
  ミステリオがロープを掴もうとする。
  パンクはその腕を捕らえボーダー・シティ・ストレッチ。
  ミステリオが反対側の手でロープを掴む。
  ロープに振りハイ・キックを狙う。
  ミステリオは避けるとヘッド・シザースの入りからテイク・ダウンして脇固め。
  パンクがロープを掴む。
  ミステリオはエプロンに出るとハイ・キック。
  スプリングボード式ドロップ・キックで落とすとダイビング・ボディ・アタック。
  リングに戻すとスプリングボード式セントーン。
  ロープに走る。
  クローズラインを避けるとセカンド・ロープからクロス・ボディ。カウント2。
  ヴィクトリー・ロールを決める。
  カウント2でパンクが体勢を入れ替える。カウント2。
  蹴りあいに。
  パンクは受け止めるとコーナーに押し飛ばしハイ・ニーへ。
  ミステリオは避けると突進。
  パンクは打ち上げてコーナーにぶつけるとハイ・ニー。
  ブルドッグを決めカバー。カウントは2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  ミステリオが後ろに逃れバックを取る。
  パンクが脚を取ろうとする。
  ミステリオはその動きを利用して倒し丸め込む。カウント2。
  パンクはスピン・キックを決めるとロープに走る。
  ミステリオはドロップ・トー・ホールドでロープにもたれさせると619へ。
  パンクはかがんで避けるとG2Sの体勢へ。
  ミステリオはもがいて体勢を変えるとハリケーン・ラナ。
  これでロープにもたれたパンクに619。
  スプリングボード式ボディ・プレスへ。
  パンクが避けて自爆させる。
  後ろのミステリオに倒れるようにカバーしようとする。
  ミステリオが丸め込みに切り返す。カウント2。
  パンクは起き上がるとコーナーのミステリオに近づく。
  ミステリオはバック・エルボーをいれるとコーナーを使って肩車される状態に。
  パンクが体勢を変えG2S。
  カバーし1,2,3!
  パンクの勝利!



