TOPアメリカン・プロレスWCW 1989年→WCW:Clash of the Champions IX-New York Knockout 11/15/89

WCW:Clash of the Champions IX-New York Knockout 11/15/89の分析


名勝負 NWA王座戦、アイ・クイット・マッチ:リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク
好勝負 なし

@フリーバーズvs.ロード・ウォーリアーズ
 RWは暴れず淡々と普通のプロレス。
 それでいていつものDQエンドなんだから不満しかたまりません。
 ひどい試合。

Aドゥームvs.トミー・リッチ、エディ・ギルバート
 ドゥームによるスカッシュが目的の割りにまったりなテンポ。
 技を見せるより試合時間を短くした方がアピールになると思いますが。
 ひどい試合。

Bミッドナイト・エクスプレスvs.ダイナミック・デューズ
 MNEのタッグ運びは見ていて安心しますね。
 いつも通り見事な要領で技を引き出していく。
 凌ぎ方も上手いですね。
 後半は印象的な介入から逆転させ、蹴りを使ってエスカレーション。
 デューズは前半MNEに誘導されて出した技に比べ
 孤立脱出後の攻めがいまいちで盛り上がりきれなかったのが勿体無いですね。
 まあまあ良い試合。

Cスティーブ・ウィリアムスvs.スーパー・デストロイヤー
 ウィリアムスがタッグ時よりも良い暴れっぷりを見せていますね。
 打撃は重く、投げも迫力がある。
 しかしスカッシュ・マッチです。

Dスタイナー・ブラザーズvs.スカイ・スクレーパーズ(シッド・ヴィシャス、ダニー・スパイビー)
 スタイナーズが無茶な技を叩き込みますが、
 それをスクレーパーズのようなでかい相手にやってしまうと相手の面目丸つぶれです。
 技をかけれる事自体に大きな驚きを受けるけど試合としては壊れている。
 少し悪い試合。
 試合後ドゥームがスクレーパーズに加わりリンチ。
 ウォーリアーズが助けに現れ大乱闘です。 

EUS王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン
 Havocの時と比べリングが小さく、
 スピード感を出せない環境にありますね。
 そのためルガーは前回と異なる方法論を取っています。
 間を起きながら徐々に変化をつけて構築していきます。
 小さいずれはありますし、何故そういう行動になるかの理由を思いつきに依存している部分もある。
 逆に言えばアドリブが利いているとも言えますが・・・。
 ピルマンが中盤やられるという点でより分かりやすく、より盛り上がりやすい内容でもありました。
 前回と同じくクオリティの高い試合を作り上げましたが、
 ちょっと頭でっかちな試合運びで89年のルガーならではの特別感はやや弱い。
 中々良い試合。

FNWA王座戦、アイ・クイット・マッチ:リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク
 「プロレスが嫌いな人でもいい
 とにかく見てください
 業界最高の2人のレスラーが
 すべてを出して戦っています」
 JRのこの言葉が全てを物語っています。
 この試合のフレアーは他のどの試合よりもエネルギッシュです。
 自分を鏡に映したかのようなフット・ワークを見せるファンクに対し全身全霊のチョップを打ち込んでいく。
 そのチョップはどの一発も最も重く、そして最大にスケール・アップされています。
 流血を使っていないにも関わらず内腑をえぐるように響いてくるハードコア・マッチ。
 歴史的名勝負です。
 (執筆日:10/11/09)

総評
 MNE、ルガーが良い試合を作り上げメインの抗争決着戦のマスターピースにバトンを渡す。
 CotCながら良い大会に仕上がっています。
 (執筆日:2/24/11)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

