TOPアメリカン・プロレスWWE 2007年 →WWE:Backlash 4/29/07

WWE:Backlash 4/29/07の分析


名勝負 WWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズvs.ランディ・オートンvs.エッジ
好勝負 なし

@世界タッグ王座戦:ハーディーズ(ch)vs.ランス・ケイド、トレバー・マードック
ハーディーズは華があり、ケイド、マードックは地味。
 適切なテンポでそれぞれの特色が出ているものの、
 それが一方に食われている、という点は問題ですね。
 またWWEの具材でNWAタッグの展開をやったような試合構成でクオリティはあるけど、
 それに比類する面白さは生まれていない内容。
 平均より少し上。
 (執筆日:9/5/10)

2試合目−女子王座戦:メ リーナ(ch)vs.ミッキー・ジェームス
 現時点で最高の女子のカードながら・・・その没落ぶりは激しい。
 それよりもトイレ休憩がなんで2試合目なんでしょう(笑)

3試合目−US王座戦:クリス・ベノワ(ch)vs.MVP
 MVPは基礎が出来ているんだけれども
 終盤の攻めが足りないですね。
 フィニッシュのために
 それまで首を攻めてきた展開無視で
 ボストン・クラブを使わないといけなかったり・・・。
 ぴったりの必殺技持てば次世代のWWEを担える逸材なんですけれど。
 グッド・マッチには少し及ばず。  

4試合目−ECW王座戦:ボビー・ラシュリー(ch)vs.ウマガ、ビンス &シェイン・マクマホン
 ラシュリーには潜在的なものはあるけど
 今の時点では完全に実力不足で
 こんなプッシュ(代償が大きすぎる)には値しないと思うのですけれど・・・。
 下手するとゴーバ化しそうで怖いです・・・。
 試合の方はWMに続きひどい内容。
 
5試合目−世界ヘビー級王座戦、ラストマン・スタンディング:アンダーテイカー(ch)vs.バティスタ
 やけにスロー・ペースで
 後半から始まったような試合展開。
 迫力あるし相性は良いんで中々良い試合ではあります。
 バティスタにしてはWMに続いて良くやったほうでしょう。

6試合目−WWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズvs.ランディ・オートンvs.エッジ
 3ウェイが革新的な発展を遂げ
 大ブームになったものの
 4ウェイは忘れ去られた試合形式という印象がありました。
 今までWWEで何回か行われていましたが
 どれも4人という多人数である事を活かして
 必殺技を打ち合うという余りに安直で
 ほとんどは駄作でした。
 そんな中これは革新的な道筋を提示したのではないでしょうか。
 その内容は20世紀の3ウェイから端を発し
 リングに光を当てた舞台劇。
 入れ替わりタイミングを絶妙なまでにとぎすまし
 その展開でめまぐるしく千変万化していく。
 21世紀3ウェイが攻防に焦点が移り変わっていることを考えれば
 この4ウェイは20世紀3ウェイの受け皿になるべき
 運命づけられた試合形式なのではないかと思わされるわけであります。
 恐ろしく完成度の高い試合でありました。
 これはまさしくWWEという管理プロレスが起こした奇跡ではないか。
 駄目な点もありますがそれはいかんせん勝者が丸わかりという
 ライター陣の無能ぶりがいけません。
 最後のフィニッシュだってシナの無敵ぶりがなかったらチープどころか、かなり崇高な終わり方でしたよ。
 ぎりぎり名勝負です。
 

総評。
 全て合同に戻って初の大会。
 確かに試合の質は全般的に高くはなっているんですが
 大会としてのバランスが悪いというか
 食傷気味になるし
 若手が出る場もなくなってまずいんではないでしょうか。
 試合数も少ないですしね。
 後はストーリーが試合の脚を引っ張るとか
 WWEにあってはならないことです。
 その代表であるシナを早いとこ下ろして欲しいな。
 (シナ自体はレスラーとしてかなり評価しているんですけれども) 
 (執筆日:7/2/07)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

