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WCW:TV Matches 1990,1991の分析


名勝負 なし
好勝負 リック・フレアーvs.ブライアン・ピルマン(2/17/90)

リック・フレアー、アーン・アンダーソンvs.ロックン・ロール・エクスプレス(Main Event 2/18/90)

ライト級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン(House Show 12/27/91)

@世界ヘビー級王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ボビー・イートン(Main Event 1/7/90)
 フレアーの攻めにイートンが大きな受け身。
 エプロン、場外を使い派手に仕上げます。
 当時の伝統的ヒール・スタイルで
 フレアーもヒール時はやっているスタイルですから良く理解している。

 イートンはもう少しムーブの出だしの
 緩急を意識するとさらに良かったですね。
 コルネットのラケット攻撃を挟みながら
 終盤のフレアー反撃まで繊細に作り上げました。

 終盤の出だしとして当時では珍しい場外パンプを見せる等
 PPVではないですが華やかに盛り上げましたね。

 好勝負に少し届かず。

Aリック・フレアー、アーン・アンダーソン、スティングvs.バズ・ソイヤー、グレート・ムタ、ドラゴン・マスター(Power Hour 1/26/90)
 スティングのホースメン入りで人気絶頂。
 その為スター・パワーが迸りすぎているので、
 珍しいことにほとんどをフェイスの攻めで構成という異例の手法となっています。
 フレアーが終盤前に一回孤立するくらいでしたね。

 各役者がしっかり魅力を振る舞いましたが、
 唯一ドラゴンマスターことケンドーナガサキが
 役者として一段も二段も落ちる感は否めなかった。
 当時の雰囲気感を存分に味わえる一戦。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/19)

BNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ブライアン・ピルマン(Saturday Night 2/17/90)
 ピルマンに凄い歓声が飛んでいて雰囲気が素晴らしいですね。
 ピルマンが若さ溢れる動きでフレアーも油断したらカウント3を奪われてしまうぞ、
 という僅差の攻防を見せていきます。
 シンプルながらフレアーの1つ1つの動きがダイレクトに試合を動かしていますね。
 それも間の取り方が絶妙だからなせる技でしょう。
 迫力には少し欠けるものの完成度の高いチャレンジ・マッチでした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/22/10)

Cリック・フレアー、アーン・アンダーソンvs.ロックン・ロール・エクスプレス(Main Event 2/18/90)
 一つ一つの技を受けで大きく見せる。
 一方で受けにより連続性が失われないようにする。
 相反する二兎を両方バランスよく得て見せた試合運び。
 挑発とヘタレ・キャラで技だけでないストーリーを加え、
 ホースメンが同時に4の字を食らうスポットで盛り上がり。
 通常ならここで孤立といく所ですが今回は定番の形にならず。
 しかし定番を使わない分自由に開かれた白紙を
 印象的なスポットで繋ぎとめながら道を切り開いていきました。
 若干時代の感覚の違いを感じる所もありますがこの2タッグから期待する内容。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:1/15/12)

Dリック・フレアーvs.ブライアン・ピルマン(4/13/91)
 フレアーの二択を選ばせる技術が素晴らしいですね。
 間を持った技打ちでダウンさせ雰囲気を生み出すと、
 状況を理解したピルマンが徐々に盛り返していきます。
 ただピルマンは彼にしか出来ないムーブはダイビング・クローズラインぐらいだったし、
 鉄柱からの脚攻めを序盤でやっているので大きな盛り上がりはそこまで生めていない。
 クオリティは高いがワン・オブ・ゼム以上にする気は元々余りなかったように見えましたね。
 中々良い試合。
 (執筆日:5/22/10)

Eバリー・ウィンダムvs.ブライアン・ピルマン(4/17/91)
 ピルマンは勢いある攻めを売りに試合を進めているけれども、
 ウィンダムの方は実体が掴めないですね。
 そこまで体格をアピールしている訳でもないし、タフであるが故の攻めにくさになるのかな。
 良い事は良いのだけど反撃時に淀んでいたりと
 素直に入り込めないモヤモヤしたものが存在している。
 ホースメンに入ってからのスタイル・チェンジは成功とは言えなかったですね。
 またアンダーソン乱入で終わったのも残念。
 まあまあ良い試合。
(執筆日:5/22/10)

Fサブミッション・オア・サレンダー:カクタス・ジャックvs.スティング(11/23/91)
 翌年のPPVのFCA戦が有名ですがこんな試合が前年に組まれていたとはね。
 一進一退が展開の中で起こっていくので実にスリリング。
 ゴミ箱や椅子で激しく重みを高めていきます。
 カクタスの動きには幾つも革新的な注目点がありましたね。
 FCA戦と違い勝敗に直結しない問題点を勘違いしてフォールを狙う動作で補ったり、
 丸藤が有名にした同ロープ走りを見せていたりする。
 マイクで喋るのもvs.ザ・ロックにつながる所があるし、
 カートが有名にした椅子をロープに跳ね返らせての自爆スポットも見せている。
 惜しいのはカクタスのような狂人にサレンダーを言わせられるかが焦点になっているのに
 決着時にマイクが近づけられてなかったのでサレンダーが聞こえなかった事。
 (もしかしたら気絶してのレフェリー・ストップかもしれませんが・・・)
 そして花道が存在しないためにフィニッシュするのがリングサイドという絵の弱い場所になった事ですね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/22/10)