EUS王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン
  ルガーが押し込もうとするも体勢を入れ替えられ離れる。
  ルガーが押し込もうとするも凌がれる。
  ルガーはピルマンに下がるよういい観客に黙れ、と言う。
  組むとルガーがニー。
  パンチ。
  ロープに振ろうとする。
  振り返されるもショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ピルマンがリープ・フロッグからドロップ・キック。
  もう1発。
  ルガーは場外に出て間をおく。
  リングに戻る。
  組むとルガーがコーナーに押し込む。
  カウント3で離れるかと思いきや殴りつける。
  殴りつける。
  コーナーに振り突進。
  ピルマンが裏に回り殴りつける。
  ルガーが場外に出て間を置く。
  リングに戻る。
  組むとルガーがコーナーに押し込む。
  レフェリーが間に入ろうとしたところでルガーがパンチ。
  アピール。
  ピルマンがチョップを打っていく。
  ルガーがかわしバック・ドロップを狙う。
  ピルマンが着地しクローズラインへ。
  ルガーがかわすと勢いあまってピルマンが場外に転落。
  かと思いきや逆上がりで戻ってスピン・キック。
  ルガーが尻餅をついて間をおく。
  ルガーがコーナーに押し込みニー。
  殴りつける。
  コーナーに振り突進。
  ピルマンがカウンターでニー。
  ミサイル・キックを決める。
  カバー。カウント2。
  チョップ。
  腕をロープに絡め引っ張る。
  腕をロープに打ち付ける。
  鉄柱に腕をたたきつける。
  場外に出し腕を柵にたたきつける。
  腕折。
  チョップで倒す。
  リングに逃げたルガーの腕を取る。
  ルガーがコーナーに押し込みパンチ。
  コーナーにぶつけバック・ドロップ。
  ロープに振りボディ・リフト。
  ゴリラ・スラム。  
  ボディ・リフト。
  今度は後ろに投げ落とす。
  エルボー・ドロップ。
  エルボー・ドロップ。
  ピルマンがパンチ。
  チョップ。
  ルガーがパンツを引っ張り後ろの場外に落とす。
  場外でボディ・スラム。
  リングに戻る。
  エプロンに上がったピルマンにパンチ。
  リング内へのブレーン・バスター。
  カバー。カウント2。
  レフェリーに文句を言う。
  ピルマンが丸め込み。
  ルガーはカウント2で返すとロープに振りパワー・スラム。
  トーチャー・ラックをアピール。
  ピルマンが丸め込み。
  ルガーはカウント2で返すと殴りつける。
  打撃を打ち合う。
  ピルマンがロープに振ろうとする。
  ルガーのクローズラインをかわすとフライング・クローズライン。
  許しを請うルガーをコーナーに振りショルダー・スルー。
  コーナーに上りダイビング・クロス・ボディ。
  しかしレフェリーが巻き込まれる。
  チョップでルガーを倒してからレフェリーの容態を確かめる。
  ルガーが殴りかかりピルマンをロープに振る。
  持ち上げようとする。。
  ピルマンは後ろに着地しオコーナー・ロール。
  まだレフェリーは気絶中。
  ピルマンがドロップ・キックを決めルガーを落とす。
  ルガーは椅子を持ってエプロン近くへ。
  ピルマンがルガーを引き入れようとした所で椅子をたたきつける。
  ルガーがリングに入ってカバーし1,2,3!
  ルガーの防衛!
  椅子を叩きつけトーチャー・ラック。
  スティングが現れるとやめる。
  ルガーはスティングを挑発。
  しかしスティングが構えると逃げていく。
  スティングが追いかけ殴りつける。
  ルガーはそれでも戦わずに去っていく。


