TOPアメリカン・プロレスWCW 1983年〜1987年→WCW:Battle of the Belts I 9/2/85

WCW:Battle of the Belts I 9/2/85の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ザ・グリップラー、ザ・クリップラーvs.チャボ&ヘクター・ゲレロ
 クリップラーは一目で能力がないことがわかる
 グリップラーも体が重く足を引っ張っている
 ゲレロズが小気味良い動きを一方的に見せているだけ
 何も生まれる気配がない
 悪い試合

Aハスラー・リップ・ロジャースvs.ココア・サモア
 ココアは動きに切れもあるし容姿も特徴的だがスヌーカの物真似さんに過ぎません。
 細かく打撃を使う割りに長期的な流れも見えてませんしね。
 最後はお互いの女子マネの介入から決着。
 悪い試合。

Bフロリダ王座戦:ジャック・ハート(ch)vs.ケンドール・ウィンダム
 ジャックがほとんど支配するのですがケンドールが何もしない。
 ウィンダムの名前を継いでいるとは思えない程何も出来ず同じようなシーンが続いていきます。
 終盤になってようやく動きますが、その跳躍力の低さにはがっかりします。
 悪い試合。

Cサウザン王座戦:リック・ルード(ch)vs.ジャック・へインズ
 ショルダー・タックルの耐えあいから始まるマッスラー対決。
 しかしパワーを無駄にアピールする事はなくテンポの良い打撃が試合の持ち味です。
 ルードが支配する中盤でヘインズがあまり反撃しなかったので
 観客が引き込まれるまでに時間がかかったのはちょっと勿体無いですね。
 スターならやられっぷりで魅せる事も可能だけど
 ヘインズのような無名だと動いて注意を払い続ける価値を示さなくては。
 技の決め方が独特で地味に印象的なので特別工夫をこらす必要もないでしょう。
 もう少し行動量を増やすだけで良かった。
 最期はセコンドがレフェリーの注意をそらしての凶器攻撃ですが、余りにレフェリーの側過ぎて萎えましたね。
 平均レベル。

DAWAタッグ王座戦:ロード・ウォーリアーズ(ch)vs.ハーリー・レイス、スタン・ハンセン
 ロード・ウォーリアーズとハンセンの何も考えない殴り合いは見所になりえた。
 しかし危惧していた通りレイスが全然ついていけない。
 テンポが違いすぎますね。
 リングの中では乱戦を止める割にタッグとして作る気もなく、
 また所々勃発する乱闘も何故そうなるかの説明はされない。
 豪華な面子だが中身はない。
 少し悪い試合。

Eニック・ボックウィンクルvs.フランキー・レーン
 レーンは誰でも出来る攻防を軽くやっている内に終わるほどの相手です。
 悪い試合。

FNWA王座戦、3本勝負:リック・フレアー(ch)vs.ワフー・マクダニエル
 フレアーが受けて場外で間を置いて、と戦術自体はいつものですが
 相手がワフーということでいつもと違う点もありましたね。
 大げさな受けなどエンターテイメント性はやや控えめでしたし、
 ワフーはたいした技を持っていないので攻めの比率を高めています。
 その変化により40分越えの試合を構築してみせました。
 しかし試合時間はともかく内容はどうだったかというと良いとはいい難い物がある。
 まず打撃が最大の魅力のワフーを相手にしているのに
 序盤の内にフレアーの額から血が少し流れてしまったのが誤算の始まり。
 次にワフーのスタミナが足りていないのが問題。
 1本目終わる前から動きが止まりがちでしたからね。
 2本目になればカバーの返し方が弱くなったり
 脚のダメージがいまいちだったりと盛り上げる事に対してのエネルギーが失われます。
 後は3本勝負として各フィニッシュは良い関係性にあるものの
 個別で見ると随分と弱いものになっています。
 80年代のフレアーに40分やらせたら当然のクオリティ。
 まあまあ良い試合程度です。


総評
 メイン・オンリー。
 しかしフレアーの幾多の防衛戦の中からワフー戦を見たいと思う理由は多くないでしょうね・・・。
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ザ・グリップラー、ザ・クリップラーvs.チャボ&ヘクター・ゲレロ
Aハスラー・リップ・ロジャースvs.ココア・サモア
Bフロリダ王座戦:ジャック・ハート(ch)vs.ケンドール・ウィンダム(新チャンピオン!)
Cサウザン王座戦:リック・ルード(ch)vs.ジャック・へインズ
DAWAタッグ王座戦:ロード・ウォーリアーズ(ch)vs.ハーリー・レイス、スタン・ハンセン(ダブル・リングアウト)
Eニック・ボックウィンクルvs.フランキー・レーン
FNWA王座戦、3本勝負:リック・フレアー(ch)vs.ワフー・マクダニエル(2−1)