TOPアメリカン・プロレスWCW 1988年→WCW:Starrcade-True Gritt 12/26/88

WCW:Starrcade-True Gritt 12/26/88 の分析


名勝負 NWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.レックス・ルガー
好勝負 なし

約3時間です。

@USタッグ王座戦:ファンタスティックス(ch)vs.ケビン・サリバン、スティーブ・ウィリアムス
 ウィリアムスは良い一進一退を見せていますが
 そのスタイル位置が結構揺らいでいますね。
 アメリカ基準ではそこまで体格が大きくないせいでしょう。
 この後日本で自信をつけた事でレスラーとして大きく成長したのでしょう。
 サリバンもこういうタッグに入ってくるには力不足。
 ファンタスティックスが良い連携でスポットを生み出しているのでオープニングとしては合格。
 平均より少し上。

Aミッドナイト・エクスプレスvs.オリジナル・ミッドナイト・エクスプレス
 現役のMNEがベビーフェイスとして華のある攻めを見せます。
 一方オリジナルMNEは年からムーブで魅せる事が出来ないので
 ベーシックな試合運びの中、スポットの使い所、タイミングに対する経験、勘で勝負しています。
 深く交流した内容ではないものの年齢差のある、MNE対決という難しいお題をしっかりこなしきりました。
 最後はWCWが誇るマネージャー、コルネットとポールEの競演から
 素晴らしいフィニッシュを演出します。
 平均的な良試合。

Bルシアン・アサシンズvs.アイヴァン・コロフ、ジャンクヤード・ドッグ
 本来ならスカッシュ・マッチのはずなのに
 ルシアンズが勝つ結果のためだけに試合時間が延びてしまった感じ。
 ひどい試合です。

CTV王座戦:マイク・ロトンド(ch)vs.リック・スタイナー
 サリバンは檻の中に入れられて中空に。
 試合は20分弱の長さがあるのでレスリング・ベース。
 馬鹿な野生児リックを、ロトンドが知的に押さえ込もうとする感じです。
 やや退屈ではありますが両者キャラに沿った試合運びですし、
 (リックはいつものまま、というかこれしか出来ませんが)
 地味なマイクが王者として試合を支配する腕を見せたのにはちょっと感心しましたね。
 最後はウィリアムスがゴングを鳴らしてリックに勝利したと勘違いさせるも
 檻から出てきたサリバンが余計な事をしようとして結局王座移動。
 まあまあ良い試合でした。

DUS王座戦:バリー・ウィンダム(ch)vs.バン・バン・ビガロ
 ヘタレのバリーは引いても、そこで切ってしまうのでフレアーのようにいきませんね。
 ビガロもパワー、スピード両方を兼ね備えて圧倒しているのに
 基本に気を取られて無駄に時間をかけてしまってます。
 ルガー対フレアーの劣化版を見ているような印象も受けましたね。
 最後のフィニッシュも弱い。
 平均レベル。

E世界タッグ王座戦:ロード・ウォーリアーズ(ch)vs.スティング、ダスティ・ローデス
 一応ウォーリアーズはヒールに属しているようですが
 彼らはそういうのを超越していますからね。
 ウォーリアーズとスティングの打ち合いは盛り上がるし、
 ダスティンの受けも良い。
 しかし誰一人として輝く所まではいきません。
 平均レベル。
(執筆日:10/19/09)

FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.レックス・ルガー
 サイコロジーの理とは現実の理とは限らない。
 幻想の世界でも良い。
 いかに身体に言語を持たせるかです。
 ルガーは自分の時代を迎えつつある人間らしい良い表情をしている。
 ルガーは耐えとアピールを巧みに組み合わせ気の出し方も調整している。
 フレアーは場外、コーナー、エプロンの移動に立つか立たないかを加えた三次元の調整でルガーの可能性を羽ばたかせる。
 彼らが自分達のために作り上げた世界の理だからそれは縛る事はない。
 一部ルガーの無敵キャラが完成されてない事もあって
 一進一退のためにやりすぎている部分もあるが既視観を覚えさせない30分です。
 最後もルガーが素晴らしいダメージ表現を見せましたね。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:3/10/10)

総評。
 注目度優先で組んだ感のあるアンダーカードはまずまずの内容。
 しかしメインはエピック・マッチとなり、
 1年の間にスティングに続きルガーというビッグ・スターを生み出して見せました。 
 (執筆日:3/6/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.レックス・ルガー