FNWA王座戦、アイ・クイット・マッチ:リック・フレアー(ch)対テリー・ファンク
  組むとフレアーがコーナーに押し込もうとする。
  ファンクが逃れパンチで威嚇。
  組むとファンクがロープに押し込みパンチを放つ。
  フレアーは避けるとチョップを打ち込む。
  ファンクは場外に転落。
  リングに戻る。
  フレアーがコーナーに押し込み殴りつける。
  チョップを叩きつける。
  コーナーに振る。
  コーナーに振る。
  チョップ。
  ファンクがたまらず場外へ。
  フレアーが追いかけ腹にパンチ。
  チョップ。
  チョップ。
  ファンクがたまらずリングに入り場外に逃げる。
  フレアーはリングで待つ。
  ファンクがリングに入る。
  ファンクがジャブで牽制。
  組むとファンクがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  フレアーが脚を掴んで倒しチョーク。
  ファンクはフレアーを殴りつけて逃れる。
  エプロンに出るとフレアーの頭部を蹴りつける。
  殴り倒す。
  リングに戻るとロープ越しにチョップ。
  ヘッド・バッド。
  リングに戻すと背中を殴りつける。
  フレアーがチョップを打つも崩れ落ちる。
  ファンクはフレアーを起こすと殴り倒す。
  起こすと頭部にエルボーを落とす。
  場外に投げ捨てる。
  場外に下りるとフレアーを柵にぶつける。
  殴りつけていく。
  マイクを取るとそれで殴りつける。
  フレアーがチョップ。
  ファンクがマイクで殴りつける。 
  フレアーがチョップ。
  ファンクを殴りつける。
  ファンクがリングに転がりはいる。
  フレアーがリングに入りチョップ。
  ファンクがフレアーを殴り倒す。
  10カウント・パンチ。
  マイクをつきつけ降参を迫りながら殴りつける。
  フレアーがアトミック・ドロップに返す。
  ファンクをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  ファンクがネック・ブリーカーに切り返す。
  顔に張り手を叩き込み挑発。
  フレアーは起き上がると喉を掴む。
  股間にニー。
  チョップを打ち込んでいく。
  ファンクが場外に逃げる。
  後を追いチョップを打ち込み柵にぶつける。
  チョップにパンチ。
  チョップを打つ。
  ファンクがリングに逃げようとする。
  フレアーは引き戻すと柵に叩きつける。
  チョップ。
  ゲイリーを押す。
  リングに逃げたファンクを追ってリングに入る。
  マイクを取ると降参しろと迫りチョーク。
  エプロンに出てゲイリーを威嚇。
  ファンクが後ろからフレアーを殴りつける。
  リングに引き入れるとネック・ブリーカー。
  事故で首を痛めたよなというと首を殴りつける。
  パイル・ドライバーの体勢に捕らえる。
  レフェリーに聞くよう指示。
  Noというフレアーを殴りつける。
  重心を低くしたフレアーを引き上げパイル・ドライバー。
  Noと言うフレアーにレッグ・ロック。
  また首が折れるぞといってフレアーの後頭部をリングに叩きつける。
  場外に投げ捨てる。
  場外に下りると床の上でパイル・ドライバー。
  レフェリーが聞くもフレアーは答える力もない。
  ファンクがマイクでフレアーを殴りつける。
  リングに戻す。
  エルボーを叩きつけて倒す。
  起こすとエルボーを叩きつけて落とす。
  場外に投げ落とす。
  テーブルの上にボディ・スラム。
  テーブルを移動させエプロンにたてかける。
  フレアーを起こそうとする。
  フレアーが腹にパンチ。
  チョップ。
  チョップ。
  パンチ。
  テーブルにファンクの頭を叩きつける。
  テーブルを移動させる。
  ファンクの背中を殴りつけチョップ。
  テーブルの上を滑らせる。 
  ゲイリーにエルボー。
  ファンクにチョップ。
  リングに逃げようとするファンクを引き戻すと柵をまたぐ様に落とす。
  チョップ。
  ファンクがリングに逃げる。
  フレアーは追うとニー・ドロップ。
  ファンクがたまらず場外に出る。
  すぐ戻る。
  フレアーがファンクにアトミック・ドロップ。
  脚をロープに乗せヒップ・ドロップ。
  チョップ。
  足を蹴りつける。
  チョップにパンチのコンボ。
  脚を蹴りつけ倒す。
  ファンクが場外に出て逃げていく。
  フレアーは追っていくと押し倒す。
  持ち上げると脚にニー・クラッシャー。
  リングに戻る。
  ファンクをエプロンに引き上げるとリング内へのブレーン・バスター。
  脚を引っ張り4の字を狙う。
  蹴り飛ばそうとする脚を掴み4の字に持っていこうとする。
  ファンクが殴りつけ防ぐ。
  フレアーをエプロンに出すとリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  フレアーが逆に持ち上げエプロンに落とす。
  ファンクの脚をエプロンに叩きつける。
  リングに戻るとファンクの拳を避けながらチョップ。
  脚を蹴りつけると倒して4の字。
  No・・・Never・・・といってファンクが耐える。
  しかし遂にYes,I quitと口にする!
  フレアーの勝利!
  フレアーが「私と握手したいと言え」と求める。
  ファンクは止めようとするゲイリーを押しのけると
  「約束したんだ。お前は最高だ。俺より上だ」と言って握手する。

試合結果

@フリーバーズvs.ロード・ウォーリアーズ
Aドゥームvs.トミー・リッチ、エディ・ギルバート
Bミッドナイト・エクスプレスvs.ダイナミック・デューズ
Cスティーブ・ウィリアムスvs.スーパー・デストロイヤー
Dスタイナー・ブラザーズvs.スカイ・スクレーパーズ(シッド・ヴィシャス、ダニー・スパイビー)(ダブルDQ)
EUS王座戦:レックス・ルガー(ch)vs.ブライアン・ピルマン
FNWA王座戦、アイ・クイット・マッチ:リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク