TOPアメリカン・プロレスWCW 1991年→WCW:Clash of the Champions XVII 11/17/91

WCW:Clash of the Champions XVII 11/17/91の分析


名勝負 タッグ王座戦:エンフォーサーズ(ch)vs.ダスティン・ローデス、ミステリー・パートナー
好勝負 なし

@ランバージャック・マッチ:ビッグ・ジョシュvs.トーマス・リッチ
 荒い雰囲気だけは出ている。
 悪い試合。

Aボビー・イートンvs.ファイヤーブレーカー・オップ
 イートンがつきあって5分になっているがスカッシュ・マッチでも問題ない。
 悪い試合。

 インタビュー中のスティングに対しメデューサがクレオパトラばりの誘惑。
 その隙をついてルガーが襲撃し病院送りに。

Bダイアモンド・スタッドvs.トム・ゼンク
 スティングが病院に搬送される映像の方が中心になっています。
 どうせ1分で終わるから問題ないけど。
 
CTV王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.PNニュース
 ニュースが重い攻めを見せ、
 最後はオースチンがダイブに相手の自爆からロープ悪用でフォール。
 退屈でないだけましというものです。
 悪い試合。 

Dヴァン・ハマーvs.カクタス・ジャック
 ハマーが乱戦スタイルになっているので
 カクタスが得意技を見せる事が出来ている。
 悪い試合の域は出ないけど。

Eタッグ王座戦:エンフォーサーズ(ch)vs.ダスティン・ローデス、ミステリー・パートナー
 エンフォーサーズがダスティンのパートナー、ウィンダムの手を破壊したために
 代役を立てる事になった、という経緯ですがここで現われたのが何とWCWを去ってWWEに行っていたスティムボート!
 このサプライズに観客は物凄い盛り上がりになっています。
 スティムボートがこれに応えて、人生の大一番とでも言うかのような
 120%の気持ちが入った動きで最初から飛ばします。
 このスティムボートを仕事人、エンフォーサーズが
 キャリアの中でも文字通り一番の孤立で歓迎する。
 スティムボートの弱点である腰に狙いをつけるシビアさ、正確さ。
 レフェリーの目を盗むための散眼。
 一極攻めしながらも落ちない、早いペース。
 相手を倒す事とタッチがほぼ同時という蜘蛛の巣のような密な封じ方。
 観客への煽り。
 この内のこれをやろう、今度はあれ、と組み合わせながら孤立を作るのではなくて
 逆に孤立という大局から捉え、枝葉はベスト・フィットの結果として自然と選択されている。
 スティングに受け継がれるNWAの繊細な一進一退からタッチ成功。
 R&Rエクスプレスの試合なんかはここで終わらせてしまう事が多いですが
 今回はHotタッチ後の無双をちゃんと見せて爆発した後、
 しっかりと控えを押さえてのフィニッシュで、新王者誕生というハッピー・エンドです。
 見事な物です。
 ケチをつける所なんてダスティンの役割配分が他よりも小さい事ぐらいです。
 歴史的な名勝負。

Fライト・ヘビー級王座戦:ブライアン・ピルマン(ch)vs.ジョニーBバッド
 時間が短いからといって焦りすぎ。
 多少は許容できるだけの気持ちは付随しているが
 それでもあのフィニッシュは早すぎた。
 少し悪い試合。
 試合後バッドはロングに見切りをつけパンチ。
 この後フェイス・ターンとなります。

GUS王座戦:スティング(ch)vs.リック・ルード
 スティングが脚の痛みも治らぬまま
 病院から戻ってきてルードを圧倒。
 ルードが卑怯な戦法で最後にひっくり返す短い内容です。
 良いアピールにはなったけど
 試合としてはパワー・バランスが過剰ですね。
 スティングが脚の痛みに対してよい表現をしていただけに余計そう感じます。
 悪くない試合。

HWCW王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.リック・スタイナー
 同じヒールでもこうも違うものか・・・。
 89年のルガーは何でも出来るヒールとして輝いていたけど
 この時期は何も出来ないからヒールという立ち位置で試合を作ろうとするもただの猿真似。
 何の効果ももたらしていません。
 リックも技だけだし、修復される気配は最後まで無かった。
 ひどい試合。

総評
 E、1試合だけで良い。
 タッグ・マッチの名品です。
 (執筆日:6/20/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Eタッグ王座戦:エンフォーサーズ(ch)vs.ダスティン・ローデス、ミステリー・パートナー