 FWWE王座戦:エッジ(ch)vs.トリプルHvs.ジェフ・ハーディ

  ゴングが鳴るなりジェフがエッジに襲いかかっていく。
  HHHがジェフを殴りつけロープに振る。
  ジェフがHHHにフォア・アームズ。
  エッジとHHHにフォア・アームズを決めていく。
  コーナーのHHHにエッジを振りぶつける。
  エッジを反対コーナーに振る。
  HHHも振ってぶつけるとまとめてスプラッシュ。
  HHHが崩れて屈んだ状態に。
  ジェフはHHHを踏み台にエッジへポエトリー・イン・モーション。
  カバーする。
  HHHがカット、
  コーナーに振ろうとする。
  ジェフが振り返すとHHHは一回転して場外に転落。
  ジェフはHHHにブランチャを狙おうと飛ぼうとする。
  エッジが背後から引っ張ってマットに叩きつける。
  エッジがジェフに突進。
  ジェフはかわして場外に落とす。
  2人めがけてブランチャを放つ。
  HHHは避けてエッジだけに当たるようにする。
  ジェフにクローズラインを決める。
  フェンスにぶつける。
  エッジがリングに戻っている。
  HHHがリングに戻ろうとエプロンへ。
  エッジがロープ越しに頭部を蹴りつける。
  リングでHHHを殴りつけていく。
  HHHが殴り返していく。
  ロープに走る。
  エッジがカウンターでビッグ・ブーツを決めカバー。カウントは2。
  ロープに振ろうとする。
  HHHは振り返すとハイ・ニー。
  エッジのクローズラインを避けるとネック・ブリーカー。
  コーナーのエッジにクローズライン。
  もう1発。
  ロープに振ろうとする。
  エッジが振り返してショルダー・スルーを狙う。
  HHHはフェイス・バスターを決めるとペディグリーの体勢に。
  ジェフがリングに戻りHHHに襲いかかる。
  HHHをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  HHHがフェイス・バスターを決める。
  エッジのクローズラインを避けるとペディグリーの体勢。
  ジェフがHHHにウィスパー・イン・ザ・ウィンド。
  ジェフはエッジにクローズラインを連続で決めると開脚式レッグ・ドロップ。
  HHHがカット。
  ジェフがエッジをコーナーに振ろうとする。
  エッジが振り返す。
  ジェフはコーナーを使って裏に回ろうとするも失敗して上に乗り上げる。
  エッジはこのミスに乗じて雪崩式バック・ドロップを狙う。
  HHHがエッジを捕まえ肩車の体勢。
  ジェフが2人にウィスパー・イン・ザ・ウィンドを決める。
  エッジをカバー。HHHがカット。
  HHHがジェフをコーナーに振る。
  ジェフはセカンド・ロープに飛びのり振り向くと同時に飛び技へ。
  読んでいたHHHは蹴りつけるとペディグリーの体勢。
  ジェフが両脚を取って倒しスリング・ショット。
  倒れたHHHにコーナーを使ってのドロップ・キック。
  エッジが背後からジェフにリバースDDT。
  カバーするもカウントは2。
  エッジがコーナーで構えを取りジェフにスピアーを放つ。
  ジェフが避けたためHHHに誤爆。
  ジェフがエッジをクローズラインで落とす。
  HHHにツイスト・オブ・フェイトを決める。
  そしてスワントーン・ボム。
  カバーするもエッジがジェフの脚を引っ張り引き摺り下ろす。
  フェンスにぶつける。
  ECW実況席にぶつける。
  Raw実況席にもぶつけようとする。
  ジェフが防いで逆にエッジをぶつける。
  フェンスにぶつける。
  シャツを脱ぎ捨てるとSD実況席のカバーを取る。
  HHHが背後からジェフにクローズライン。
  エッジをECW実況席に投げる。
  ジェフを鉄階段にぶつける。
  Raw実況席のカバーを取るとジェフを寝かせる。
  そしてRaw実況席でペディグリーを狙う。
  ジェフが逃れツイスト・オブ・フェイトの体勢に。
  HHHが押し飛ばして防ぐ。
  エッジがECW席からHHHにスピアーを狙ってくる。
  HHHが避けるとジェフに炸裂しSD実況席が破壊される。
  HHHはエッジを選んだようでリングに戻す。
  ペディグリーの体勢に。
  エッジが逃れエッジキューション。
  両者ダウン。
  コーナーで構えを取りスピアーを狙う。
  HHHがカウンターでスパイン・バスター。
  続けてペディグリーを決める。
  カバーするもコズロフがHHHを引きずり出す。
  コズロフはHHHを鉄階段にぶつける。
  マットが現れコズロフに襲いかかる。
  ジェフがコーナー上へ。
  コズロフはマットをフェンスにぶつけるとコーナー上のジェフを突き飛ばす。
  マットとコズロフが殴りあいながらフェード・アウト。
  HHHがリングに転がり入る。
  エッジがHHHにスピアーを決めカバー。カウントは2。
  場外に下りると椅子を2脚持ってくる。
  ワン・マン・コンチェアトを狙うべく椅子を振り上げる。
  エプロンに上がってきたジェフが椅子を奪い取る。
  そしてエッジに椅子を叩きつける。
  コーナー上へ。
  HHHが飛びかかってジェフの体勢を崩す。
  エッジにペディグリーを決めカバー。
  ジェフが2人にスワントーン・ボム。
  エッジをカバーし1,2,3!
  ジェフが新チャンピオン!
  

試合結果

@マット・ハーディvs.ウラジミール・コズロフ
AIC王座戦#1コンテンダー・マッチ:CMパンクvs.レイ・ミステリオ
Bベルファスト・ブロウル:マーク・ヘンリーvs.フィンレー
Cランディ・オートンvs.バティスタ
Dジリアン、マリース、ナタリア、ヴィクトリアvs.ミッキー・ジェームス、マリア、ケリー・ケリー、ミシェル・マクール
E世界王座戦:ジョン・シナ (ch)vs.クリス・ジェリコ
FWWE王座戦:エッジ(ch)vs.トリプルHvs.ジェフ・ハーディ(新チャンピオン!)