TOPアメリカン・プロレスWWE 2007年 →WWE:Wrestlemania 23 4/1/07

WWE:Wrestlemania 23 4/1/07の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズ

1試合目マネー・イン・ザ・バンク:ジェフ・ハーディvs.マット・ハーディvs.ミスター・ケネディーvs.エッジvs.ランディ・オートンvs.フィンレーvs.キング・ブッカーvs.CMパンク
いつからでしょうか。
 ラダー・マッチが人体破壊コンテストになったのは・・・
 同じくらいハードなことをしていると入ってもTLCとは絶対的に違いますよ。
 こういうのはレスラーを使い捨てと考えているように思え
 あまり気持ちの良いものではないな。
 十分楽しめますしオープニングの役割は果たしました。
 しかしWWEは一度原点を見直す必要あり。
 あと1人攻めでも受けでも見所を作れなかったパンクはなんのためにいたのやら。

2試合目−ケインvs.グレート・カリ
 迫力だけの試合。
 しかし誰もそれ以上のことは期待してないだろうし・・・
 ボディ・スラムを中心に据えた試合にしたら良かったのに。

3試合目-US王座戦:クリス・ベノワ(ch)vs.MVP
 MVPがグラウンド・テクニックを見せ間違いなく株を上げた試合。
 しかしWMというのにあっさりしすぎの9分ではなんとも寂しい限り。
 中々良い試合。

C世界ヘビー級王座戦:バティスタ(ch)vs.アンダーテイカー
 乱戦からスタート。
 バティスタが安直に引かない受けが良いですね。
 リズムはまだまだですが
 ここで強さを見せたのが後々利いてきます。
 テイカーが定番ムーブで
 綺麗な流れを生み、それを引き伸ばします。
 また場外ダイブ、実況席葬でテイカーへの観客の支持を決定づけ終盤へ。
 勝負論の伴った迫力のある攻防で相当に盛り上がりましたね。
 バティスタにしては上出来の仕事でした。
 しかしテイカーのWM連勝が当たり前になっていた当時は
 強さを売りにしたバティスタ相手の王座挑戦という状況に
 サムシングを結構感じたものだけど
 もはやテイカー勝利という結果が分かっているし、
 その後サムシングに加え屈指のクオリティを見せた試合が重なった結果、
 今ではその移入感が弱くなってしまった部分はありますね。
 そのため評価を少し下げざるを得ません。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/24/10)

5試合目−ECWオリジナルズvs.ニュー・ブリード
 ECWルールでの再戦は取り忘れで見れなかったのですが
 そちらの方が良いのは火を見るより明らか。
 いやましといった方が正しいな。
 最初で最後のWMとなるであろう人多数・・・

6試合目−バトル・オブ・ビリオネアーズ(レフェリー:スティーブ・オースチン):ボビー・ラシュリーvs.ウマガ
 話題を集めたことは評価できるが、内容はひどい試合(ファン・マッチとしてはまあまあ良い)。
 WWE王座や世界王座を取らせるつもりなら
 ラシュリーは一度OVW送りにして鍛えなおした方が良いのではとさえ思いますよ。
 最後ビンスが逃げていったので入場口からザ・ロックかと期待しましたが・・・
 まぁ結果は知ってのとおり。出てきませんでした・・・

7試合目−女子王座戦:メリーナ(ch)vs.アシュリー
 今年はディーバ・サーチが行われないよう願う限り。
 情熱の高さは評判のアシュリー・・・よっぽど才能がないんでしょう・・・
 
8試合目−WWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズ
 シナとHBKでこのような試合になるとは。
 シンプルな構成でそつなく構築。
 逆に言えばそれまでがあっさり薄味で
 高レベルながら、そこまで凄いというレベルには到達していなかったか。
 しかしながら終盤の必殺技の攻防は非常に素晴らしい。
 残念だったのは意味のないシナへのブーイング。
 この試合に至るまでにシナは2年前とは違うことを見せ付けたはずなのに・・・。
 シナが嫌いならHBKに歓声を送ればいいわけですからね(ジェリコ対シナみたいに)。
 丁度ベビー対ベビーなんだから。
 シナを毛嫌いするファンにかぎって
 TNAが真のプロレスだって言うんですよ。
 シナなんてスティングが縁のない上手さを手に入れたようなもんなのにね。
 そろそろこの流れを断ち切らないと困ったことになるでしょう。
 シナがWWEを背負っていくことはもはや確定事項だけに。
 WMのメインを背負うだけのスペクタクル性を持った素晴らしい試合。
 文句なしにグッド・マッチ。

