TOPアメリカン・プロレスWCW 1994年→WCW:Clash of the Champions XXVII 6/23/94

WCW:Clash of the Champions XXVII 6/23/94の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@タッグ王座戦:カクタス・ジャック、ケビン・サリバン(ch)vs.ナスティ・ボーイズ
 控えの参加って元はやられる味方への気遣いや相手への憎しみに基づいていたけど
 時代の流れと共に見せ場としてやるようになっていきましたね。
 この試合は更に見せ場としての位置づけの意識の薄さも目立つ。
 全員が乱戦タイプなので盛り上がってはいますけどこれは評価できない。
 少し悪い試合。

Aガーディアン・エンジェルvs.テックス・スラゼンジャー
 エンジェルが観客へのアピールを意識的に挟みながらスカッシュ。

BTV王座戦:ラリー・ズビスコ(ch)vs.スティーブン・リーガル
 華の無いテクニシャンの対決ですが
 今回はアドレナリンを出した打撃の使い方で見所を生んでいます。
 直接的にテクニカルな攻防は見られませんでしたが
 その攻防のアイディアは技巧派畑の物を感じますね。
 予想を良い意味で裏切った内容です。
 まあまあ良い試合。

CUS王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.ジョニーBバッド
 バッドは攻めで魅せるタイプのレスラーとはいえ
 今回の試合は余りに攻めるパートが長すぎです。
 オースチンもバッドの自分勝手さに少し諦め気味で要所のみ締める形になっています。
 平均レベル。

DWCW&インターナショナル統一王座戦:リック・フレアー(WCW ch)vs.スティング(Int ch)
 フレアーを支えてきたシェリーがスティングの元についている状況。
 そのためフレアーは試合に集中できない、という演技を行っています。
 見事な物ですがその分スティングのスケール・アップは疎かになりますね。
 そしてそのスティングも見せ方がパワー寄りになっていてアピールも多めになっています。
 WCWに移籍してきたホーガンの影響でしょうか。
 リズムに関しても劣化が見られます。
 手馴れた攻防があり構築も出来ているので良い試合ですが
 フレアー対スティングだったかというと疑問ですね。
 フィニッシュも弱い。
 シェリーを心配するスティングの背後からフレアーが丸め込みというもの。
 試合後に実はシェリーはフレアーとまだ繋がっていた事が発覚する訳ですが
 どうせなら裏切り発覚を試合の中に取り込んだ方が良いと思いますね。
 平均的な良試合。
 (執筆日:10/11/09)

総評
 悪くははないが同一カードをPPVでより力を入れてやるべきと感じさせる内容でした。
 (執筆日:6/16/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:カクタス・ジャック、ケビン・サリバン(ch)vs.ナスティ・ボーイズ
Aガーディアン・エンジェルvs.テックス・スラゼンジャー
BTV王座戦:ラリー・ズビスコ(ch)vs.スティーブン・リーガル(新チャンピオン!)
CUS王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.ジョニーBバッド(新チャンピオン!)
DWCW&インターナショナル統一王座戦:リック・フレアー(WCW ch)(統一チャンピオン!)vs.スティング(Int ch)