WCW:Wrestle War-Music City Showdown 5/7/89の分析
名勝負 | NWA王座戦:リッキー・スティムボート(ch)vs.リック・フレアー |
好勝負 | なし |
約1時間55分です。
@ダグ・ギルバートvs.グレート・ムタ
ムタが一通りの技を見せてスカッシュ。
ムーンサルトをかわされて着地、ダイブに持っていくなど
ただスカッシュするだけでなく出来る技を多く見せる意味もあったようですね。
Aレンジャー・ロスvs.ブッチ・リード
(カットあり)
レンジャーは打撃にメリハリがあって見れる。
しかし一方のリードはグダグダ。
ルガーの悪い所だけを抽出したような選手です。
そのリードが勝利するものだから間違っている印象しかない。
ひどい試合。
Bブル・ロープ・マッチ:ボブ・オートンJr vs.ディック・マードック
(カットあり)
ボブのブル・ロープに対するビビリ方が過剰。
カット部分でしっかり反撃しているのかもしれませんが
只スカッシュされたようにしか見えなかった。
試合後マードックが絞首刑にされたりする方が収録時間長かったですね・・・。
ひどい試合。
Cダイナミック・デューズ(ジョニー・エース、シェイン・ダグラス)vs.サモアンSWATチーム
サモアンズの売りがタフさなのは分かるが
ベビーフェイスの見得と多少混同している所がありますね。
控えも入っての技受け含め手広く中途半端になっている印象を受けます。
孤立のタッチできるかできないかの見せ方は良かったですけどね。
デューズは見せ方がややずれているが悪くはない。
平均レベル。
DUS王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.マイケル・ヘイズ
ヘイズは煽れるけど技自体のアピール力にかけますね。
ルガーは大枠の流れだけでやや大雑把なものの
自ら試合を動かしフレアー相手でなくても見得を切れるようになっています。
ルガーが最も輝く時代に突入していく丁度一歩手前ですね。
粗くも魅力を出せていたのに最後のエンディングで台無し。
衝突して両者KOになった時にゴディが現れヘイズを押してかぶせカウント3というもの。
実にインパクトに欠ける幕切れです。
平均レベル。
ETV王座戦:スティング(ch)vs.アイアン・シーク
若手エースが元WWF王者の奇襲を耐えスカッシュするという政治的内容。
ひどい試合。
FNWA王座戦:リッキー・スティムボート(ch)vs.リック・フレアー
攻防はより鋭く、相対する時はじっくり間を置いて、と緩急を第一においた序盤でスタート。
スティムボートが腕攻めにいきますが
最も型を活かせるヘッド・ロックに比べると多少落ちますね。
しばらくするとお題が見えてきます。
ヒール要素、アピールを導入し、歩きの要素も早い段階で取り入れているように
最もヒートさせ、表現に富んだ最終決戦にしようという狙いですね。
それらは概ね実現できていますし、当然のように最高クオリティです。
間で観客の読みを白紙にしているので攻防は3戦の中で一番スリリングといっても良いですし、
表現性のあるシーンも作り上げている。
またオーバー・ザ・トップ・ロープにひっかかりそうな場外落ちX2や
場外でのブレーン・バスターなどの過激要素もある。
唯一狙いが成功していないのはヒール要素絡みですね。
フレアーをヒールとして捉えるにはこの3連戦は余りに偉大すぎたし、
エンターテイメント色を求めるには余りに崇高でした。
その点で完成度は落ちるかもしれない。
しかしそれでも尚歴史的な名勝負。
同一カード3連続で、歴史的な名勝負です。
1度なら偶然かもしれない。
2度目ならそれは奇跡でしょう。
しかし3度起こったならば、それを人は運命と呼ぶのです。
(執筆日:6/27/10)
G世界タッグ王座戦(レフェリー:ニキタ・コロフ):ヴァーシティ・クラブ(ch)vs.ロード・ウォーリアーズ
面子上必然的に受け手に回るロトンドがただやられるだけ受けを何もしない。
ウィリアムスも腕狙いを引き継ぎファイトが小さいですね。
RWの暴れっぷりは楽しいがこれでは人形に技をかけえいるのと一緒です。
しかも最後は勝てないと見たサリヴァンらがレフェリーのニキタに襲い掛かり反則というエンディング・・・。
悪い試合。
HUSタッグ王座戦:エディ・ギルバート、リック・スタイナー(ch)vs.ケビン・サリヴァン、ダニー・スパイビー
奇襲によりリックは戦闘不能に。
それによりエディが1対2で孤立するのだけど、
どこのジョバーさんですか?という程抵抗しません。
サリヴァン、スパイビーも動かす気はなく淡々と技をかけているだけ。
最後はリックがタッチの瞬間レフェリーの目をそらされるも攻撃をかけてエンド。
結局リックが一度も正式な権利を持ってリングに入らないまま7分で終了です。
NWA王座戦をわざわざメインから外し、こんな試合を持ってくるなんてどういう神経してたんでしょう。
ひどい試合。
総評
ワン・マッチ興行再び。