特典映像としてホール・オブ・フェイムが収録されています。
カリート、フレアー対チャボ、ヘルムスぐらいつけてくれたっていいのに。

総評。
 あまりにストーリーが手抜きというか、失敗というか・・・。
 両王座戦以外は適当にやってくれよってなもんで
 団体のサポートがない気がします。
 試合の質は低いが中々のファン・マッチ、
 試合の質は高いがストーリー等WWEらしさがもう一つ足りない試合
 と極端な試合ばかりです。
 これが融合した時こそWWEでしか生み出せない至高の試合となるのですが・・・
 それでも流石はWMといったところか。
 WMの名に恥じないだけのレベルに仕上げてきました。
 (執筆日:6/5/07)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

 @マネー・イン・ザ・バンク:ジェフ・ハーディvs.マット・ハーディvs.ミスター・ケネディーvs.エッジvs.ランディ・オートンvs.フィンレーvs.キング・ブッカーvs.CMパンク
  フィンレーが場外の群れにダイビング・クロス・ボディ。
  それぞれ隙を突いてラダーを登るも防がれる。
  ブッカーはリング下からラダーを取り出すもそれは極小サイズ。
  驚いているブッカーからパンクが奪い取りそれで殴りつけていく。
  ブッカーが次々にスパイン・バスターを決めて行きスピン・ルーニー。
  ハーディーズは協力しエッジをマーキュリーのように病院送りにしようとする。
  フィンレーに邪魔されマットはラダーへのブレーン・バスターを食らう。
  ケネディーはマットをラダーの上に寝かせケントン・ボムにいくも避けられ自爆!
  ジェフがケネディーにスワントーン・ボムを決める!
  ハーディーズはラダーを使いリングを制圧するとラダーを登り殴り合い。
  ケネディーがラダーを倒してハーディーズは落下。
  エッジが次々とスピアーを決めていく。
  しかしパンクに避けられコーナーに激突。
  パンクはラダーを回転させていく。
  そこにエッジのスピアーが炸裂。
  エッジが特大ラダーを登っていく。
  しかしオートンに倒され場外に落下。
  マットはエプロンとフェンスに橋渡しにしたラダーにエッジを寝かせる。
  そこにジェフが特大ラダー上からダイビング・レッグ・ドロップ!
  その衝撃でラダーは真っ二つに!
  ジェフとエッジは担架で運ばれていく。
  オートンが次々とRKOを決めていく!
  パンクとオートンが横に並んだラダーを登っていく。
  オートンはラダー上からのRKO!
  ブッカーにも同じ事を狙う。
  ブッカーは防ぐとラダー上からのブック・エンド!
  ブッカーとマットがラダー上で殴りあう。
  シャメールがリングに上がりマットを下ろす。
  ブッカーはバンクを取れば勝利できる。
  マットはシャメールをツイスト・オブ・フェイトの体勢に捕らえブッカーを脅す。
  降りてきたブッカーにツイスト・オブ・フェイトを決めラダーを登っていく。
  フィンレーにラダーを倒され背中から落下。
  フィンレーはマットにラダーへのケルティック・クロス!
  体が痛み登れないフィンレーに代わりホーンスワグルがラダーを登っていく!
  ケネディーも横のラダーを登っていく。
  ケネディーはホーンスワグルを抱えるとラダー上からのファイヤーマンズ・キャリー!
  フィンレーはケネディーにラダーをぶつけるとラダーを登っていく。
  パンクはドロップ・キックで倒すとラダーを登っていく。
  ケネディーが追いつき殴りあう。
  パンクはケネディーを突き落とすとバンクに手をかける。
  ケネディーがラダーで叩き落とす。
  ラダーを登りバンクを獲得!
 