 D世界ヘビー級王座戦、ラストマン・スタンディング:アンダーテイカー(ch)vs.バティスタ

  テイカーがいきなりビッグ・ブーツ。
  チョーク・スラムは決まらなかったものの
  フライング・クローズライン、オールド・スクールと攻め急いでいる。
  バティスタはカウンターでボディ・スラムを決めると場外戦に持ち込む。
  テイカーは逆にバティスタを鉄階段にぶつけると
  怪我している右脚を攻める。
  バティスタは振り返してテイカーを鉄階段にぶつけるも思うように動けない。
  テイカーがコーナー上のバティスタを捕まえスーパープレックス。
  バティスタはカウント8で起き上がる。
  両者殴りあいバティスタがクローズライン。
  テイカーはカウント8で起き上がる。
  場外戦に移行しバティスタが実況席へのパワー・スラムを狙う。
  テイカーは逃れるとバック・ブリーカー。
  鉄階段をバティスタに叩きつけ流血させる。
  バティスタを実況席に乗せるとフェンスの上からレッグ・ドロップ!
  バティスタはカウント9で起き上がる。
  テイカーはリングに戻すとスネーク・アイズからビッグ・ブーツへ。
  しかしバティスタがスピアーで迎撃。
  カウント7で起き上がったテイカーにスパイン・バスター。
  起き上がってきたところに2発3発と決める!
  テイカーはカウント9で起き上がる。
  ならばとバティスタ・ボムへ!
  テイカーはコーナーに押し込んで逃れるとチョーク・スラム!
  バティスタはカウント9で起き上がる。
  テイカーは10カウント・パンチへ。
  バティスタがバティスタ・ボムに切り返す!
  テイカーはカウント9で起き上がる!
  バティスタは椅子を叩きつけ椅子の上へのバティスタ・ボムを狙う!
  テイカーはリバース・スープレックスに返す。
  そしてツームストン!
  バティスタはカウント8で起き上がるが
  気が折れたか場外へ。
  テイカーが殴りつけていき戦場はステージへ。
  バティスタが殴り返してバティスタ・ボムを狙うも防がれる!
  テイカーはバティスタを抱え上げるとステージの下に落とそうとする。
  バティスタは逃れるとスピアーで共々ステージ下に落下!
  衝撃で鉄塔が倒れる!
  両者立ち上がれずドロー!
  テイカーの防衛となる!


 EWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズvs.ランディ・オートンvs.エッジ

  オートン、エッジを落とすとHBKがシナにチョップ。
  シナがフィッシャーマンズ・スープレックスでお返し。カバーするもカウント2。
  オートン、エッジが戻ってきて2人を落とす。
  手を組むかと思われたが殴りあう。
  シナ、HBKも絡んで場外で乱打戦。
  HBKが場外の3人目掛けムーンサルト。
  エッジを戻すが攻めきれずクローズラインの相打ち。
  シナが2人まとめてダイビング・レッグ・ドロップ。
  オートンはエッジ、HBKを落としシナと殴りあう。
  ネック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  シナが反撃するも鉄柱に激突し脱落。
  入れ替わりにHBKが戻ってきてオートンにフライング・フォア・アームズ。
  跳び起きたところにエッジがスピン・キック。
  エッジはオートンに共闘を誘いかけ2人でHBKを痛めつけていく。
  HBKにダブル・ボストン・クラブをかけているところでシナが戻ってくる。
  HBKも含め蹴散らすとエッジに変形バック・ドロップから5ナックル・シャッフル。
  HBKはシナ、オートンを鉄柱にぶつけると
  オートンをパワー・ボムで実況席に葬ろうとする。
  エッジが椅子を叩きつけオートンを救い出したと思いきやオートンにも椅子攻撃。
  リングに戻りシナにも椅子を叩きつけようとする。
  シナはSTFUに切り返す!
  エッジはロープを掴む。
  ならばと今度はオートンにSTFU!
  HBKにもSTFUを狙う!
  HBKが丸め込みに返す。カウント2!
  HBKはフライング・フォア・アームズを決め跳び起きると
  波状攻撃を仕掛けシナにダイビング・エルボー・ドロップ。
  前奏を鳴らすもエッジが邪魔してくる。
  ならばとエッジにダイビング・エルボー・ドロップを決め、オートンにも狙う。
  シナがHBKを捕らえ雪崩式FUを狙う!
  エッジ、オートンがシナを捕らえそのままバック・ドロップ!
  シナがエッジにFUを狙う!
  逃れられるが何度も抱え上げる!
  カットしに来たHBKも抱えあげる!
  HBKは逃れてスイート・チン・ミュージックを狙う!
  しかしオートンが不意をついてHBKにRKO!
  シナはエッジを下ろしカットに行く。
  エッジがシナにインペーラーDDTを決めカバー。カウント2。
  ならばとスピアーを狙う!
  シナがエッジを飛び越える!
  その先にいたオートンがエッジにRKOを狙う!
  エッジが押し飛ばしたところをシナが抱え上げる!
  オートンが逃れてRKOを狙う!
  シナが押し飛ばしたところをスピアー!
  シナがエッジにFUを決める!
  HBKがシナにスイート・チン・ミュージック!
  しかしシナが倒れた先にオートンがいて1,2,3!
  HBKのカットは届かずシナが幸運にも防衛!
  

試合結果

@世界タッグ王座戦:ハーディーズ(ch)vs.ランス・ケイド、トレバー・マードック
A女子王座戦:メリーナ(ch)vs.ミッキー・ジェームス
BUS王座戦:クリス・ベノワ(ch)vs.MVP
CECW王座戦:ボビー・ラシュリー(ch)vs.ウマガ、ビンス(新チャンピオン!) &シェイン・マクマホン
D世界ヘビー級王座戦、ラストマン・スタンディング:アンダーテイカー(ch)vs.バティスタ(ダブル10カウント・ドロー)
EWWE王座戦:ジョン・シナ(ch)vs.ショーン・マイケルズvs.ランディ・オートンvs.エッジ