TOPアメリカン・プロレスWCW 1983年〜1987年→WCW:Great American Bash 7/6/85

WCW:Great American Bash 7/6/85の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間です。全てカットあり。
@バディー・ランデルvs.ロン・バス
 ランデルが積極的に動くも相手に反応させる術がなく、
 大げさな受身は受けに昇華されていない。
 そこがフレアーとの違いでしょうか。
 時間切れで中途半端な所で終了するし、悪い試合。

Aナショナル・タッグ王座戦:アーン・アンダーソン、オレイ・アンダーソン(ch)vs.バズ・ソイヤー、ディック・スレイター
 アーンの上手さは相手の行動に対して倒れるべきか揺らぐだけにすべきかの判断が的確な所にあります。
 挑戦者はベビーフェイスに求められる要素を十分には満たしていないものの
 控えでの応援、トルネードでの暴れ方とNWAのタッグで重要な基本はちゃんとしている。
 平均レベル以上でしょう。

Bマニー・フェルナンデス、サム・ヒューストン、バズ・テイラーvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー、ビリー・グラハム、コンガ・ザ・バーバリアン
 アビーとグラハムのタッグは新鮮ですね。
 グラハムよりバーバリアンの方が乱戦ファイトでアビーとシンクロしてたけど。
 ベビーフェイス側は勝利した時に盛り上がるからいいや、と手抜きで何も作りません。
 悪い試合。
 
Cドッグ・カラー・マッチ:ポール・ジョーンズvs.ジミー・ヴァリアント
 ヴァリアントと抗争なんてご愁傷様というしかない。
 制御も何もない試合です。
 ひどい試合。

D世界タッグ王座戦:ロード・ウォーリアーズ(ch)vs.アイヴァン・コロフ、クラッシャー・クルスチェフ
 パワー・バランスの調整は難しいと思うが
 ここまで一方的なシーンを組み合わせなくても良いのにねぇ。
 椅子を持ち出してダブルDQというエンディングで本来望むべき形が生まれました。
 少し悪い試合。
 
EUS王座戦:マグナムTA(ch)vs.カマラ
 ベリー・トゥー・ベリーを決められるかという焦点がありましたが
 その攻防を見せる事なくひたすらカマラに攻めさせ最後だけ反撃という形を取った様子。
 マグナムが立ち上がり拳を構える姿は相変わらず格好良いが試合自体は悪い試合。

FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ニキタ・コロフ
 まずはニキタのパワーを最初に見せて設定完了。
 そこからフレアーが動かしていく訳ですが
 やはりヒール時に比べると落ちる印象がありますね。
 途中で4の字を使いきりその後は拳でのみで反撃していきます。
 勿論前哨戦の意図もあるのでしょう。
 良くも悪くも不透明決着に落とし込まれていきますからね。
 しかしそれならそれで不透明決着のつけ方はヒートしてダブルDQの形にすれば良い。
 レフェリー代わりに入ったデイビッド・クロケットにひっかかりフォールでは納得がいきませんね。
 平均より少し上。

GTV王座戦、ケージ・マッチ:ダスティ・ローデス(ch)vs.タリー・ブランチャード
 ダスティが勝てばベイビー・ドールの所有権を30日間得るというストーリー。
 ダスティが火の玉攻撃により負傷箇所に設定した眦から流血しエスカレート。
 ダスティ自身も静の表現で闘志を見せています。
 ただ両者技が少ないのでそれで最大の効果を上げないと厳しい所があります。
 メインとしては物足りないか。
 平均レベル。

総評
 カットでも残念にならない微妙な内容。
 MOTNのFはStarrcadeで上位Verが行われてしまったしね。
 (執筆日:2/20/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@バディー・ランデルvs.ロン・バス(時間切れ)
Aナショナル・タッグ王座戦:アーン・アンダーソン、オレイ・アンダーソン(ch)vs.バズ・ソイヤー、ディック・スレイター
Bマニー・フェルナンデス、サム・ヒューストン、バズ・テイラーvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー、ビリー・グラハム、コンガ・ザ・バーバリアン
Cドッグ・カラー・マッチ:ポール・ジョーンズvs.ジミー・ヴァリアント
D世界タッグ王座戦:ロード・ウォーリアーズ(ch)vs.アイヴァン・コロフ、クラッシャー・クルスチェフ(ダブルDQ)
EUS王座戦:マグナムTA(ch)vs.カマラ(DQ)
FNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ニキタ・コロフ
GTV王座戦、ケージ・マッチ:ダスティ・ローデス(ch)vs.タリー・ブランチャード