TOPアメリカン・プロレスWCW 1988年→WCW:Clash of the Champions III-Fall Brawl 9/7/88

WCW:Clash of the Champions III-Fall Brawl 9/7/88の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@TV王座戦:マイク・ロトンド(ch)vs.ブラッド・アームストロング
 ロトンドが時間をじっくり使って安定感のある試合運びを見せています。
 この時が彼の一番輝いていた時代でしょうね。
 アームストロングも良い動きを見せるので観客は盛り上がっています。
 ただ良い試合という訳ではなくて
 20分のタイム・リミットが迫る中、時間切れで良いロトンドの方が必死に攻める展開になったように
 ドラマ性も生み出していて、アームストロングというちょっとしたスターを生みだした試合でもある。
 平均的な良試合。

Aシーファーダーズvs.ニキタ・コロフ、スティーブ・ウィリアムス
 シーファーダーズは足を細かく動かしてコミカルっぽい良いやられっぷりを見せていますね。
 構築能力はないので相手にある程度道を作ってもらってからニキタの孤立へと入ります。
 シーファーダーズは飛び技を効果的に使っていて終盤も良い攻防でしたね。
 まあまあ良い試合。

BノーDQ:ダスティ・ローデスvs.ケビン・サリバン
 どちらも拳に受けれていないし乱戦と呼ぶシリアス味がない。
 最後もアル・ペレスが乱入、マネージャーのゲイリー・ハートと協力してチェーン攻撃を狙うも
 ダスティがカウンターを決めてハートをカバーしカウント3。
 マネージャーをカバーしてカウント3なんて斬新すぎる。
 ナンセンスです。
 ひどすぎる試合。

Cルシアン・チェイン・マッチ:イワン・コロフvs.リッキー・モートン
 イワンは技も受けもタイミングがずれていて微妙。
 4コーナー・タッチ・ルールもいらないですね。
 最後は引っ張られている方もタッチして最後のコーナーをタッチした方が勝ちっていうのが定番だけど
 この試合ではイワンが何もせず最後はロープに掴まって耐えるだけ。
 それがヒールの姿ですか、って言いたくなりますね。
 ひどい試合。
 試合後アサシンズが乱入しイワンをリンチ。

DUS王座戦:バリー・ウィンダム(ch)vs.スティング
 スティングが大きく見せる受け、伸びやかな攻めで素質を見せています。
 対するバリーはスケールのでかさでまずは壁として立ちふさがりますが
 流血をポイントとしてサンドバック・スタイルにチェンジ。
 個人的にはウィンダムのこのスタイルは好きではないのだけど、
 それはともかくとしてこれでスティングがいけそうだという雰囲気を生み出し、また間によってそれを高めました。
 更に脚攻めで展開数を増やして、とこの日のウィンダムの構築能力は特筆するレベルです。
 最後が反則というのが非常に残念ですが
 CotCのフレアー戦がブラフではない、スティングは本物だ、という事を証明した素晴らしい試合です。
 好勝負に少し届かず。

総評。
 カードのインパクトは薄いが良い試合が3つあり、確かな手応えを覚えたであろう大会。
 (執筆日:6/15/10)  
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TV王座戦:マイク・ロトンド(ch)vs.ブラッド・アームストロング(20分時間切れ)
Aシーファーダーズvs.ニキタ・コロフ、スティーブ・ウィリアムス
BノーDQ:ダスティ・ローデスvs.ケビン・サリバン
Cルシアン・チェイン・マッチ:イワン・コロフvs.リッキー・モートン
DUS王座戦:バリー・ウィンダム(ch)vs.スティング(DQ)