Gライト級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン(House Show 12/27/91)
 いきなり飛ばすのではなくクルーザー級の可能性、
 試合が制御不能になる可能性を感じさせながら
 グラウンドを織り交ぜ落ち着かせる構築。
 レスリングを使う勝負論的意図は薄いですが狙いは理解できる。
 エース対決かと思いきやライガーがヒールっぽく途中から変化させ
 単なる動きに対する驚きに加えベビーフェイス/ヒールのヒートも加わりました。
 ダイブこそなかったものの場外への投げやアサイ・ムーンサルトも
 ハウスショーとは思えぬ程の重いニア・フォールの攻防でした。
 全体的に避け方がちょっと雑だったのが残念ですが素晴らしい試合でした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/18/11)


注目試合の詳細

Aリック・フレアーvs.ブライアン・ピルマン(2/17/90)
  フレアーにはウーマンがついている。
  組むとフレアーがコーナーに押し込もうとする。
  ピルマンが押し返しコーナーに押し込む。
  クリーンに離れる。
  組むとヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ヒップ・トスを狙ったフレアーにヒップ・トス。
  ドロップ・キック。
  ドロップ・キックで落とす。
  場外に下りるとチョップ。
  リングに戻す。
  フレアーは命乞い。
  近づいてきたピルマンに蹴り、。
  コーナーでチョップ。
  ピルマンが打ち返す。
  チョップ。
  フレアーがピルマンをコーナーにやりチョップ。
  ピルマンが打ち返して倒す。
  拳を構える。
  レフェリーが間に入って抑える。
  組むとフレアーがコーナーに押し込みニー。
  チョップ。
  チョップ。
  チョップ。
  ピルマンが体勢を入れ替えチョップ連打。
  フレアーが自ら倒れこむ。
  ピルマンがチョップ。
  コーナーに振りショルダー・スルー。
  フレアーはたまらず場外に出て逃げていく。
  ピルマンが後を追いチョップ。
  フレアーがサミング。
  柵に叩きつける
  場外カウントをカット。
  チョップ。
  柵に叩きつける
  椅子を持つも奪われる
  ピルマンが蹴りをいれチョップ。
  フレアーが打ち返す
  ピルマンがチョップ
  フレアーは蹴りを入れるとリングに戻す
  殴りつけようとする
  ピルマンがガードし殴り倒す。
  コーナーで10カウンと・パンチへ。
  フレアーがアトミック・ドロップに切り返す。
  ロープにもたれニー・ドロップ。
  もう1発。
  コーナーにもたれさせると殴りつける。
  チョップ。
  バタフライ・スープレックスでカバー。カウント2。
  滞空式ブレーン・バスター。
  カバー。カウント2。
  カバーし直すもカウント2。
  ピルマンがフレアーの腹にパンチ。
  フレアーがピルマンをロープに振ろうとする。
  ピルマンが振り返しスリーパー。
  フレアーがバック・ドロップに切り返す。
  4の字を狙う。
  ピルマンがインサイド・クレイドル。カウント2。
  フレアーがチョップ。
  ピルマンが打ち返しヘッド・ロック。
  フレアーがニー・クラッシャー。
  起こすとロープにもたれ脚を蹴る。
  脚をロープに乗せヒップ・ドロップ。
  脚を引っ張り4の字を決める。
  ロープを掴んで威力を強化。
  ピルマンが反転させる。
  フレアーは放すと場外に出る。
  エプロンに上がるとピルマンを起こし場外へのブレーン・バスターを狙う。
  ピルマンはこらえるとリング内へのブレーン・バスター。
  ピルマンが蹴りにチョップ。
  フレアーがコーナーにやりチョップ。
  ピルマンが打ち返す。
  フレアーが殴りつける。
  ピルマンがチョップ。
  フレアーが殴りつける。
  ピルマンがチョップ。
  チョップ。
  コーナーに振りショルダー・スルー。
  命乞いするフレアーに蹴り。
  コーナーに振る。
  フレアーは一回転してエプロンに出ると横のコーナーに駆け上がり飛ぶ。
  ピルマンはカウンターで腹にパンチを入れるとドロップ・キック。
  ロープに振り突進。
  フレアーがカウンターで蹴り。
  ロープに振りバック・エルボーへ。
  避けられたのでショルダー・スルーを狙う。 
  ピルマンがサンセット・フリップを決める。
  ウーマンがロープ越しにハイヒールを叩きつける。
  レフェリーが注意。
  ピルマンもウーマンに対して怒っている。
  その隙にフレアーが起き上がり背後からハイ・ニー。
  場外に放り捨てる。
  ピルマンはロープを掴んでエプロンに留まると油断したフレアーにスプリングボード式クローズライン。
  カバー。カウント2。
  コーナーに上るとダイビング・クロス・ボディへ。
  フレアーが体勢を入れ替えタイツを掴むと1,2,3!
  フレアーが防衛!


