TOPアメリカン・プロレスWCW 1994年→WCW:Slamboree-A Legend's Reunion 5/24/94

WCW:Slamboree-A Legend's Reunion 5/24/94の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦、ストリート・ファイト・マッチ(レフェリー:デイヴ・シュルツ):ナスティ・ボーイズ(ch)vs.ケビン・サリバン、カクタス・ジャック

@スティーブ・オースチンvs.ジョニーBバッド
 流れを作っているのはオースチンなんですが
 そこにバッドが上手くのる事が出来ず冗長な印象を受ける事になりました。
 ラストもしくじってますしね。
 悪くない試合。
 (執筆日:10/9/09)

Aレジェンズ・マッチ:タリー・ブランチャードvs.テリー・ファンク
 40歳と50歳の乱戦ですが
 木板へのパイル・ドライバーや花道DDTの他、
 コーナーから立てた椅子へのパイル・ドライバー
 (仕掛けたテリーが椅子に座る、という間の抜けた形になり一安心)も出る程でした。
 途中でDQになるので試合としては余り評価できませんけどね。
 悪くない試合。
 (執筆日:10/9/09)

Bラリー・ズビスコvs.スティーヴン・リーガル
 レスリング・マッチではあるけれども
 接待を超える内容ではありませんでしたね。
 一応試合の進行に合わせてスピードを変化させたりセコンド介入で締めたりはしていますけど。
 もっと上質な物が見れると思ったのに。
 平均レベル。
 (執筆日:10/9/09)

Cブルロープ・マッチ:ダスティン・ローデスvs.バンクハウス・バック
 ブル・ロープで繋がれ、勝利方法はフォールのみという形式。
 ダスティンは才気あふれる若手だったけれども
 この日の活躍はまさに親父さん、ダスティ・ローデスと遜色ないファイト。
 痛みの伝わる打撃で素晴らしい乱戦でしたし
 「エルボーが見たいか?」と観客の乗せ方も見事でした。
 一方のバックは格好だけという気がしましたが技術はそんなに要求される試合ではありませんからね。
 特に試合を引っ張る事もありませんでした。
 またブル・ロープですが勝利方法がフォールのみという事を考えると要求されるスポット量を満たしているように思いますね。
 只もう少し流血が欲しいけど。
 平均的な良試合。
 試合後ファンクが現れバックに加勢。
 (執筆日:10/9/09)

D世界王座戦:リック・フレアー(ch)vs.バリー・ウィンダム
 メインにしても良いぐらいの好カードですが
 フレアーはベビーフェイスでインサイド・ワークを封印、
 ウィンダムが体格+ヒール・ワークで圧倒する、という内容になっています。
 らしくなくてフレアーのリズムが珍しく狂っています。
 ウィンダムがこの試合まで1年間レスリングから離れていたのも影響したでしょうね。
 平均より少し上。

Eタッグ王座戦、ストリート・ファイト・マッチ(レフェリー:デイヴ・シュルツ):ナスティ・ボーイズ(ch)vs.ケビン・サリバン、カクタス・ジャック
 最後にホッケー・スティックが出てきてシュルツが絡んで締める。
 工夫はそれだけ。
 後はひたすらに椅子やゴミ箱などの凶器攻撃。
 息をするかのような頻度で打ち合います。
 94年とは思えない密度に圧倒されましたね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/9/09)

Fインターナショナル王座戦:スティングvs.ベイダー
 ベイダーが獰猛さより慎重さを選んだのと
 スティングが全体的に対等な立場にいるんですよね。
 序盤にブレーン・バスターで持ち上げたり、
 ベイダー・アタックを耐えて見せたり。
 受けて返すのを一連のセットとしてクオリティはあるんだけども
 これだと小さいストリームしか生まないので92年の抗争のようにはいかず。
 勿体無いですね。
 スティングは劣化しているけど受けている間も決して諦めない姿を見せるのは流石スターといった所です。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:10/9/09)

