WCW:TV Matches 1999の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | WCW王座戦:DDP(ch)vs.スティング(4/26/99) オーエン追悼試合:ブレット・ハートvs.クリス・ベノワ (WCW Nitro 10/4/99) フベントゥー・ゲレラ、シルベル・キングvs.ブリッツクリーグ、カズ・ハヤシ(10/21/99) |
@WCW王座戦:DDP(ch)vs.スティング(4/26/99)
6年振りにしてキャリア最後となるスティングの好勝負です。
リング・クルー出身であるが故にDDPは腐らずにこの試合でも良い仕事をしている。
こつこつと積み重ねてきた経験を活かしてヒールを演じ着実なステップ・アップさせていく。
一方のスティング、もはや若かった頃のようにムーブから勢いを生み出す事は出来ませんが
もう1つの武器で繊細に一進一退を見せて行く。
もっと派手にやれば良いのに、と思うぐらい、
大技の価値を大事にして微細な駆け引きに拘りぬきました。
見事なものです。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:7/2/10)
AWCW王座戦:スティング(ch)vs.クリス・ベノワ(9/20/99)
場外を挟んでシーンを重ねて
序盤の心理戦を作り上げると
イラついたベノワが
ドラスク、低空ドロップ・キックで脚攻め開始。
コーナー逆さ吊りによる印象的なシーンを挟んで今度はスティングの攻め。
シーンの明確化が良いですね。
スティングはアトミック・ドロップを効果的に使ってリズムをつけています。
技の高低差、ダウンするかの判断の妙は
錆び付いた99年のスティングとは思えぬ才気を垣間見せます。
スティングがもたらした観客との一体感に身をゆだねつつ
ベノワもここぞで切り返して自分の存在価値を作る。
最後はルガー乱入からのフィニッシュでしたが見応えのある内容。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Bマスクvs.ヘア:ビリー・キッドマンvs.サイコシス(9/27/99)
サイコシスはマスクが賭かっているだけあって気合の入ったラフ・ファイトを見せます。
キッドマンは最初流れに乗り切れませんでしたね。
マスクを剥ごうとする表現も上手く扱えないなら手を出すべきではありませんでした。
中盤サイコシスの仲間のフービー、チャボがエプロンに現れ、
絵としても行動としても素晴らしい追い込みへと突入します。
そこからキッドマンが根性を見せ迫力ある技で
スピード感ある攻防を繰り広げました。
不十分な所もありましたがそれでも尚魅力的でNitroなんかで済ませるのは馬鹿げている。
平均的な良試合。
Cオーエン追悼試合:ブレット・ハートvs.クリス・ベノワ (WCW Nitro 10/4/99)
ブレットの状態はもはやベストとは程遠いです。
投げ技の重みを捨て脚攻めも無し、
レスリングによる構築に全てを頼っています。
そんな中でベノワがブレットに残存するポテンシャルを引き出して
オーエンに対して誇れるような試合に昇華させました。
細かい事ですがCMカットへの対応もしっかり出来ていましたね。
ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:10/8/09)
Dフベントゥー・ゲレラ、シルベル・キングvs.ブリッツクリーグ、カズ・ハヤシ(10/21/99)
キングがルチャドール相手にようやく実力を見せているし。
クリーグも拙い部分は余り目立たずアメージング・レッドを髣髴とさせるような良い動きをしている。
カズも周囲への気の配り方が良いですね。
また試合自体も注目すべき内容です。
タッチさせないという見せ場を持った孤立、それを2連で積み重ねるための微調整、控えが入っての受け、と
まさにNWA伝統のタッグ・マッチ。
21世紀を前にして再び見れるとは思いませんでしたね。
ルールを守る時は律儀に守るので、
所々でルールを破っても感覚的にも試合的にも不思議と帳尻が合ってくる、という不思議な魅力もありました。
文句なしに好勝負です。
(執筆日:7/2/10)





