TOPアメリカン・プロレスWCW 1997年→ WCW:Halloween Havoc 10/26/97

WCW:Halloween Havoc 10/26/97の分析


名勝負 クルーザー級王座戦、タイトルvsマスク:エディ・ゲレロ(ch)vs.レイ・ミステリオ
好勝負 なし

1 試合目。
 ウルティモの人気は相変わらず高い。
 オープニングとしての役割を十分果たした良い試合。
 スポット参戦の試合なのが残念。
 フィニッシュはやや弱め。

2試合目。
 短いながらまあまあ良い試合。
 あまりに容姿が違いすぎて笑える。
 
Bクルーザー級王座戦、タイトルvsマスク:エディ・ゲレロ(ch)vs.レイ・ミステリオ
 最初から飛ばしてクロス・ボディ道連れに持って行き一気にヒートを高めるとエディの強烈な腰攻め。
 これは見ていてきつい、と思わせる程説得力がありましたね。
 一極攻めなのでスピードは落ちますが
 マスク引き裂きを所々で取り入れているのでまったく惹きつける力は落ちる事無く溜めていきます。
 そして終盤はお互いの考えている事が
 完全に一致した優雅でハードな攻防を見せ、タイトルvsマスクの舞台に名前負けしない物にしました。
 文句なしに名勝負。
 (執筆日:10/8/09)

6試合目。
 こんなに少ない技だけで
 試合をつくれるなんてさすがだなと思っていたのだが
 あまりにも弱すぎるフィニッシュ。

Gデス・マッチ:DDPvs.ランディ・サベージ
 デス・マッチと銘打たれていますが、
 ルールとしてはラスト・マン・スタンディングですね。

 荒々しい乱戦で開始すると
 シャツを引き破り相手の部位を執拗に攻め、
 雰囲気感を作っていきましたね。

 場外戦の比率が高いものの
 入場口のセットの墓場やハンドカメラを使うスポットで
 大きな転換点を作り成立させています。

 ただDDPのダイヤモンド・カッター自爆の見せ方がいまいち。
 ハンドカメラ・スポットで明確に切り替えたといっても
 急にダウン・カウント・シーンが多くなって重くなって乖離していましたね。
 最後も引っ張った挙句にスティング乱入でフィニッシュ。
 手の合う良い抗争だっただけに締めくくりとしては残念です。

 まあまあ良い試合。
 (執筆日:10/?/20)

9試合目。
 かつて栄光を掴んだ正真正銘のスーパースターが
 醜態というしかないひどい試合をする・・・
 去り際をわきまえないとこういう悲惨なことになるという証明。
 只一つ凄いシーンが。
 サベージがケージ天辺からのダブル・アックス(?)を決めました!
 このケージはリング外に立てられていて
 高さはヘル・イン・ア・セル以上。
 さすがに着地時に崩れましたが・・・
 レジェンドでありながら上の2人と違って
 まだレスラーとしての実力があるサベージが
 納得して、これをやるとは脱帽の一言。
 
総評。
 6,8試合目とフィニッシュでぶちこわしになったのが残念だが
 良試合が揃っており本当にWCWのPPVかと疑ってしまうほど。良いPPVです。
 (執筆日:11/13/07)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Aクルーザー級王座戦:エディ・ゲレロ(ch)vs.クリス・ジェリコ

  エディはエディ・サックス・コールに耐えられない様子。
  形勢が悪くなると髪を引っ張られたと言い訳する。
  ジェリコは執拗に腕を攻撃していく。
  スタンガンからライオン・サルトを決めるもカウントは2。
  再び腕攻めに。
  エディはロープを使って攻勢に転じる。
  ジェリコの背中に照準を絞る。
  バック・ドロップにヒーロ。
  そしてゴーリー・スペシャル。
  ジェリコは後ろに逃れると逆にゴーリー・スペシャル。
  上に上がってきて肩車状態のエディをフェイス・バスターで落とす。 
  エディはコーナー上のクローズラインを避けると
  ロープ伝いのアーム・ドラッグを狙う。
  しかしジェリコはロープを蹴ってエディの体勢を崩すと
  ロープを揺らしスプリング・ボード式ドロップ・キック。
  更にエプロンでパワー・ボムを狙う。
  持ち上げられたエディはロープを掴んで耐えるもジェリコがスタンガンに切り替える。
  バックを取り返し投げっぱなしジャーマン。カバーするもカウント2。
  一進一退の攻防からエディはロック・ボトムのような技を決める。
  ジェリコがパワー・スラム。カウント2。
  相手の動きを読み何度も技を決めていくのだがカウント3を奪えない。
  ならばとマヒストラル・クレイドルにいく。
  エディはすり抜けカバーに。カウント2。
  ジェリコはハリケーン・ラナを狙ったエディを捕らえ
  パワー・ボム3連発!コーナーに乗せスーパープレックスに!
  しかしエディはボディ・ドロップに返すと、
  すぐさまフロッグ・スプラッシュへとつなぎ1,2,3!
  エディが新チャンピオンに! 

試合結果

@ウルティモ・ドラゴンvs.永田裕志
Aクリス・ジェリコvs.外道
Bクルーザー級王座戦、タイトルvsマスク:エディ・ゲレロ(ch)vs.レイ・ミステリオ(新チャンピオン!)
Cスティーブ・マクマイケルvs.アレックス・ライト
Dディスコ・インフェルノvs.ジャクリーン
EUS王座戦:カート・ヘニング(ch)vs.リック・フレアー(DQ)
Fスコット・ホールvs.レックス・ルガー
Gデス・マッチ:DDPvs.ランディ・サベージ
Hケージ・マッチ:ハルク・ホーガンvs.ロディ・パイパー