しかしなぜか試合順がおかしいので他より1つ下げて星1つ。
(執筆日:2/25/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
FNWA王座戦:リッキー・スティムボート(ch)対リック・フレアー時間切れの場合判定で勝敗が決まる。
試合開始。
組むとフレアーがロープに押し込みクリーンに離れる。
組むとスティムボートがアーム・ドラッグ。
組むとフレアーがヘッド・ロック。
ロープに飛ばされショルダー・タックル。
ロープに走る。
スティムボートがヒップ・トス。
アーム・ドラッグで腕を取る。
フレアーがすぐ起き上がりコーナーに押し込む。
顔に張り手。
スティムボートが打ち返す。
フレアーがもう1発。
スティムボートももう1発。
フレアーがしりもちをつく。
仕切りなおし。
組むとフレアーがコーナーに押し込む。
腹にパンチを入れチョップ。
チョップにパンチ。
スティムボートがチョップ。
フレアーのブロー^にチョップで打ち勝ちコーナーに追い込む。
フレアーが体勢を入れ替えチョップ。
スティムボートがチョップを打ちこんでいき横のコーナーに追い込む。
殴りつけようとする。
フレアーはかわすとチョップ。
スティムボートがチョップを打ち込んでいき横のコーナーに追い込む。
コーナーに振りショルダー・スルー。
フレアーが場外に転がり落ちる。
フレアーは間をおいてからリングに戻る。
組むとフレアーがヘッド・ロック。
スティムボートが押し上げていきフレアーを倒す。
アーム・ロック。
脚にニーを3発叩き込みアーム・ロック。
脚にエルボー・ドロップを2発叩き込む。
フレアーは起き上がるとロープに振る。
スティムボートがショルダー・タックル。
アーム・ドラッグで腕を取る。
起き上がったフレアーにハンマー・ロック。
フレアーがドロップ・トー・ホールドで倒す。
スティムボートがハンマー・ロック。
仰向けにして両肩をつけにいく。
カウント1で逃れたフレアーは起き上がる。
スティムボートが腕を引っ張る。
フレアーがチョップを連発するもスティムボートは腕を離さない。
フレアーは諦めてロープに振る。
スティムボートは股下をくぐると脚を取って倒す。
ハンマー・ロック。
アーム・ロック。
腕にチョップを打ち下ろす。
起き上がったフレアーにハンマー・ロック。
フレアーが髪をつかんでコーナーに押し込む。
レフェリーが外させる。
フレアーは離れずエルボー。
エルボー。
エルボーで倒す。
チョップ。
スティムボートがふらつきながらもチョップ。
フレアーがパンチ。
ブローを連打し背中を殴りつける。
エルボー。
スティムボートがチョップを連発。
胸に張り手。
フレアーが自ら倒れこむ。
スティムボートがアーム・ロック。
起き上がろうとしたフレアーをマットに伏せさせる。
ブリッジして締め上げる。
フレアーは起き上がると担ぐ。
コーナーの上にのせる。
離れると見せかけ突進。
スティムボートは飛び越してかわすとチョップ。
ヒップ・トス。
ドロップ・キックで落とす。
10分経過。
コーナーに上るもレフェリーが止めるよう説得する。
フレアーは場外で休んでいる。
リングに戻る。
手を組むもすぐ蹴り。
ロープに振ろうとする。
スティムボートが振り返しアーム・ドラッグ。
起き上がったフレアーは顔に手を押し当てる。
スティムボートが腕を捻る。
フレアーがロープに振る。
スティムボートがショルダー・タックル。
ロープに走る。
フレアーがヒップ・トス。
エルボー・ドロップへ。
スティムボートはかわすとアーム・ドラッグで腕を取る。
フレアーは起き上がるとコーナーに押し込む。
離れずショルダー・ブロック。
2発。
チョップ。
チョップ。
見えないように顔にパンチ。
採点はスティムボート優位。
フレアーがチョップを打ち込んでいく。
コーナーにもたれさせチョップ。
エルボー。
チョップ。
スティムボートがチョップを打ち返す。
連続で打ち込んでいく。
フレアーが顔をひっかきヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
場外に落とす。
スティムボートがすぐ戻ってきてチョップ。
10カウント・パンチ。
胸に張り手。
コーナーに振る。
フレアーが一回転して逆さ吊りに。
スティムボートが殴り落とす。
ヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
15分経過。
ロープに走る。
フレアーがかわすと同時に押すとスティムボートはトップ・ロープを超えて場外に落下。
エプロンに出るとスティムボートを蹴りつける。
リングに戻ってから場外に出るとチョップで柵の外に出す。
起こしてチョップ。
柵に押し付けエルボーを打ち下ろす。
リングに戻る。
場外に下りる。
柵越しにスティムボートがチョップ。
チョップとブローの打ち合いは先にフレアーが倒れる。
スティムボートは柵をのりこえると逃げるフレアーを追っかける。
リングに逃げたフレアーにトップ・ロープからシングル・アックス。
