WCW:Battle of the Belts II 2/14/86の分析
名勝負 | NWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.バリー・ウィンダム |
好勝負 | なし |
約2時間30分です。
@バハマズ王座戦:タイリー・プライド(ch)vs.ロン・スリンカー
そんな王座戦があったのか。
試合は見所を生む術を知らない、ひどい試合。
Aフロリダ王座戦:ケンドール・ウィンダム(ch)vs.プリンス・アイアウケア
ケンドールが積極的に攻めます。
組み立てもないし綺麗でもないけれど
長身故にスタンディングとグラウンドの落差などが大きいので見栄えがする。
ケンドールがピンチになるシーンがもう少しあれば勝負にも興味がいったのだろうけど。
少し悪い試合。
BJrヘビー級王座戦:ダニー・ブラウン(ch)vs.ホワイト・ニンジャ
ニンジャは若き武藤ですね。
切り込み方や素振りに非凡なものは感じさせますが、
何をするんだ、と思わせてただのグラウンド・サブミッションに落ち着いたりしている。
基本的に両者地味なのでグラウンドが退屈な時間になってしまったのは痛いです。
武藤のスペース・ローリングとムーンサルトで復活したのは良いけど
最期はクロス・ボディを受け流すように場外に落として
オーバー・ザ・トップ・ロープのDQという弱いフィニッシュ・・・。
少し悪い試合です。
Cサウザン王座戦:ジェシー・バー(ch)vs.レックス・ルガー
ルガーがデビュー仕立てということで基本的なレスリングが中心。
魅力なんぞないですね。
後半ルガーが動き出すもジェシーが十分に反撃しないので意味なし。
ルガーをアピールする思惑があったのでしょうけどね。
ひどい試合。
D$20,000バウンティ・マッチ:ワフー・マクダニエルvs.ブルーザー・ブロディ
ブロディの技の出し方が適当です。
最期の決着のつけ方からブロディという存在を見せるだけでよいといえば良いのだけど・・・。
ワフーも意外に人気があり盛り上がってはいたが、悪い試合。
Eケビン・サリヴァン、パープル・ヘイズ、ボブ・ループvs.ロード・ウォーリアーズ、ブラックジャック・マリガン
6マンだとウォーリアーズは輝きますね。
暴れるだけで貢献しやすいし、残り一人に受けをまかせれば良い訳ですから。
サリヴァン軍も乱戦ペースを崩さず良い感じ。
サリヴァンにリーダーとしての魅力があればもっと伸びるけどね。
フォールとか関係なし、NWAらしい野生的な乱闘が楽しめます。
まあまあ良い試合。
FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.バリー・ウィンダム
ウィンダムは87年と比べてプロレス擦れしていないですね。
ロープ・ワーク、ヘッド・ロックなど行動に入るまでが速いし、
プロレスだからとリミッターをかけないで驚異的な身体能力を披露している。
87年以降もスケールは大きいレスラーだけど
ここまでキビキビと動き緩急がつくと更にスケール感がUpしますね。
その分、自由な、もしくは型を活かしたレスリングが出来る力はないし、
フレアーの、細かい一進一退を作る独自の構築論を適用できなかった部分がある。
いや後者に関してはむしろ適用するつもりが無かった方が正解かもしれないですけどね。
それぞれが流血してステップ・アップをする中で
ウィンダムのナチュラルに漲る若さと、フレアーの呼吸外しが真剣勝負の形で競い合っています。
また技のダメージ設定、サイコロジーに忠実に従うからこそ
ベーシックに過ぎない技の違いが際立ち、
HPという1要素ではなく体力、タフネスという2つの複合要素を持って
巧みで、素晴らしい攻防が生みだすことが出来ます。
チープ・フィニッシュでフレアーが防衛できるはずなのに
敢えて両リンという形にした、そのフィニッシュが実にふさわしい、
ウィンダムというスターを生み出した45分近くの名勝負です。
文句なしに名勝負。
(執筆日:6/28/10)
総評
Wrestling ObeserverのMOTYに選ばれたメインだけで十分。
後はクオリティ低めだがBattle of the Beltsなので仕方ない。
(執筆日:6/20/10)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.バリー・ウィンダム握手を交わす。
組むとウィンダムがヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
ロープに走る。
フレアーがリープ・フロッグからヒップ・トスへ。
ウィンダムがヒップ・トスに切り返す。
ボディ・スラム。
フレアーは場外に出て間を置く。
リングに戻る。
組むとウィンダムがヘッド・ロック。
フレアーが脚を抱えるも離す。
フレアーが腕を押し上げる。
押し込んでいく。
ウィンダムが押し戻し、逆に押し込んで倒す。
アーム・ロック。