Aリック・フレアー、アーン・アンダーソンvs.ロックン・ロール・エクスプレス(2/18/90)


Eライト級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン(House Show 12/27/91)
 ライガーが蹴りでけん制。
 組むとピルマンがコーナーに押し込み離れる。
 ライガーが腕を取る。
 取り返されるも前転から腕を取る。
 コーナーに振る。
 ピルマンがコーナーを使ってヘッド・シザース。
 ヴィクトリー・ロール。カウント2。
 ドロップ・トー・ホールドから脇固め。
 ライガーが腕を取り返しヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 ロープに走る。
 股下を潜ると延髄切り。
 突進。
 ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しショルダー・ブロック。
 ロープ越しに飛びボディ・プレス。カウント1。
 脚を取って倒しレッグ・ロック。
 腕を取りチョップ。
 ロープに振りクローズラインへ。
 ピルマンはかわすとヘッド・シザース。
 ヒップ・トスにドロップ・キック。
 アーム・ドラッグで腕を取る。
 ロープに振る。
 ライガーが振り返しショルダー・スルー。
 ニール・キックで落とす。
 ロープ越しにスライディング・キック。
 ロープに走る。
 ハンドスプリングでフェイントを入れてから再びロープ越しに蹴り飛ばす。
 リングに戻ったピルマンにスナップ・メアを決めチン・ロック。
 ヘッド・ロック。
 ロープに振られたのでショルダー・タックル。
 ロープに走る。
 ピルマンが腕を絡めて倒しカバー。カウント1。
 アーム・ロック。
 スナップ・メアからアーム・ロック。
 ライガーは起き上がるとハンマー・ロックを取り返す。
 ピルマンが回転して場外に落とす。
 ロープを下げは言ってこいよと言う。
 ライガーは怒って脚を引っ張り引き摺り下ろすと柵にぶつける。
 鉄柱にぶつける。
 リングに戻す。
 ロープに走りセントーン。
 バック・ブリーカー。
 セカンド・ロープからムーンサルト。カウント2。
 ボディ・スラム。
 コーナーに上るとスワントーン・ボム。カウント2。
 チン・ロック。
 両手を掴み押し込む。
 上にのる。
 ピルマンが腹に脚を当てモンキー・フリップ。
 パワー・スラム。カウント2。
 首4の字。
 ボディ・スラム。
 コーナー上へ。
 ピルマンがドロップ・キックを決めて落とす。
 ロープ越しにスライディング・キック。
 柵にぶつける。
 椅子を叩きつける。
 パイル・ドライバーを狙う。
 ライガーがリバース・スープレックスに切り返す。
 アサイ・ムーンサルトを決める。
 リングに戻る。
 エプロンに上がってきたピルマンにリング内へのブレーン・バスターを狙う。
 ピルマンも投げようとする。
 ライガーは先に諦めてニール・キックで落とす。
 ピルマンはエプロンに上がるとスプリングボード式クローズライン。
 エプロンに出ると場外へのブレーン・バスター。
 チョップ。
 リングに戻す。
 コーナーに上るとミサイル・キック。
 ライガーがカウンターでドロップ・キックを狙い相打ち。
 ロープに振りクローズラインへ。
 ライガーがクルーシーフィックス。カウント2。
 ロープに振りニール・キックを狙う。
 ピルマンはかわすとニール・キック。カウント2。
 チョップ。
 ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 ライガーがパワー・ボム。カウント2。
 ツームストンを狙う。
 ピルマンが体勢を入れ替えツームストン。カウント2。
 ロープに振ろうとする。
 ライガーが振り返しショルダー・スルーを狙う。
 ピルマンは飛び越える。
 空中で激突して両者ダウン。
 ライガーがピルマンをロープに振りスリーパー。
 ライガーはコーナーに走ってターン・バックルにぶつける。
 コーナー上にのせるとスーパープレックスを狙う。
 ピルマンが押して落とす。
 ダイビング・クロス・ボディへ。
 ライガーが体勢を入れ替え1,2,3!
 ライガーの防衛!

試合結果

@世界ヘビー級王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ボビー・イートン(Main Event 1/7/90)
Aリック・フレアー、アーン・アンダーソン、スティングvs.バズ・ソイヤー、グレート・ムタ、ドラゴン・マスター(DQ)(Power Hour 1/26/90)
Bリック・フレアーvs.ブライアン・ピルマン(Saturday Night 2/17/90)
Cリック・フレアー、アーン・アンダーソンvs.ロックン・ロール・エクスプレス(2/18/90)
Dリック・フレアーvs.ブライアン・ピルマン(DQ)(4/13/91)
Eバリー・ウィンダムvs.ブライアン・ピルマン(DQ)(4/17/91)
Fサブミッション・オア・サレンダー:カクタス・ジャックvs.スティング(11/23/91)
Gライト級王座戦:獣神サンダー・ライガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン(House Show 12/27/91)