  ウィンダムは車から下りる際にエンフォーサーズに襲撃され腕をドアに挟まれる、事件がありました。
  エンフォーサーズが入場。
  ダスティンが登場。
  横には私服のウィンダムがついている。
  ウィンダムは今夜戦えない事を謝る。
  ドラゴンの大きな被り物と黒マントをかぶった謎の男が入場してくる。
  その正体はスティムボート。
  エンフォーサーズはうろたえている。
  スティムボート対アーンで試合開始。
  組むとスティムボートがロープに押し込もうとする。
  アーンが体勢を入れ替え殴りつけようとする。
  スティムボートがガードし脳天チョップ。
  チョップにパンチ。
  アーンがサミング。
  自陣に押し飛ばし2人で殴りつける。
  スティムボートが2人にチョップにパンチ。
  ズビスコがリングに入り、ダスティンも入る。
  スティムボートがチョップにパンチでリングから追い出す。
  ダスティンもアーンを殴りつけリングから追い出す。
  場外までついていき殴りつける。
  ダスティンがアーンを鉄柱にぶつける。
  スティムボートがズビスコをリングに戻し後を追う。
  ズビスコがリングに入るスティムボートを殴りつける。
  ターン・バックルにぶつけようとする。
  スティムボートは逆にぶつけるとロープに走りフライング・バック・エルボー。
  ダスティンがが入り、同じくはいてきたアーンを殴りつける。
  (10秒ほど映像が途切れる。)
  ズビスコがスティムボートを起こし自陣ターン・バックルにぶつける。
  スティムボートがチョップ。
  チョップ。
  ズビスコがスピン・キック。
  押さえつけタッチ。
  アーンが殴りつける。
  アイリッシュ・ウィップ。
  腰を殴りつける。
  スティムボートがチョップにパンチ。
  蹴り。
  チョップで膝をつかせる。
  アーンが腹にヘッド・バッド。
  スティムボートをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  スティムボートがサンセット・フリップ。
  アーンが耐えてもがく。
  ズビスコが手をつなごうとする。
  つかめないもののスティムボートがアーンを倒す前に手が触れる。
  ズビスコがスティムボートを蹴りつける。
  ボディ・スラム。
  顔を足でスクラッチ。
  アブナミドル・ストレッチ。
  アーンと手を掴んで強化。
  ダスティンが抗議するもその隙にアーンがノー・タッチで入り殴りつける。
  スティムボートがチョップ。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  アーンが殴りつけバック・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  殴りつける。
  腹を殴りつける。
  スティムボートがチョップ。
  アーンが腹にパンチ。
  スティムボートがチョップ。
  アーンが殴りつけロープに振る。
  ショルダー・スルーへ。
  スティムボートがフェイス・バスターに切り返す。
  自陣に手を伸ばす。
  アーンが足を掴んで防ぎズビスコとタッチ。
  ズビスコがストンピング。
  カバー。カウント2。
  バック・ブリーカーでカバー。カウント2。
  スティムボートがヘッド・バッド。
  ボディ・スラムへ。
  ズビスコがクロス・ボディに切り返す。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロック。
  スティムボートが自陣に押し込もうとする。
  ズビスコは押し返すとドロップ・トー・ホールドで倒しタッチ。
  アーンが入りストンピング。
  ベア・ハグ。
  スティムボートが崩れ両肩がつく。カウント2。
  アーンがかぶさり上にのろうとする。
  スティムボートがボディ・シザースでキャッチ。
  アーンが逆に利用してボストン・クラブに持っていく。
  ズビスコがアーンの額を押して威力を強化。
  抗議するダスティンにレフェリーの注意が向いている隙にズビスコがノー・タッチで入る。
  ズビスコがボストン・クラブ。
  自陣に引っ張っていく。
  スティムボートが何とか自陣へと一歩一歩動かしていく。
  手を伸ばし何とかタッチ。
  ダスティンが入りズビスコを殴りつけるもレフェリーはアーンに気を取られ見ていない。
  スティムボートが交代したアーンにパンチ、チョップ。
  アーンがコーナーに振り殴りつけようとする。
  スティムボートは避けるとアトミック・ドロップ。
  アーンはその勢いでターン・バックルにぶつかる。
  跳ね返ってアーンの後頭部がスティムボートの顔にぶつかる。
  両者ダウン。
  アーンが先に回復しコーナー上から飛ぶ。
  スティムボートが足を上げて迎撃。
  自陣に這ってていく。
  朦朧とするアーンは足をつかめない。
  ズビスコに入って止めろと指示。
  ズビスコが止めにいくも寸前でスティムボートがタッチ。
  ダスティンが入り2人を殴り倒す。
  ズビスコをロープに振りフライング・クローズライン。
  アーンにボディ・スラム。
  ズビスコ、アーンを殴りつける。  
  アーンをロープに振ろうとする。
  振り返されるもブラインド・タッチ。
  ショルダー・スルーを狙ったアーンにフェイス・バスター。
  スティムボートが入ってきてズビスコに脳天チョップ。
  ズビスコは耐えてスティムボートを場外に落とし控えに戻る。
  スティムボートはロープを掴んで転落を避けると素早くコーナー上へ。
  アーンにダイビング・クロス・ボディ。
  ダスティンがズビスコが入るのを阻止しに行き1,2,3!
  ダスティン、スティムボートが新チャンピオンに!

試合結果

@ランバージャック・マッチ:ビッグ・ジョシュvs.トーマス・リッチ
Aボビー・イートンvs.ファイヤーブレーカー・オップ
Bダイアモンド・スタッドvs.トム・ゼンク
CTV王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.PNニュース
Dヴァン・ハマーvs.カクタス・ジャック
Eタッグ王座戦:エンフォーサーズ(ch)vs.ダスティン・ローデス、リッキー・スティムボート(新チャンピオン!)
Fライト・ヘビー級王座戦:ブライアン・ピルマン(ch)vs.ジョニーBバッド
GUS王座戦:スティング(ch)vs.リック・ルード(新チャンピオン!)
HWCW王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.リック・スタイナー