フレアーは体勢を変え起き上がるとコーナーに押し込む。
ウィンダムは奇襲されないようフレアーの体が離れるとすぐ距離を取る。
組むとフレアーがヘッド・ロック。
ハンマー・ロック。
ウィンダムがハンマー・ロック。
フレアーがドロップ・トー・ホールドからフロント・ヘッド・ロック。
ウィンダムがハンマー・ロックに切り返す。
腕にニーを叩き込み締め上げる。
フレアーは起き上がるとロープに押し込む。
クリーンに離れる。
組むとフレアーが脚を取って倒す。
バックを取ろうとする。
ウィンダムが回転して逃れてバックに回りハンマー・ロック。
体勢を起こしたフレアーにアーム・ロック。
腕を捻る。
捻って倒す。
アーム・ロック。
フレアーは起き上がるとコーナーに押し込む。
レフェリーが間に入るとフレアーはクリーンに離れる。
組むとウィンダムがヘッド・ロック。
フレアーが脚を抱えるも離す。
フレアーがロープに押し込む。
クリーンに離れる。
組むとヘッド・ロック。
ウィンダムがロープに押し飛ばす。
ロープが正しくはねずフレアーはロープに顔を打ち付けるような形に。
ウィンダムが崩れこんだフレアーを殴りつける。
レフェリーは間に入って止めさせるとフレアーに大丈夫かと確認する。
ウィンダムが中々起き上がらないフレアーを起こし腕を取る。
フレアーがニー。
チョップで倒す。
すぐ起き上がられたのでコーナーに逃げる。
組むとフレアーがヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
ロープに走る。
ウィンダムが後ろにつきオコーナー・ロール。カウントは2。
フレアーはレフェリーの胸を突く。
レフェリーが突き返す。
組むとフレアーがグラウンド・ヘッド・ロック。
ウィンダムがグラウンド・ヘッド・シザース。
フレアーは反転させるとすり抜けてレッグ・ロック。
両肩を付けに行く。
ウィンダムが耐える。
フレアーがロープを掴んで置きこむも見つかり諦める。
ウィンダムをコーナーにもたれさせチョップ。
ウィンダムがパンチ。
フレアーがチョップ。
チョップ。
ウィンダムが拳を打ち込んでいく。
殴り倒す。
起こすと頭部に拳を打ち付けていく。
レフェリーが離れさせるとフレアーは崩れこむ。
ウィンダムが起き上がったフレアーを殴り倒す。
ボストン・クラブを決める。
フレアーが何とかロープを掴む。
ウィンダムが腹にブロー。
ブレーン・バスター。
カバーするもフレアーの脚がロープにかかる。
ウィンダムがアブナミドル・ストレッチ。
フレアーがヒップ・トスに切り返す。
ウィンダムは先に起き上がるとコーナーに振り突進。
フレアーがカウンターで蹴り。
ウィンダムは急所に入ったような苦しみよう。
フレアーがボディ・スラムを狙う。
ウィンダムがクロス・ボディに切り返す。
フレアーはカウント2で返さすとウィンダムを場外に落とす。
場外に下りるとチョップ。
チョップ。
フェンスに叩きつける。
ウィンダムが流血。
フレアーがリングに戻る。
ウィンダムをえぷろんん意引き上げるとロープを使ってジョー・ブリーカー。
顔に拳を打ち付ける。
スナップ・メア。
カバー。カウント2。
起こすとコーナーにもたれさせチョップ。
殴りつけていく。
ウィンダムがふらつきながらも距離を取ろうとする。
フレアーがスナップ・メア。
ニー・ドロップへ。
ウィンダムはかわして自爆させると4の字。
フレアーが反転させようとするも防がれる。
フレアーがロープを掴む。
ウィンダムがフレアーに詰め寄る。
ロープを掴むフレアーを引っ張り上げマットに叩きつける。
脚にエルボー・ドロップ。
もう1発。
脚にニーを叩き込んでいく。
マウントでマウント・パンチ。
崩れるフレアーの上半身を起こすとヘッド・バッド。
カバー。カウント2。
頭部を殴りまくる。
コーナーのフレアーに蹴り。
ヒップ・トス。
ドロップ・キックへ。
フレアーがかわして自爆させる。
ブレーン・バスターを狙う。
ウィンダムがインサイド・クレイドル。カウント2。
フレアーがスナップ・メアから首4の字。
ウィンダムは反転するとすり抜けレッグ・ロック。
ヘッド・ロック。
25分経過。
フレアーは起き上がるとコーナーに押し込みショルダー・ブロック。
もう1発。
チョップを打ち込んでいく。
パイル・ドライバーを決める。
カバーするもカウント2。
ウィンダムを起こすとターン・バックルにぶつける。
スナップ・メアへ。
ウィンダムは耐えるとバック・スライド。カウント2。
フレアーがパイル・ドライバーを狙う。
ウィンダムが防ぎリバース・スープレックス。
フレアーがウィンダムをロープに振りチョップを放つ。
ウィンダムはかわしてフライング・クローズライン。
カバーにいくがフレアーの脚がロープにかかる。
フレアーを起こすとエルボーを打ち込み倒す。
ターン・バックルにぶつける。
10カウント・パンチ。
コーナーに振る。
フレアーは一回転して場外に転落。
