TOPアメリカン・プロレスWCW 1992年→WCW:Clash of the Champions XX-20th anniversary 9/2/92

WCW:Clash of the Champions XX-20th anniversary 9/2/92の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@TV王座戦、ノーDQ:スティーブ・オースチン(ch)vs.リッキー・スティムボート
 この2人の試合に外れは無し。
 この時代ですのでノーDQはあってないようなものですが良い物を見せてくれます。
 ただ純粋なレスリングからは少々離れてしまった所はあります。
 リング下に隠れてからのダイビング・クロス・ボディなんて必要とするカードではありませんからね。
 後は試合時間が10分程だったことが不満点ですね。
 まあまあ良い試合。

Aアーン・アンダーソン、ボビー・イートンvs.ディック・スレイター、グレッグ・ヴァレンタイン
 アンダーソン、イートンは前回のトーナメントで資質を見せたように良いタッグです。
 スレイター、ヴァレンタインという時代に取り残された相手でも、それを補うぐらいに良いタッグです。
 少し悪い試合。

BWCW王座戦:ロン・シモンズ(ch)vs.カクタス・ジャック
 自分の尻を自分で拭けないような奴が王座を持ってどうするというのでしょう。
 悪い試合。 

Cダスティン・ローデス、バリー・ウィンダムvs.バーバリアン、ブッチ・リード
 バーバリアン、リードがタッグとして機能していますね。
 良いタッグではないですけれども。
 ダスティン、ウィンダムが働けば試合に反映されるので見れる内容です。
 少し悪い試合。

Dエリミネーション・マッチ:スティング、ニキタ・コロフ、スタイナー・ブラザーズvs.リック・ルード、ベイダー、ジェイク・ロバーツ、スーパー・インベイダー
 まずはロープ・ワークからの技打ちが基本。
 こういう形式では正統な作り方ですね。
 ここから個の魅力だけではなく化学反応の組み合わせが生まれるかがキーですが
 スタイナーズXベイダーはパワフルで良かったですね。
 ただこの絡みの帰結がいけません。
 まず反則覚悟の(当時トップ・ロープからの攻撃は反則)ドゥームス・デイ・デバイスを狙うのは良いけれど重くて持ち上げられず不完全に。
 そして次にリックがベイダーに道連れクローズラインを決めるのだけど
 ここで両者リングアウトにするかと思ったらリックだけリングアウト。
 ベイダーを強敵に見せているとはいえ、努力が無駄に終わる、という展開はベストの形からは遠いですね。
 で、そのベイダーは何のために残ったかというと、
 味方をまきぞえにしながらのダイビング・ボディ・プレス(反則)をするため。
 スポット自体は良いけど、これをするなら張りぼてのインベイダーを残してここで使うべきでした。
 ともかくこれが決定打になってスティングがやられ、ルードとロバーツの2人が残る、という結果に。
 反則の脱落を含めたストーリーは素晴らしいが、
 試合としてクオリティを上げるのはまだまだ改良点が挙げられるし、
 20回記念という事で力を入れてくるかと思ったら繋ぎのCotC的な内容に収まっていてがっかりしたりする。
 興味深い試合ではあったのだけど・・・。
 平均的な良試合。

総評
 メインはちょっと面白いのだけど全体的にこじんまりとまとまった感じで、
 20回記念として盛り上げていた割には・・・と肩透かしを食らった印象です。
 (執筆日:6/16/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TV王座戦、ノーDQ:スティーブ・オースチン(ch)vs.リッキー・スティムボート(新チャンピオン!)
Aアーン・アンダーソン、ボビー・イートンvs.ディック・スレイター、グレッグ・ヴァレンタイン
BWCW王座戦:ロン・シモンズ(ch)vs.カクタス・ジャック
Cダスティン・ローデス、バリー・ウィンダムvs.バーバリアン、ブッチ・リード
Dエリミネーション・マッチ:スティング、ニキタ・コロフ、スタイナー・ブラザーズvs.リック・ルード、ベイダー、ジェイク・ロバーツ、スーパー・インベイダー