総評
 技巧面では物足りないものの
 このPPVのもう反対の顔、ハードコアは見応えがあった。
 レスリングとハードコアが混在していてPPVとして充実しています。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Eタッグ王座戦、ストリート・ファイト・マッチ(レフェリー:デイヴ・シュルツ):ナスティ・ボーイズ(ch)vs.ケビン・サリバン、カクタス・ジャック
  ホッケー選手、デイヴ・シュルツはホッケー・スティックを持って登場。
  ノブス、サグスが飛び込むように入るとサリバン、カクタスが突進し殴りあい。
  サリバンがノブスを落とし、カクタスがサグスを落とす。
  サリバンはノブスを殴りつけ柵にぶつける。
  殴りつけ柵にぶつける。
  松葉杖を叩きつける。
  カクタスは柵の外でサグスの頭に椅子攻撃。
  背中に椅子を叩きつける。
  殴りつけ柵の内に。
  ノブスがサリバンに椅子を叩きつけコードで締める。
  カクタスがサグスを柵にぶつけ花道の方へ。
  リングではサリバンがノブスにドロップ・キック。
  ヘッド・バッドを決めるとノブスが花道に転がり出る。
  サグスが花道横でカクタスに消火器をたたきつける。
  サリバンがノブスに花見地上でパイル・ドライバー。
  カクタスがサグスにゴミ箱をたたきつける。
  花道に上がり後頭部にゴミ箱を叩きつける。
  サリバンがそのゴミ箱をノブスに叩きつける。
  サグスにダブル・ストンプ。
  カクタスはノブスをリング横に連れて行きゴミ箱の上にのせる。
  セカンド・ロープからダイビング・エルボー・ドロップへ。
  しかし避けられ自爆。
  ノブスがカクタスにゴミ箱を叩きつける。
  投げつける。
  サグスはサリバンを鉄柱にぶつける。
  カクタスを振るとノブスがゴミ箱を叩きつける。
  サグスがカクタスにゴミ箱攻撃。
  ノブスがサリバンに椅子攻撃。
  地面のカクタスがノブスを殴りつけ花道に逃げた所でゴミ箱を投げつける。
  花道にあがったカクタスにノブスが椅子攻撃。
  サリバンがノブスに椅子を投げつけてぶつける。
  サリバンが振ったサグスにカクタスがクローズライン。
  サグスがサリバンにゴミ箱攻撃。
  サグスがゴミ箱を振り回しカクタスにぶつけサリバンにぶつける。
  サリバンがサグスの動きを止めようとするも背後からノブスを攻撃。
  カクタスがノブスを殴りつけリング内へのクローズライン。
  サリバンがエプロンからリング内のノブスに椅子攻撃。
  カクタスが続いてレッグ・ドロップ。
  場外に落とすとサリバンがエプロンからダブル・アックス。
  サグスは花道横でテーブルを立てている。
  カクタスは花道のサグスの方へ。
  サグスはカクタスを殴りつけると花道下のテーブルに投げ捨てる。
  サリバンがノブスを椅子で突き頭部に椅子をたたきつける。
  サグスが花道から下のカクタスにマイク・スタンドをたたきつける。
  カクタスはサグスを下に引き摺り下ろすとテーブルを持って後ろに投げぶつける。
  サリバンがノブスの背中に椅子攻撃。
  もう1発。
  サグスはテーブルの破片をカクタスの背中にたたきつける。
  ゴミ箱のふたを叩きつけて行く。
  サリバン、ノブスもサグス、カクタスの方へ。
  サリバンがノブスにゴミ箱のふたを叩きつける。
  サグスがゴミ箱の蓋をサリバンに叩きつけ殴りつける。
  サグスがカクタスをつれてリングを歩いていく。
  リングに入れる。
  ノブスがサリバンにゴミ箱の蓋をたたきつけテープで首を絞める。
  リングではサグスがカクタスにダイビング・エルボー・ドロップ。
  サリバンがノブスを殴りつける。
  ノブスがサリバンを柵にぶつける。
  リングではサグスがホッケー・スティックを手にする。
  シュルツが奪い取る。
  サグスを殴りつけてシャツを剥ぎ取る。
  カクタスがサグスにホッケー・スティックをたたきつける。
  カバーし1,2,3!
  カクタス、サリバンが新チャンピオンに!
  サグスがカクタスを殴り倒しホッケー・スティックをたたきつける。
  もう1発。
  マックス・ペインが現れサグスの背中にギター・ショット。
  ノブスがペインに迫られ後ずさり。
  デイブ・サリバンが入場口から出てきてノブスに松葉杖を叩きつける。


Fインターナショナル王座戦:スティングvs.ベイダー
  PPV開始時スティングにインターナショナル・ベルトが授与されるが、
  スティングは試合に勝ってベルトを勝ち取りたいと
  ベイダーとの試合をインターナショナル王座戦にしました。
  ベイダーがじりじりとにじり寄り、スティングをコーナーに追いつめると、ベイダー・ハンマー。
  いきなり劣勢に立たされたスティングだがクローズラインを避けると拳と蹴りを入れていく。
  これにはたまらずベイダーは場外に逃げ、マスクを取り、一呼吸入れる。
  スティングに滞空式のブレーン・バスターをくらうも、
  ベイダー・タックルで一気に攻防一転させるとリバース・スプラッシュ。
  そのままフォールするがカウント2。
  もう一度リバース・スプラッシュを決めるも再びカウント2。
  ベイダーはスティングを痛めつけていき、ベイダー・ハンマーに行くが、
  スティングがベイダー顔負けのスティング・ハンマーからエルボー・ドロップ。
  しかしこれで力尽きたか先に起きあがったベイダーが再び攻めていく。
  スティングはサミングで逃れるとフライング・クローズラインにいくがレフェリーに誤爆。
  ベイダーがチョークスラムを決めフォールするがレフェリーは気絶している。
  ハーリー・レイスが椅子を持ち出し
  ベイダーが羽交い締めにしたスティングを殴りに行くが、ベイダーに誤爆。
  スティングはDDTを決めフォールするがカウントは2。
  スティングは連続で場外へのクローズラインを決めるとスティンガー・スプラッシュへ。
  しかしベイダーは受け止めパワー・スラムに返し、ムーンサルト・プレスへ!
  だが自爆してしまう。
  すかさずフォールするスティングに
  レイスがコーナーからダイビング・ヘッドバットにいくがベイダーに誤爆!
  スティングがコーナーからダイビング・ボディ・プレスを決めカウント3!
  スティングが初代インターナショナル・チャンピオンに!

試合結果

@スティーブ・オースチンvs.ジョニーBバッド
Aレジェンズ・マッチ:タリー・ブランチャードvs.テリー・ファンク(ダブル DQ)
Bラリー・ズビスコvs.スティーヴン・リーガル
Cブルロープ・マッチ:ダスティン・ローデスvs.バンクハウス・バック
D世界王座戦:リック・フレアー(ch)vs.バリー・ウィンダム
Eタッグ王座戦、ストリート・ファイト・マッチ(レフェリー:デイヴ・シュルツ):ナスティ・ボーイズ(ch)vs.ケビン・サリバン、カクタス・ジャック(新チャンピオン!)
Fインターナショナル王座戦:スティング(新チャンピオン!)vs.ベイダー