TOPアメリカン・プロレスWCW 1994年→WCW:Fall Brawl-War Games 9/18/94

WCW:Fall Brawl-War Games 9/18/94の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間45分です。

@TV王座戦:スティーブン・リーガル(ch)vs.ジョニーBバッド
 リーガルの流れるようなレスリングの中でバッドが切り返す。
 実力の差故でありますが
 ベビーフェイス/ヒールのバランスに合った攻防になっている。
 後半もリーガルの打撃、ヒール・アピール、共に良く上手くいっている内容です。
 バッドに王座移動させるのは少々過大評価とは思うけれども。
 まあまあ良い試合。

Aルーザー・リーブスWCW:カクタス・ジャックvs.ケビン・サリバン
 デイブ・サリバンが防ぐので椅子は使われず。
 そのためカクタスがコーナー上からマットを剥いだ地面に落とされて以降、
 スケールの小さな乱戦が続きました。
 ついでにチープ・フィニッシュです。
 少し悪い試合。 

スティムボートは怪我してしまったのでライバルであるオースチンに王座を譲る。
BUS王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.ジム・デュガン
 王座を獲得したオースチンだが強制的に初防衛戦を組まされ瞬殺される。

Cタッグ王座戦:プリティ・ワンダフル(ch)vs.スターズ&ストライプス
 スターズ&ストライプスは動きが良いので
 王者組の枠組み作りにかかってましたが・・・
 オンドロフは経験でタッグを作っているが
 いかんせんローマが使えずフィニッシュ・シーンもぐだぐだにしています。
 平均レベル。 

スティングvs.ガーディアン・エンジェルvs.ベイダーのトライアングル・マッチ。
3ウェイという事ではなくコイントスの勝者がバイを得ての全2試合のトーナメント形式で、
勝者にはWCW王座への挑戦権が与えられます。
コイントスの結果スティングがバイを得る。

Dベイダーvs.ガーディアン・エンジェル
 エンジェルがキャラクター・レスリングの色合いが強く
 ビッグ・マンの迫力ある激突って感じではなかったですね。
 一応考えて試合は運ばれているけれど・・・。
 平均レベル。

Eスティングvs.ベイダー
 歴史があるとはいえベイダーが不死鳥スティングにひるむ様子を見せる
 序盤のストーリーはしっくりこなかったですね。
 個人的にはやっぱり格式を持って入ってベイダーがスティングを地にふせさせるシーンを期待していました。

 しかしその後はこの黄金カードの売りの1つである進化する攻防でクオリティを上げていきます。
 序盤故に勢いが劣る印象ではありますが
 対等に渡り合うスティングの攻め方のセンスは素晴らしいです。

 この盛り上がりが鈍ってしまうのが延長戦。
 実はこのトライアングル・マッチは妙な設定がありまして、
 Dとの合計の制限時間が30分、時間切れになった場合5分の延長になる取り決めになっています。
 時間切れ時に流れが途切れてしまった上、
 それによって延長戦5分の間のりきれない攻防が続きました。
 この延長戦はなくしてもかまわないぐらいです。
 そもそもリアル・タイムだと延長終わる頃が丁度Dと合わせて30分になるぐらいですし。

 この延長戦でも決着つきませんでした。
 ここで更に設定がありまして、
 この場合ダウンしたら即敗北のサドンデスに突入する事になっています。
 このサドンデスでスティング対ベイダーの真骨頂、リアリズムが出たように思います。
 肩紐を外したベイダーのハンマーは一層の重みがあるし、
 それに対して何とか立ち続けるスティングの受けの表現は神がかっている。
 まさにスティング対ベイダーらしい、ロッキーを思わせるようなクライマックスでした。
 乱入からダウンしてしまうもののこれは熱かったですよ。
 
 試合中の出来に波があるので92,93年程じゃないですが特別な一戦。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 衛星中継で映し出されたフレアーとホーガンが電話で口合戦。

