TOPアメリカン・プロレスWCW 1994年→WCW:Clash of the Champions XXVIII 8/24/94

WCW:Clash of the Champions XXVIII 8/24/94の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@プリティ・ワンダフルvs.ナスティ・ボーイズ
 ナスティズがベビーフェイスという事で乱戦を封印しておりまったくの価値無しです。
 オープニングとして必要な盛り上がりはあるものの
 それは権利を無視したフィニッシュ・ムーブなどによって。
 悪い試合です。 

 インタビューのために姿を現したホーガンを謎のマスク・マンが襲撃し脚に鉄パイプ攻撃。
 ホーガンは担架にのせられ病院に運ばれる。 

AUS王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.リッキー・スティムボート
 とても2人が怪我を抱えているようには見えませんね。
 一部袋小路に入って迷った感はあるものの、
 スティムボート対フレアーを髣髴とさせる
 スピード感のある精力的なレスリングが全編を通して行われます。
 そして観客もまた熱狂している。
 ホーガンが来なくても素晴らしいプロレスがあって、観客は満足していたのにねぇ。
 郷愁に浸ってしまう一戦。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:2/13/10)

Bダスティ&ダスティン・ローデスvs.テリー・ファンク、バンクハウス・バック
 単発で終わるとはいえダスティの盛り上げテクをおがめるし、
 親子タッグのありがたみもそこにはある。
 ただトルネード式ではない事でダスティンが年寄りに配慮しないといけないし、
 アンダーソンの乱入で終わったりする。
 少し悪い試合。
 ダスティはアンダーソンは蹴散らすも、椅子攻撃も利かないメングには敵わず。
 ファンクらは救援に現れたズビスコも合わせてリンチ。

Cスティーブン・リーガルvs.アントニオ猪木
 Slamboreeで猪木に賞が贈られたのが気に食わず、というストーリーで猪木がまさかのWCWマット登場です。
 しかし94年ですからね。
 まったく金を取れる面白さも強さもない。
 ついでに空振りすぎるウィール・キックなんて恥ずかしい姿もさらしています。
 空虚な時間だったけど最後のスリーパーだけは鋭かったのが救い。
 ひどい試合。

DWCW王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.リック・フレアー
 先程の襲撃事件を受けてホーガンが怒りのファイトで
 噛みつきやシャツで首絞めなどの激しい攻めを見せます。
 フレアーのやられっぷりで相乗し観客も移入していますね。
 ただホーガンが攻めながらも脚の痛みをしっかりアピールしてしまうんですね。
 それ自体は良い事なんだけど、そのせいでフレアーが脚を狙わない不自然さが目立ってしまいました。
 理由は当然、脚攻めを後半に取っておきたい構築事情にありますけどね。
 CotCなので仕方ないけどマスク・マンによる襲撃→再開を試合に組み込み、
 フレアーが脚攻めにいくまでの時間配分を改善、
 そして反則フィニッシュを改善したならば
 フレアーvs.ホーガンだから、という特別性を抜きにして好勝負と呼べる試合になったと思います。
 終盤のホーガンのセールしながらのハルク・アップもドラマチックでしたからね。
 平均的な良試合。

総評
 ホーガン加入直後はまだ毒の影響が無く、
 BとD、対極的な魅力を持つ試合が両方見れる、というお得なCotCになっています。
 (執筆日:6/16/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@プリティ・ワンダフルvs.ナスティ・ボーイズ
AUS王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.リッキー・スティムボート(新チャンピオン!)
Bダスティ&ダスティン・ローデスvs.テリー・ファンク、バンクハウス・バック(DQ)
Cスティーブン・リーガルvs.アントニオ猪木
DWCW王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.リック・フレアー(DQ)