TOPアメリカン・プロレスWCW 1993年→WCW:Battle Bowl-The Lethal Lottery 11/20/93

WCW:Battle Bowl-The Lethal Lottery 11/20/93の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間45分です。
@カクタス・ジャック、ベイダーvs.ケイン、チャーリー・ノリス
 バトルボウル進出のためにライバルであるカクタスとベイダーが協力する。
 それが分かった時点で見所は全て終了です。
 後は無名相手に時間がかかる理由を見せれない内容が続くだけです。
 悪い試合。

Aポール・ローマ、エリック・ワッツvs.ジョニーBバッド、ブライアン・ノブス
 ノブスが受けになってローマがムーブを見せていく。
 Bバッドもノブスのずるさに良い顔をしないながらも試合を進める役。
 役割を担当する面子にげんなりするレベルの低さですねぇ。
 悪い試合。

Bショックマスター、ポール・オンドロフvs.リッキー・スティムボート、スティーブン・リーガル
 最初のオンドロフとリッキーの激しい打撃の打ち合いは熱いものの
 邪魔なだけのショックマスターは邪魔でしかなく、
 オールド・スクールな良い攻防を見せてくれるはずと期待した
 リーガルとオンドロフの絡みも微妙。
 最後は結局リッキーとリーガルが反目し、
 リッキーがずるしようとしたリーガルに杖を叩きつける、というフィニッシュ。
 盛り上がるもののすぐに誰も得していない事に気づくエンディングです。
 悪い試合。

Cオーサム・コング、イクアライザーvs.キング・コング、ダスティン・ローデス
 オーサム・コングは太っているだけで全然使えない。
 キング・コングとのコング対決なんて誰も求めていません。
 ダスティンがかわいそうになるカードです。
 ひどい試合。

Dスティング、ジェリー・サッグスvs.ロン・シモンズ、キース・コール
 こちらもスティングとシモンズの対決なんて何も生まれない。
 サッグスはノブスよりも下手だし、
 キースは実況にも名前を覚えてもらっていないジョバーです。
 ひどい試合。

Eスティーブ・オースチン、リック・フレアーvs.マックス・ペイン、2コールド・スコーピオ
 スコーピオの身体能力にペインの巨体。
 くせがありながらも特徴を持つ相手に対して
 オースチンとフレアーがそれぞれパートナーを意識しながらお題をこなしていきます。
 スコーピオは予想を外す動きが出来るものの
 メジャーとしてはもう少し技の精度を高めたいですね。
 フレアー、オースチンが期待通り相手に引っ張られず良い試合を作り上げました。
 まあまあ良い試合。

Fリック・ルード、シャンガイ・ピアースvs.マーカス・バグウェル、テックス・スラゼンジャー
 驚くほど見所がない。
 適当に打撃やサブミッションをかけているだけですね。
 シャンガイとテックスはパートナー対決で
 一応実現した際に観客は盛り上がってくれましたが、
 アウトプットを出せるレスラーでもなく・・・。
 ひどい試合。 

Gロードウォーリアー・ホーク、リップ・ロジャースvs.デイビー・ボーイ・スミス、コール
 リップが雑魚で(マネージャーかな)ずっと場外でぐったりしているのでホークが99%戦います。
 その相手もまたほとんどがコール(後のブッカーT)です。
 スミスはホークのパートナーだから簡単に実現させないだなと納得したのですが
 終盤に実現する事もなくそのままホークがリップをコールに投げつけてカウント3。
 コールはあまり筋が通っていなかったけれどその反応のなさは知名度を考えても少々かわいそうでしたね。
 ひどい試合。

Hバトル・ボウル
 @〜Gの予選を勝ち抜いた16名によるバトルロイヤル。
 フレアーの拳、ナスティのタッグ・ワークなどはあるものの
 バトル・ロイヤル特有の倦怠感が前面に出ていますね。
 トップ・ロープを跨がなければ場外に出れるというルールの抜け道を
 かつてない程多用しているものの問題の解決にはなっておらず
 バトル・ロイヤルの風景さえ奪って型の無い戦いになってしまっています。
 一気に脱落者が出て残った4人はベイダー、スティング、フレアー、オースチン。
 バトルロイヤルというとそのルール故ゲーム的で軽くなりがちだけど
 今回は花道OKルールなどを使ってハードコア・スポットもあるのでそこはクリアされています。
 しかしフレアーが担架で運ばれていく展開は過剰表現といわざるを得ません。
 リアリティーを持たせたかったのか担架で運ばれていく間ずっと試合は中断していましたね。
 そういう訳で3人になるもののオースチン、ベイダーは完全に結託するので
 展開が読めるし、スティングXベイダーの絡みはシングルで生み出す程の訴求力を出せなかった。
 この試合の中で最大の見せ場は作れていたけれどね。
 悪くない試合。

総評。
 クオリティの低い試合群。
 それが全て只のバトル・ロイヤルのためにあり、
 そのバトル・ロイヤルもロイヤル・ランブルのような代物に仕上がっていない。
 惨憺たる状況。
 (執筆日:3/2/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@カクタス・ジャック、ベイダーvs.ケイン、チャーリー・ノリス
Aポール・ローマ、エリック・ワッツvs.ジョニーBバッド、ブライアン・ノブス
Bショックマスター、ポール・オンドロフvs.リッキー・スティムボート、スティーブン・リーガル
Cオーサム・コング、イクアライザーvs.キング・コング、ダスティン・ローデス
Dスティング、ジェリー・サッグスvs.ロン・シモンズ、キース・コール
Eスティーブ・オースチン、リック・フレアーvs.マックス・ペイン、2コールド・スコーピオ
Fリック・ルード、シャンガイ・ピアースvs.マーカス・バグウェル、テックス・スラゼンジャー
Gロードウォーリアー・ホーク、リップ・ロジャースvs.デイビー・ボーイ・スミス、コール
Hバトル・ボウル(勝者:ベイダー)