Fウォー・ゲームス:ダスティ・ローデス、ダスティン・ローデス、ナスティ・ボーイズvs.テリー・ファンク、アーン・アンダーソン、バンクハウス・バック、ロブ・パーカー
 初期ウォー・ゲームスでエースを務めたダスティの息子ダスティンが
 ウォー・ゲームスの見せ場をこれでもかと生み出しています。
 ただ研究できれば出来るスポットだけでなくて受けの見せ方も素晴らしい。
 パートナーが木偶のナスティズである事を考慮すると
 張り切り過ぎではあるけれどこれにはダスティも誇らしく思った事でしょう。
 他アーンは鉄板だし、テリーは良い意味で狂っている。
 試合自体は流血もなく全員揃った直後にマネージャーのパーカーをし止めて幕。
 メインとしては実にあっさりしているけれども
 ウォー・ゲームスのベースはしっかり満たしている。
 平均的な良試合。

総評
 セミ、メインは共に同形式、同カードの過去の試合に劣るものの
 再びあの興奮が甦る、という感慨深さを覚える。
 地味に良い大会です。
 (執筆日:3/6/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Eスティングvs.ベイダー

  組むとスティングがコーナーに押し込む。
  クリーンに離れる。
  組むとスティングがコーナーに押し込む。
  クリーンに離れる。
  組むとベイダーが押し飛ばす。
  スティングがすぐに起き上がり相対。
  組むとベイダーが押し飛ばす。
  スティングがすぐに起き上がり相対。
  ベイダーは後ずさり。
  組むとベイダーがコーナーに押し込みボディ・ブロー。
  胸に前腕を叩きつける。
  スティングが耐えて吼える。
  ベイダーはスティングを頭部を前腕で挟む。
  コーナーに押し込み胸を殴りつける。
  スティングが吼え押し飛ばす。
  押し、サミング。
  足を踏む。
  蹴りつけドロップ・キックで倒す。
  ロープに振りクローズラインへ。
  ベイダーが打ち払う。
  組むとベイダーがロープに振りクローズラインへ。
  避けられクローズラインへ。
  避けられるもベイダー・アタック。
  ボディ・スラム。
  セカンド・ロープにのりリバース・スプラッシュ。
  もう1発狙う。
  スティングが起き上がりベイダーを蹴りつける。
  蹴りつけていく。
  ベイダーは下りるとスティングにハンマー。
  ロープに振りクローズライン。
  再びセカンド・ロープにのぼりリバース・スプラッシュへ。
  スティングが避けて自爆させる。
  サンセット・フリップへ。
  ベイダーが耐えヒップ・トスに切り返そうとする。
  スティングは避けて自爆させるとロープに走りクローズラインで落とす。
  場外に下りると殴りつける。
  ベイダーがリングに戻り、レフェリーの注意が向いている隙に
  レイスがスティングにブレーン・バスターを狙う。
  スティングは逆にブレーン・バスターを決めるとリングに戻る。
  ベイダーにブレーン・バスターを決める。
  コーナーにのぼりダイビング・ボディ・プレス。
  ロープに走りボディ・プレスへ。
  ベイダーが両膝を立てて迎撃。
  ベイダーはスティングを起こすとボディ・スラム。
  ムーンサルトへ。
  スティングが避け自爆させる。
  スティングがベイダーをコーナーにのせる。
  スーパープレックス。
  吼える。
  ロープに走りエルボー・ドロップ。
  ロープに走りもう1発。
  カバー。カウント2。
  ベイダーを担ぐ。
  サモアン・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  ベイダーをコーナーにもたれさせると殴りつけていく。
  そしてスティンガー・スプラッシュ。
  ロープに走りクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  再びカバーするがカウント2。
  ジャーマン。
  カバー。カウント2。
  ベイダーがスティングの腹にパンチ。
  ハンマーを叩き込んでいく。
  スティングがダウン。
  ベイダーはスティングを起こすと場外に落とそうとする。
  ロープにぶつかったので蹴り落とす。
  レフェリーの注意を引いている隙にレイスがスティングをエプロンに叩きつける。
  ベイダーはスティングを引き入れる。
  手をとるとクローズラインを叩き込んでいく。
  コーナーにもたれさせるとハンマーを連打。
  胸を殴りつける。
  スティングが耐える。
  ベイダーが胸を殴りつける。
  スティングが耐える。
  ベイダーが胸を殴りつける。
  スティングが耐える。
  チョップにパンチを叩き込む。
  ロープに振りクローズラインで倒す。
  ストンピング。
  カバーするもベイダーの脚がロープにかかる。
  ベイダーは場外に出る。
  スティングはリングに戻ってきたベイダーにダイビング・クローズライン。
  もう1発。
  コーナーにのぼりダイビング・ボディ・プレス。カウントは2。
  ベイダーが顔にパンチ。
  顔にハンマー。
  コーナーにもたれさせ顔にパンチ。
  残り2分。
  バック・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  カバー。カウント2。
  起こして頭部を叩き飛ばす。
  セカンド・ロープにのると飛ぶ。
  残り1分。
  スティングがキャッチしパワー・スラム。
  両者ダウン。
  スティングがベイダーをロープに振りクローズライン。
  カバー。カウント2。
  スコーピオン・デス・ロック。
  残り15秒。
  ベイダーがスティングの体勢を崩しロープを掴む。
  時間切れ!
  5分の延長となる。
  スティングが休んでいるベイダーにスリーパー。
  レフェリーが離れるよう言う。
  ベイダーが近づいてきたスティングにニー。
  頭部にハンマー。
  ブレーン・バスター。
  スティングを起こすとコーナーにのせる。
  スーパープレックスを狙う。
  スティングが耐え腹にパンチを叩き込んでいく。
  残り3分。
  噛みついて落とす。
  コーナーから下りるとカバー。カウント2。
  ベイダーを担ごうとする。
  ベイダーは押さえ込むとヘッド・バッド。
  コーナー上へ。
  スティングが起き上がりベイダーを殴りつける。
  そしてベイダーを後ろに投げ落とす。
  ベイダーが先に起き上がる。
  ロープに走りベイダー・アタック。
  頭部にハンマー。
  ボディ・スラム。カウント2。
  残り1分。
  ロープに走りボディ・プレス。カウント2。
  パワー・ボム。
  カバーするも時間切れ!
  サドンデスとなる。
  スティングは別のリングにふらふらと逃げる。
  ベイダーが追う。
  肩紐を外すと向かってきたスティングの頭部にハンマーを叩き込んでいく。
  ふらふらのスティングにハンマーを叩き込んでいく。
  殴りつけようとする。
  スティングがガードして殴りつける。
  回転してパンチ。
  パンチを叩き込む。
  ベイダーがロープにもたれる。
  スティングが殴りつける。
  ロープに走りショルダー・タックルへ。
  ベイダーがベイダー・アタックを放ち相打ちになるもスティングは耐えベイダーはふらつく。
  エプロンに上がったレイスにガーディアン・エンジェルが襲いかかる。
  ロープに走りショルダー・タックル。
  ロープに走りショルダー・タックル。
  ベイダーが倒れる。
  レフェリーがガーディアン・エンジェルとレイスをバック・ステージに戻そうとしている。
  その隙にマスク・マンが現れスティングに凶器攻撃。
  レフェリーは戻ってくるとスティングが倒れているのを見てベイダーの勝利を告げる!

試合結果

@TV王座戦:スティーブン・リーガル(ch)vs.ジョニーBバッド(新チャンピオン!)
Aルーザー・リーブスWCW:カクタス・ジャックvs.ケビン・サリバン
BUS王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.ジム・デュガン(新チャンピオン!)
Cタッグ王座戦:プリティ・ワンダフル(ch)vs.スターズ&ストライプス
Dベイダーvs.ガーディアン・エンジェル
Eスティングvs.ベイダー
Fウォー・ゲームス:ダスティ・ローデス、ダスティン・ローデス、ナスティ・ボーイズvs.テリー・ファンク、アーン・アンダーソン、バンクハウス・バック、ロブ・パーカー