ウィンダムは場外に下りると鉄柱にぶつける。
レフェリーの注意を聞かずフレアーを別の鉄柱にぶつける。
流血したフレアーを殴りつけリングに戻す。
ターン・バックルにぶつけ殴りつけていく。
10カウント・パンチへ。
フレアーがアトミック・ドロップに切り返しチョップ。
ウィンダムは耐えて殴り倒すも崩れる。
フレアーが先に起き上がり場外に落とす。
エプロンに上がってきたウィンダムにチョップ。
チョップ。
ウィンダムがショルダー・ブロック。
ロープ越しにサンセット・フリップを狙う。
フレアーは耐えると拳を打ち下ろす。
起こすとチョップ。
ウィンダムが殴りつけヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
ロープに走る。
フレアーがスリーパーに捕らえる。
ウィンダムの体が崩れる。
レフェリー・チェックが入る。
ウィンダムは3度目で腕を上げると起き上がる。
コーナーに走ると同時に体勢を下げフレアーをターン・バックルにぶつける。
フレアーが先に起き上がりブレーン・バスター。
脚をロープの上にのせるとヒップ・ドロップ。
脚を引っ張る。
4の字に捕らえる。
ウィンダムが反転させる。
フレアーがたまらず解く。
コーナー上へ。
ウィンダムが捕らえデッドリー・ドライブ。
ニー・ドロップ。
起こすとスナップ・メア。
ロープに走りニー・ドロップへ。
しかしかわされ自爆。
両者ダウン。
フレアーは立ち上がるとウィンダムを起こしチョップ。
頭部に拳を打ちつける。
スナップ・メア。
ダブル・ストンプ。
起こすとニー。
チョップで倒す。
カバー。カウント2。
何度もカバーするがカウント2。
起こすとチョップ。
ウィンダムが殴りつける。
フレアーがブロー。
殴り合い。
フレアーがヘッド・ロック。
ウィンダムがロープに振るとフレアーとレフェリーが激突。
フレアーはオーバー・ザ・トップ・ロープでウィンダムを場外に落とす。
レフェリーの様子を確かめに行く。
その間にウィンダムがコーナーに素早くのぼりミサイル・キック。
カバーするもレフェリーはまだ朦朧としている。
カウントを要求してカウントしてもうらうもカウント1。
フレアーを殴りつけヘッド・ロック。
フレアーがロープに振りボディ・スラムを狙う。
ウィンダムが後ろに着地しスリーパー。
フレアーの体が崩れる。
ロープはすぐそばだが数cm届かずダウン。
両肩がつくもカウント2であげる。
ウィンダムはしぶとく粘るフレアーを殴りつけると中央に引っ張る。
ロープに走りボディ・プレスへ。
フレアーが両膝を立てて迎撃。
スナップ・メア。
4の字を狙う。
ウィンダムがインサイド・クレイドルに切り返すもロープに当たってしまう。
レフェリーが振りほどく。
ウィンダムがフレアーを殴りつける。
起こして殴り倒す。
起こそうとする。
コーナーのフレアーが体勢を入れ替えチョップ。
ウィンダムが殴りつける。
フレアーがチョップ。
ウィンダムが殴りつけていく。
フレアーがウィンダムをコーナーに振る。
ウィンダムはコーナーにぶつかるも耐えてフライング・クローズライン。
カバーするもカウントは2。
ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
エルボー・ドロップへ。
フレアーはかわして自爆させるとウィンダムをコーナーにもたれさせチョップ。
チョップ。
殴りつける。
ウィンダムが殴り返す。
コーナーに振る。
フレアーは一回転してエプロンに出ると横のコーナーに駆け上がり飛ぶ。
ウィンダムがカウンターで腹にパンチ。
殴りつけるとロープに振りクローズラインへ。
フレアーはくかわすとクロス・ボディへ。
勢いあまって両者場外転落。
ウィンダムがリングに戻ろうとする。
フレアーは引っ張って下ろすとチョップ。
リングに戻ろうとする。
ウィンダムが引っ張って下ろし殴りつける。
ゴングが鳴らされる!
ウィンダムはフレアーを殴り倒し鉄柱にぶつけるとリングに戻る。
レフェリーは両者リングアウトだと裁定を告げる。
場外のフレアーにベルトを渡す。
ウィンダムはがっくりと膝をつく。
試合結果
@バハマズ王座戦:タイリー・プライド(ch)vs.ロン・スリンカーAフロリダ王座戦:ケンドール・ウィンダム(ch)vs.プリンス・アイアウケア
BJrヘビー級王座戦:ダニー・ブラウン(ch)vs.ホワイト・ニンジャ(DQ)
Cサウザン王座戦:ジェシー・バー(ch)vs.レックス・ルガー(新チャンピオン!)
D$20,000バウンティ・マッチ:ワフー・マクダニエルvs.ブルーザー・ブロディ(ダブル・カウントアウト)
Eケビン・サリヴァン、パープル・ヘイズ、ボブ・ループvs.ロード・ウォーリアーズ、ブラックジャック・マリガン(ダブル・カウントアウト)
FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.バリー・ウィンダム(ダブル・カウントアウト)