TOPアメリカン・プロレスWCW 1995年→WCW:World War Three 11/29/95

WCW:World War Three 11/29/95の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間40分です。

@TV王座戦:ジョニーBバッド(ch)対DDP
 DDPが素晴らしい。
 格好だけの部分があるバッドに完全に意思を伝えきり、
 何の粗も見せない一進一退の攻防を繰り広げます。
 これは想像以上に完成度が高かったですよ。
 中々良い試合です。

Aノックアウト・ルールズ:ビッグ・ババ・ロジャース対ジム・デュガン
 退屈な打撃戦。
 デュガンは乱入しようとするロトンドに角材を叩きつけて迎撃するも
 その隙を突かれて指金具攻撃でダウン。
 悪い試合。

Bキューティー鈴木、尾崎魔弓対ブル中野、北斗晶
 孤立シーンはWCWを意識して得意としない領域に手を出し空回りしている部分があります。
 しかし同時サブミッション等を取り込む構築の上手さ、
 ダイビング・ダブル・ストンプ4連発という技の激しさは
 これまでの日本人対決が出来なかった程観客から大きな反応を引き出しています。
 権利関係は適当だが、全女らしい終盤の攻防は素晴らしかった。
 平均的な良試合。

CUS王座戦:佐々木健介(ch)対クリス・ベノワ
 しょっぱい健介につきあい
 レスリングを行い得意技を出しただけ。
 それ以上の価値にはなっていない。
 悪い試合。

Dランディ・サベージ対レックス・ルガー
 遺恨戦ですが激しくぶつかると肉体的にも精神的にも疲れるのでかなり手抜きしてます。
 ひどい試合。

Eスティング対リック・フレアー
 スティング対フレアーの特別性は失われつつありますが
 エンターテイメントな面白さで持ってドル箱カードであり続けようと言う2人の努力は見える。
 今回はもう1つリングがある事も幸いしましたね。
 これでフレアーのフット・ワークの見せ場が広がっています。
 十分楽しめましたよ。
 まあまあ良い試合。

FWCW王座戦、60マン・バトル・ロイヤル
 目立つ1番の方法が場外に出る事というおかしな状況。
 バトル・ロイヤルの最大許容量は10人ぐらいでしょうが
 その10人にようやくなったと思ったら1つのリングに集められてしまうのだからなぁ。
 91年のバトル・ロイヤルみたいにそれぞれの
 リングで生き残りを決めて1対1対1の方がまだましだよねぇ。
 29分の無駄な時間と1分の面白いクライマックスで成るメイン・イベント。
 ひどい試合です。

総評
 良いレスラーは良い仕事をするし、駄目なレスラーは駄目な仕事をする。
 見所の試合はどれも特別なので他を適切に早送りさえすれば楽しめる大会かな。
 という事で星1つ。
 (執筆日:3/7/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TV王座戦:ジョニーBバッド(ch)対DDP
Aノックアウト・ルールズ:ビッグ・ババ・ロジャース対ジム・デュガン
Bキューティー鈴木、尾崎魔弓対ブル中野、北斗晶
CUS王座戦:佐々木健介(ch)対クリス・ベノワ
Dランディ・サベージ対レックス・ルガー
Eスティング対リック・フレアー
FWCW王座戦、60マン・バトル・ロイヤル(優勝:ランディ・サベージ(新チャンピオン!))