  組むとフレアーがヘッド・ロック。
  ロープに振られるもロープを掴んで止まる。
  マッスル・ポーズをしてみせる。
  Wooooと叫ぶ。
  組むとフレアーがルガーをコーナーに押し込む。
  クリーンに離れず腹にパンチ。
  そうくるならとルガーが密着。
  ヘッド・ロック。
  フレアーがロープに押し込み腹にパンチ。
  チョップを打ちヘッド・ロック。
  ルガーがフレアーをロープに振る。
  フレアーがロープを掴んで止まりWooooと叫ぶ。
  そこにルガーが走りよりクローズラインで落とす。
  ルガーがマッスル・ポーズ。
  フレアーがリングに戻る。
  フレアーがヘッド・ロック。
  ハンマー・ロック。
  ルガーがハンマー・ロックに返す。
  フレアーがロープに逃げる。
  ルガーはカウント4まで放さない。
  フレアーは怒るがルガーはならかかってこいよという身振り。
  組むとルガーがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  フレアーは転がってコーナー付近に。
  間を取ってから立ち上がる。
  ルガーがナックル・ロックを求める。
  フレアーは応じると見せかけけり。
  頭部にエルボー。
  チョップ。
  チョップ。
  ヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ルガーはリープ・フロッグで避けるとパワー・スラム。
  マッスル・ポーズ。
  エプロンに転がり出ていたフレアーが戻ってくる。
  ルガーはフレアーをロープに振るとボディ・リフト。
  ミリタリー・プレス。
  カバーするもすぐフレアーがロープに脚をかける。
  フレアーが場外に転がり出る。
  5分経過。
  フレアーはリングに入るも立ち上がらない。
  ルガーが起こしリスト・ロック。
  コーナーに振る。
  フレアーは正面からぶつかる。
  フレアーがリスト・ロック。
  フレアーがチョップを打つも利いていない。
  フレアーは場外に逃げる。
  ルガーが後を追い迫っていく。
  レフェリーが間に入りリングに入るようルガーに言う。
  フレアーが先にリングに入っている。
  ルガーが入りフレアーに近づく。
  フレアーが蹴り。
  ルガーをコーナーにもたれさせチョップ。
  ルガーはすぐにパンチでお返しするとコーナーに振る。
  フレアーは正面からぶつかる。
  腕を押さえながらダウン。
  ルガーがハンマー・ロックを決める。
  捻っていく。
  フレアーは起き上がるとバック・エルボー。
  ロープに走りショルダー・タックルにいくも逆に倒される。
  ルガーがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  フレアーがカウンターでヒップ・トスを狙う。
  ルガーが防ぎヒップ・トス。
  フレアーを起こしリスト・ロック。
  フレアーがサミング。
  ルガーの顔を殴りつける。
  コーナーにもたれさせチョップを打ち込んでいく。
  ルガーが耐えて吼える。
  もっと打ってみろと言う。
  フレアーが場外に逃げる。
  ルガーが後を追う。
  フレアーの腕を柵に絡めて引っ張る。
  ハンマー・ロックを決めると鉄柱にぶつける。
  リングに戻す。
  命乞いするフレアーに見せ付けるようにマッスル・ポーズ。
  起こすとアーム・ロック。
  フレアーの体が崩れる。
  フレアーは起き上がるとロープに押し込む。
  ルガーが放すとフレアーが腹にパンチ。
  ルガーがヘッド・ロック。
  フレアーは再びロープに押し込み腹にパンチ。
  ヘッド・ロック。
  ルガーがロープに振る。
  フレアーがショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ルガーがカウンターでクローズラインを狙う。
  避けられるもクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  エプロンに出たフレアーを起こすとリング内へのブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ロープに走るとエルボー・ドロップへ。
  フレアーは避けて自爆させる。
  近づいてきたルガーに蹴り。
  ロープに走りフライング・フォア・アームズで倒す。
  あばらを蹴りつける。
  場外に投げ捨てる。
  場外に下りるとルガーを柵にぶつける。
  殴り蹴りつける。
  チョップ。
  ルガーを柵にぶつける。
  リングに戻ると注意してきたレフェリーの胸を突く。
  レフェリーも突き返す。
  15分経過。
  ルガーを引き入れるとスナップ・メア。
  ニー・ドロップ。
  起こしてチョップ。
  スナップ・メア。
  ダブル・ストンプ。
  チョップ。
  頭部にエルボー。
  チョップ。
  腹を蹴りつけチョップ。
  殴りチョップ。
  ルガーは耐えてみせ胸を動かす。
  フレアーが再びチョップを打つも利いていない。
  ルガーが殴りつける。
  フレアーがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ルガーがカウンターでスリーパー。
  フレアーがロープに手を伸ばすも届かない。
  フレアーは体勢を変えるとバック・ドロップに切り返す。
  両者ダウン。
  フレアーは近づいてきたルガーを蹴りつける。
  スナップ・メアから4の字へ。
  ルガーがインサイド・クレイドルに切り返す。カウント2。
  フレアーはチョップを打つとスナップ・メア。
  コーナー上へ。
  ルガーが捕らえスーパープレックスを決める。
  カバーするもカウント2。
  4の字を決める。
  フレアーがロープを掴むもレフェリーがロープを蹴り飛ばす。
  20分経過。
  フレアーがロープをしっかり掴む。
  今度はレフェリーもみとめロープ・ブレイクさせる。
  ルガーがコーナーにもたれたフレアーを殴りつけていく。
  レフェリーがパンチは駄目だと腕にしがみつく。
  ルガーが気にせず殴ろうとした所レフェリーに誤ってバック・エルボー。
  フレアーが隙を突いてサミング。
  トップ・ロープ越しに投げ捨てる。
  ルガーがコーナー上に上がりダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
  フレアーがルガーをロープに振りヒップ・トスを狙う。
  ルガーが防いでバック・スライド。
  こらえるフレアーの両肩をつける。カウント2。
  10カウント・パンチ。
  コーナーに振る。
  フレアーが一回転するも不十分でリングに落ちる。
  ルガーはエプロンで起き上がったフレアーにリング内へのブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  マッスル・ポーズ。
  フレアーがチョップを打つも
  ルガーは耐え切りもっと打って来いと身振り。
  フレアーが命乞いをする。
  ルガーがフレアーをロープに振りボディ・リフト。
  ミリタリー・プレスを決める。
  ロープに振るとパワー・スラム。
  トーチャー・ラックで終わらせるぞ、と身振り。
  ディロンがエプロンに上がってくる。
  ルガーがディロンに掴みかかるも離す。
  その隙にフレアーは場外に出ている。
  コーナーに近づいてきたルガーの脚を取って倒す。
  そしてエプロンに脚をぶつけ椅子を脚に叩きつける。
  レフェリーはディロンに気を取られてみていない。
  リングに戻るとルガーの脚をロープに乗せヒップ・ドロップ。
  脚を蹴りつけて倒す。
  ロープに走り脚にエルボー。
  25分経過。
  脚を蹴りつける。
  脚にニー・ドロップ。
  そして4の字を決める。
  耐えるルガーの頬を張る。
  ルガーはマッスル・ポーズで気合を入れると反転させる。
  フレアーは痛みの余り解く。
  ルガーが起き上がろうとするも脚が痛い。
  何とか起き上がったルガーの脚を蹴りつける。
  フレアーはルガーを起こすとスナップ・メアからニー・ドロップ。
  コーナー上へ。
  ルガーが捕らえデッドリー・ドライブ。
  フレアーがルガーを場外に投げ捨てる。
  エプロンに引き上げるとロープを使ったジョー・ブリーカー。
  ルガーは利かないと首を振るとリングに入る。
  脚をはたいて誤魔化す。
  フレアーに迫りロープに振る。
  ボディ・リフトからミリタリー・プレスを決めるも脚の痛みから崩れ落ちる。
  フレアーがルガーの腹にパンチ。
  場外に投げ捨てる。
  ルガーはエプロンに上がるとショルダー・ブロック。
  ロープ越しに飛びサンセット・フリップ。カウント2。
  フレアーはルガーを起こすとロープに走りフライング・エルボー。
  しかしルガーは倒れない。
  脚をはたいて歩けるようにするとルガーがマッスル・ポーズ。
  フレアーをコーナーに追い詰めると10カウント・パンチ。
  30分経過。
  コーナーに振りクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ロープに振りパワー・スラム。カウント2。
  起き上がるとマッスル・ポーズ。
  そしてトーチャー・ラック。
  脚の痛みから崩れフレアーがボディ・プレスに返す。
  即座にフレアーがロープに脚をかけ1,2,3!
  フレアーが防衛!
  ルガーはロープを使われたと抗議。
  しかし聞き入れられず。

試合結果

@USタッグ王座戦:ファンタスティックス(ch)vs.ケビン・サリバン、スティーブ・ウィリアムス(新チャンピオン!)
Aミッドナイト・エクスプレスvs.オリジナル・ミッドナイト・エクスプレス
Bルシアン・アサシンズvs.アイヴァン・コロフ、ジャンクヤード・ドッグ
CTV王座戦:マイク・ロトンド(ch)vs.リック・スタイナー(新チャンピオン!)
DUS王座戦:バリー・ウィンダム(ch)vs.バン・バン・ビガロ(カウントアウト)
E世界タッグ王座戦:ロード・ウォーリアーズ(ch)vs.スティング、ダスティ・ローデス(DQ)
FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.レックス・ルガー