WCW:TV Matches 1997の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ウルティモ・ドラゴンvs.ディーン・マレンコ(2/24/97)
レスリングと技をフィットした形で行えているように
安定した個々のスタイルが高い完成度でミックスしています。
思ったように攻防を生み出していますね。
前半ではマレンコの構築力、後半ではウルティモのムーブが際立っています。
ただウルティモはオノに介入させないし、
逆にマレンコがヒールっぽく振る舞い(観客はリベンジという形で見ていて歓声が起こっていますが)、チョークし続け反則になっています。
ダブル・ターンを推し進める一環なのかもしれませんが、
これ1試合で見ているのでどうにもしっくりこないし、そのフィニッシュは余りに弱く感じましたね。
中々良い試合
(執筆日:7/2/10)
Aエディ・ゲレロvs.ディーン・マレンコ(11/17/97)
よく心得たタイミングで戦っています。
打撃を交わしながら双方の試合運びの息を合わせていますね。
後半はエディがヘタレっぷりを加えながら美しい技の攻防。
本来ならパワー・ボムやジャーマンで区切りがつくのだけど
この2人の攻防はそれらが全て繋がりで見ても輝いている。
最後が雪崩式バック・ドロップで両者カウントアウトというのはちょっと残念ですね。
中々良い試合。
Bカート・へニングvs.クリス・ベノワ(10/6/97)
ベノワが奇襲し苛烈な攻撃を叩き込む。
その攻撃にヘニングが思いっきり倒れてかなり危険な受けっぷりをしていますね。
反撃はコーナー上にのせドラゴン・スクリューから脚攻め。
脚に対象を絞った攻めを1つ1つ重く見せています。
ベノワは反撃時にいまいち脚の痛みを見せていませんが、
その理を無視するだけの激しさがある。
終盤はターン・バックを外しての攻防も追加して。
6分ほどでしたがベノワの業界一の激しい攻めに対して
ヘニングが明日を省みない危険な受けで真っ向から対し、素晴らしい化学反応を起こしました。
クライマックスのチョップ受けは必見。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Cサイコシス、ラ・パルカvs.フベントゥー・ゲレラ、レイ・ミステリオ(12/15/97)
時間設定が短いのでいきなりフービーが捕まる展開に。
シコシス、パルカが上手く捕まえましたね。
技、タッチを防ぎ、連携技を見せる、三拍子押さえています。
ただそれなのに何故か相手コーナーに振ってしまう所がルチャ的で余り感心しませんけど。
タッチ後はルチャ・タッグならではのダブル・ダイブや
スプリングボード系を潤沢に使用した派手な攻防。
今からするとそこまでリミッターを超えているようには見えないが、
当時の状況を考えると結構インパクトを与えたであろう内容です。
中々良い試合。
注目試合の詳細
なし試合結果
@ウルティモ・ドラゴンvs.ディーン・マレンコ(DQ) (2/24/97)Aエディ・ゲレロvs.ディーン・マレンコ(ダブル・カウントアウト)(11/17/97)
Bカート・へニングvs.クリス・ベノワ(10/6/97)
Cサイコシス、ラ・パルカvs.フベントゥー・ゲレラ、レイ・ミステリオ(12/15/97)