マットに顔から叩きつける。
コーナーに振る。
一回転してエプロンに出たフレアーをチョップで倒す。
ダウンしたフレアーにチョップを打ち下ろす。
スナップ・メアからアーム・ロック。
フレアーが起き上がりロープに振る。
スティムボートがショルダー・タックル。
ロープに走りフライング・ショルダー・タックルへ。
しかしかわされロープに激突、乗り上げて場外に転落する。
フレアーはエプロンに上がったスティムボートにチョップを打ち下ろし殴りつける。
ロープを引っ張ってリングに投げ入れる。
ニー・ドロップ。
ロープを掴むスティムボートの両脚を掴んでマットに叩きつける。
チョップで倒す。
チョップで倒す。
殴り倒す。
ニーを喉に押し当てる。
レフェリーが注意。
スティムボートが膝をつきながらチョップ。
フレアーが上から殴りつける。
スティムボートが起き上がりチョップ。
フレアーが上から殴りつけて崩す。
バック・ドロップ。
カバー。カウント2。
20分経過。
両肩をつけていくもカウント2。
距離を取ってニー・ドロップ。
ダブル・アーム・スープレックスでカバー。カウント2。
ロープにもたれエルボー・ドロップ。
カバー。カウント2。
レフェリーに文句を言う。
スティムボートにチョップ。
ロープに振りチョップ。
フレアーが避けて跳びかかる。
フレアーがキャッチしロープへのスタンガン。
カバーするもフレアーの脚がロープにかかっている。
フレアーがスティムボートの喉にニーを押し当てる。
スティムボートは近づいてきたフレアーにチョップを打ち込み倒す。
フレアーはそのまま場外に出るとスティムボートを引きずり出す。
ブレーン・バスターを決める。
採点はスティムボート4にフレアーが2。
フレアーがリングに戻る。
スティムボートをエプロンに引っ張り上げるとリング内へのブレーン・バスターへ。
スティムボートが後ろに着地しオコーナー・ロール。カウント2。
チョップ。
ロープに振りチョップへ。
フレアーは避けるとクロス・ボディへ。
勢いあまって両者場外に転落。
フレアーは場外カウントをカットしてからスティムボートをリングに戻す。
エプロンに上がりコーナーに上る。
スティムボートが捕らえデッドリー・ドライブ。
拳を握ってフレアーをコーナーに追い詰める。
ダブル・チョップを打つと10カウント・パンチ。
チョップ。
コーナーに振りショルダー・スルー。
アピール。
フレアーは命乞いしながらも蹴り。
バック・ドロップへ。
スティムボートが後ろに着地しスクール・ボーイ。カウント2。
チョップ。
フレアーがサミング。
ブレーン・バスターの体勢。
スティムボートが逆に持ち上げコーナーにのせる。
チョップ。
スーパープレックスを決める。
ダブル・チキン・ウィングへ。
フレアーがロープに脚をかけて防ぐ。
ターン・バックルに叩きつけて倒す。
コーナーに上るとダイビング脳天チョップ。
再びコーナー上へ。
フレアーがふらついてロープにもたれるとスティムボートは場外に転落。
脚を痛めた様子で脚を引きずっている。
何とかエプロンに上がってくる。
フレアーが脚に蹴り。
リング内への滞空式ブレーン・バスター。
カバー。カウントは2。
脚を引っ張る。
2度、3度と続けて4の字に捕らえる。
30分経過。
スティムボートが何とかロープを掴む。
フレアーはコーナーを使って何とか起き上がったスティムボートの脚に蹴り。
チョップ。
脚に蹴り。
脚を掴む。
スティムボートのチョップを耐えて脚を殴りつけていく。
どちらも引かずに打っていく。
最後はスティムボートが延髄切り。
ボディ・スラムへ。
フレアーが腕を脚にかけインサイド・クレイドルに切り返し1,2,3!
フレアーが新チャンピオンに!
スティムボートもフレアーを称える。
ファンクが勝利を祝う。
同時に挑戦を表明。
フレアーはしっかり実力を証明しなければいけない、とにべもない。
ファンクはむっとした様子。
冗談だよ、と誤魔化して油断させると突然殴りかかる。
場外でストンピング。
テーブルに叩きつけテーブル上でのパイル・ドライバー。
椅子も叩きつける。
試合結果
@ダグ・ギルバートvs.グレート・ムタAレンジャー・ロスvs.ブッチ・リード
Bブル・ロープ・マッチ:ボブ・オートンJr vs.ディック・マードック
Cダイナミック・デューズ(ジョニー・エース、シェイン・ダグラス)vs.サモアンSWATチーム
DUS王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.マイケル・ヘイズ(新チャンピオン!)
ETV王座戦:スティング(ch)vs.アイアン・シーク
FNWA王座戦:リッキー・スティムボート(ch)vs.リック・フレアー(新チャンピオン!)
G世界タッグ王座戦(レフェリー:ニキタ・コロフ):ヴァーシティ・クラブ(ch)vs.ロード・ウォーリアーズ(DQ)
HUSタッグ王座戦:エディ・ギルバート、リック・スタイナー(ch)vs.ケビン・サリヴァン、ダニー・スパイビー