 
 C世界ヘビー級王座戦:バティスタ(ch)vs.アンダーテイカー(Wrestlemania 23 4/1/07)

  ゴングが鳴るなりバティスタがスピアー。
  コーナーに追い詰め殴りつけていく。
  レフェリーが注意して離れさせる。
  テイカーは近づいてきたバティスタをコーナーにやると殴りまくる。
  注意したレフェリーを威嚇。
  バティスタはその隙をついてテイカーをコーナーにやりショルダー・ブロックにパンチ。
  コーナーに振りクローズライン。
  クローズラインで場外に落とす。
  テイカーが脚を引っ張りバティスタを場外に引っ張り出す。
  殴りつけようとする。
  バティスタはガードすると殴りつける。
  フェンスに叩きつける。
  テイカーがパンチ。
  バティスタは殴り返すとエプロンに叩きつける。
  殴りつけ鉄階段に振る。
  テイカーは脚から激突。
  場外カウントをカット。
  バティスタはテイカーをリングに入れるとコーナー上へ。
  ダイビング・ショルダー・タックル。
  カバー。カウント2。
  殴りつけていく。
  ロープに走る。
  テイカーがカウンターでビッグ・ブーツ。
  バティスタがロープにもたれながらもクローズライン。
  カバー。カウント2。
  殴りつける。
  テイカーが殴り返す。
  バティスタはロープにもたれるも殴りつけてボディ・スラム。
  殴りつけロープに走ると蹴りを放つ。
  テイカーは受け止めると腹にパンチを連打し地獄突き。
  殴り合い。
  テイカーがロープにもたれながらも殴りつける。
  殴りつけコーナーに振る。
  クローズライン。
  もう1発。
  担ぐとスネーク・アイズ。
  ロープに走りビッグ・ブーツ。
  レッグ・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  腕を取るとオールド・スクール。
  チョーク・スラムへ。
  バティスタは怪力で手を引き離しニー。
  ロープに振りクローズラインへ。
  テイカーは避けるとフライング・クローズラインを決めカバー。カウント2。
   殴りつけていくとバティスタが場外に転落。
  場外に下りると鉄階段に叩きつける。
  エプロンに寝かせると殴りつける。
  蹴りつける。
  エプロンに上がるとレッグ・ドロップ。
  リングに入ると場外カウントを数えるレフェリーを威嚇。
  ロープに走ると場外のバティスタ目がけダイブ。
  起こすとフェンスに叩きつける。
  抵抗したバティスタを殴りつける。
  場外カウントをカット。
  実況席横に振ろうとする。
  バティスタが振り返しテイカーは椅子に激突。
  バティスタが場外カウントをカット。
  マウントでテイカーを殴りつけていく。
  場外カウントをカット。
  実況席の蓋を外す。
  実況席にたたきつけて寝かせる。
  殴りつけ実況席の上にのる。
  テイカーを起こすと横の実況席へのアバランシュ・スラム。
  場外カウントをカット。
  場外に下りるとテイカーを殴りつけリングに戻す。
  カバー。カウント2。
  マウントで殴りつけていく。
  カバー。カウント2。
  バティスタ・ボムを狙う。
  テイカーがコーナーに押し込んで防ぐ。
  バック・エルボー。
  もう1発。
  コーナーに振ろうとする。
  バティスタが防いでベリー・トゥー・ベリー。
  カバー。カウント2。
  コーナーで殴りつけていく。
  レフェリーが注意。
  10カウント・パンチ。
  テイカーがラスト・ライドに切り返す。
  カバー。カウントは2。
  殴りつけていく。
  ロープに振ろうとする。
  バティスタが振り返してスパイン・バスター。
  バティスタ・ボムの予告アピール。
  テイカーが起き上がってしまったためロープに振ろうとする。
  不十分だったのでクローズラインへ。
  テイカーは避けるとチョーク・スラム。
  カバー。カウント2。
  首をかっきるポーズ。
  担ごうとする。
  バティスタが後ろに着地。
  ロープに走りスピアー。
  バティスタ・ボム。
  カバー。カウントは2。
  起こして2発目を狙う。
  テイカーがリバース・スープレックスに切り返す。
  クローズラインへ。
  バティスタは避けると蹴り。
  担ごうとする。
  テイカーが後ろに逃れコーナーに突き飛ばす。
  担いでツームストン。
  カバーして1,2,3!
  テイカーの勝利!
  テイカーが新世界チャンピオンに!
 

 GWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズ

  シナはガラスを突き破って車で乗り付ける。
  HBKは握手を求める。
  応じないシナに張り手。
  拳を避けると殴りつけSuck it。
  シナの攻撃は完全に読みきられていてかすりもしない。
  シナがようやくカウンターでクローズラインを叩き込む。
  HBKはヒップ・トスでシナを場外に落とすとアサイ・ムーンサルト。
  HBKはペースを落としチョップを浴びせる。
  脚に狙いをつけると集中攻撃。 
  シナは防戦一方。
  HBKのチョップにシナはパンチで応じる。
  打ち勝ったと思われたがHBKは反撃の隙を与えてくれない。
  突進を避られたHBKは鉄柱に激突し流血。
  シナはチャンスとばかりに猛攻を見せファイブ・シャッフル・ナックル。
  シナがFUを狙う!
  HBKは逃れるとスイート・チン・ミュージックを放つ!
  しかし避けられレフェリーに誤爆!
  シナがHBKを担ぎ上げFUへ!
  HBKがDDTに切り返し両者ダウン!
  HBKは鉄階段の上でパイル・ドライバーを決める!
  リングに戻しカバー。
  セカンド・レフェリーがカバーするもカウント2。
  シナが振り替えすもHBKは返り際にフライング・フォア・アームズを決める。
  跳び起きてダイビング・エルボー・ドロップ!
  前奏を奏でスイート・チン・ミュージックへ!
  読んでいたシナがクローズラインで迎撃!
  両者ダウン。
  HBKがチョップを打てばシナもパンチを叩き込む。
  シナが隙を突きFUの体勢へ!
  HBKがサンセット・フリップに返す。カウントは2。
  シナはテーズ・プレスを狙ったHBKを捕らえる。
  体勢を変えFU炸裂! 
  這っていきカバーするもカウントは2!
  シナはならばと雪崩式FUを狙う!
  HBKはエルボーを叩き込み難を逃れるとダイビング・クロス・ボディへ。
  シナは自ら後ろに倒れることで
  衝撃を軽減するとそのまま持ち上げFUへ!
  HBKが着地しスイート・チン・ミュージックを放つ!
  シナは避けると同時に脚を取る!
  HBKは蹴飛ばしていく!
  執拗に狙ってくるので丸め込みに切り替える!カウントは2!
  シナは延髄切りを避けるとSTFU!
  HBKがロープに手を伸ばし掴み取る!
  レフェリーがシナをHBKから離す。
  シナの注意がHBKから一瞬それる。
  そこにスイート・チン・ミュージック!
  HBKは這っていきカバー!1,2,2!カウントは2!
  両者相手の体を支えに立ち上がる!
  シナが一瞬の隙を突きFUの体勢へ!
  逃れられるもそこをSTFU!
  HBKはたまらずタップ・アウト!
  シナが防衛! 
  シナは涙ぐんでいる。
  シナは去っていくHBKに敬礼する。
  

試合結果

@マネー・イン・ザ・バンク:ジェフ・ハーディvs.マット・ハーディvs.ミスター・ケネディーvs.エッジvs.ランディ・オートンvs.フィンレーvs.キング・ブッカーvs.CMパンク
Aケインvs.グレート・カリ
BUS王座戦:クリス・ベノワ(ch)vs.MVP
C世界ヘビー級王座戦:バティスタ(ch)vs.アンダーテイカー(新チャンピオン!)
DECWオリジナルズvs.ニュー・ブリード
Eバトル・オブ・ビリオネアーズ(レフェリー:スティーブ・オースチン):ボビー・ラシュリーvs.ウマガ
FWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズ