TOPアメリカン・プロレスWCW 1983年〜1987年→WCW:Starrcade-The Million Dollar Challenge 11/29/84

WCW:Starrcade-The Million Dollar Challenge 11/29/84の分析


名勝負 なし
好勝負 TV王座戦:タリー・ブランチャード(ch)vs.リッキー・スティムボート

@Jrヘビー級王座戦:マイク・デイビス(ch)vs.デニー・ブラウン
 タイガー・マスク引退によって空位になった王座ですが
 NWAにこの王座を運営していく準備は出来ておらず。
 決して見所の無い試合ではなかったが王座を賭けるには不足している。
 少し悪い試合。

Aブライアン・アディディスvs.ミスター・イトー
 圧倒している訳でもないのに波乱もなくスカッシュ。
 
Bフロリダ王座戦:ジェシー・バー(ch)vs.マイク・グラハム
 基本一辺倒ではあるけど
 綺麗なレスリングの間に挟まれる
 打撃や卑怯な動き、感情を織り交ぜて勝ちたい、という気持ちを観客に伝えている。
 平均レベル。

Cエリミネーション・マッチ:バズ・タイラー、アサシン#1vs.ザンビー・エクスプレス
 ちょっと体格のある木偶が微妙な殴りを見せているだけですが不相応な盛り上がりようです。
 エリミネーション・マッチだからといって試合時間がそこまで長くなっていないのが救い。
 ひどい試合。

Dミッドアトランティック・ブラス・ナックルズ王座戦:ブラック・バート(ch)vs.マニー・フェルナンデス
 拳が許可される王座らしいがそんなの王座作る程じゃないですね。 
 フェルナンデスの拳のコンビネーションは良いが
 バートがジャイアント系の塩っぷりでどうしようもない。
 ひどい試合。

Eルーザー・リーブス・タウン・タキシード・ストリート・ファイト:ポール・ジョーンズvs.ジミー・ヴァリアント
 ヴァリアントといえば退屈な茶番と相場が決まっている。
 ひどすぎる試合。

Fミッド・アトランティック王座戦:ロン・バス(ch)vs.ディック・スレイター
 気持ちは出しているものの
 それを試合のクオリティという形につなげられない。
 ベビーフェイス/ヒール逆転した方が良くなったでしょうね。
 そして当然、最後が微妙な反則フィニッシュなのもマイナス。
 悪い試合です。

Gイワン&ニキタ・コロフvs.オレイ・アンダーソン、キース・ラルソン
 これまでの試合と違い観客の盛り上がりと試合の中身に相乗効果が見られます。
 最大の功労者はやはりオレイでしたね。
 経験を活かしてラルソンをリードしているし、
 孤立でもニキタのパワーが目立つように動いている。
 しかし少々長くて時間が経つにつれ
 コロフズの粗さ、ラルソンのスター性の無さは出ましたね。
 平均より少し上。
 試合後も襲いかかるコロフズをケルノードルが松葉杖で追い払う。

HTV王座戦:タリー・ブランチャード(ch)vs.リッキー・スティムボート
ブランチャードのヘタレな逃げと
 スティムボートの情熱的な追っかけがほぼ0距離が組み合わさっている。
 素晴らしい主導権の攻防です。
 それだけではなく腹攻め対首攻めというテクニカル・パートや、
 どちらも仕掛けきれない空白の時間、
 果ては終盤のヒートしてのブラス・ナックル・スポットにまで
 この2人の遺恨関係が裏で脈々と根付いている。
 この2人が故に多少地味な部分もあるが見事なハード・ファイトで、ぎりぎり好勝負。

IUS王座戦:ワフー・マクダニエル(ch)vs.ビリー・グラハム
 ロートルの空アピール・マッチ。
 強さの失われたグラハムも寂しいがこんな事に使われるUS王座も泣いている。
 ひどすぎる試合。

JNWA王座戦、ミリオン・ダラー・チャレンジ、(レフェリー:ジョー・フレイジャー):リック・フレアー(ch)vs.ダスティ・ローデス
 フレアーが試合を作るために動こうとしてもダスティはサブミッションでそれを妨害。
 そしてそのサブミッションは攻めとして何の重さもない。
 試合に進行が生まれませんね。
 大きな展開はフレアーが場外に引き込み鉄柱攻撃する事ですが
 それによる流血が原因でフレイジャーがレフェリー・ストップするなんてフィニッシュを迎えるんだから・・・。
 フレイジャーがプロレスする訳でもなし、
 Starrcadeのメインで何故こんなエンディングにしてしまったのやら。
 悪い試合。

総評
 Hという救いはあるがメイン含め他が壊滅的です。
 (執筆日:6/20/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

HTV王座戦:タリー・ブランチャード(ch)vs.リッキー・スティムボート

  ブランチャードが握手を求めるもスティムボートが跳ね除ける。
  組むとブランチャードがロープに押し込み殴りつける。
  殴りつけエルボーを打ち下ろす。
  スティムボートがチョップにパンチで応戦。
  殴りかって倒す。
  エプロンに出ようとするブランチャードを戻し殴り倒す。
  ロープに走りチョップ・ドロップへ。
  ブランチャードが避けてエプロンに避難。
  スティムボートが捕まえてリング内へのブレーン・バスター。
  ロープに走りチョップ・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  チン・ロック。
  ブランチャードは起き上がると一本背負いで外そうとする。
  スティムボートが流れに沿いロックを外さない。
  ブランチャードがそばのロープに逃げる。
  外すなりスティムボートの脚にエルボー・ドロップ。
  スティムボートがブランチャードを押さえようとする。
  ブランチャードが逃れエルボー・ドロップへ。
  スティムボートがかわし起き上がる。
  びびって倒れたブランチャードを起こすと殴り倒す。
  休憩する。
  ブランチャードが起き上がり仕切りなおし。
  ブランチャードが距離をつめ腹に張り手。
  腹を殴りつける。
  ガット・バスター。
  腰にエルボー。
  腰に蹴り。
  殴りつける。
  ロープに振り腹にバック・エルボー。
  腰を蹴りつけていく。
  腹にブロー。
  コーナーに叩きつける。
  スティムボートがコーナーを使ってブランチャードの頭を両脚で挟むと足を叩きつける。
  ヘッド・バッドで倒す。
  喉にバック・エルボー。
  顔に裏拳。
  チョップ。
  顔に裏拳。
  後頭部にニー・ドロップ。
  カバー。
  カウント2で返されるなりチン・ロック。
  ブランチャードは起き上がるとロープに逃げる。
  ロープの祖tに身を投げる。
  離さないスティムボートの腹に蹴りを入れてようやく離させる。
  腹に蹴り。
  リングに戻るとバック・ドロップ。
  ロープに走り腰に拳を打ち込む。
  カバー。カウント1。
  ヘッド・ロックへ。
  スティムボートがチン・ロックに返す。
  ブランチャードは近くのロープをつかむ。
  仕切りなおし。
  スティムボートが距離を詰めてコーナーに追い詰める。
  ブランチャードがフット・ワークを使って離れる。
  頭を軽くはたく。
  唾を吐きかける。
  スティムボートは唾をぬぐうとその手を前に出す。
  距離を詰める。
  ヘッド・ロックにきたブランチャードをロープに振る。
  リープ・フロッグX2からパワー・スラム。カウント2。
  ブランチャードを起こすとターン・バックルにぶつける。
  起こすとモンゴリアン・チョップ。
  カバー。カウント2。
  起こすと殴りつける。
  10カウント・パンチ。
  ブランチャードが崩れる。
  スティムボートが後頭部にニー。
  後ろから髪をつかんで起こす。
  拳を空振りするブランチャードを殴り倒しカバー。カウント2。
  ブランチャードはふらふらで拳を空振り。
  スティムボートはブランチャードを起こすと唾を吹きかける。
  殴りつけチョップ。
  コーナーでチョップ。
  チョップ。
  ネック・ブリーカー。
  カバー。カウント2。
  持ち上げるとスリングショット・スープレックス。
  カバーするもカウントは2。
  起こすとドロップ・キック。
  カバー。カウント2。
  起こすと喉にチョップ。
  エプロンに転がり出たブランチャードを起こすと殴り倒す。
  ブランチャードは流血しながらもパンツからブラス・ナックルを取り出し装着。
  近づいてきたスティムボートを殴りつけようとする。
  スティムボートは避けるとリング内へのバック・ドロップへ。
  ブランチャードは持ち上げられながらも拳を打ち込む。
  両者ダウン。
  ブランチャードはブラス・ナックルを隠しながら起き上がる。
  何とかかウント9で起き上がったスティムボートにクロス・ボディ。カウントは2。
  起こすとアッパーブロー。
  起こすとスティムボートをコーナーにのせる。
  殴りつけスーパープレックスへ。
  スティムボートが払いのけて落とす。
  ダイビング・ボディ・プレス。カウントは2。
  ロープに振ろうとする。
  ブランチャードが振り返しショルダー・スルーを狙う。
  スティムボートがサンセット・フリップへ。
  ブランチャードは耐えるとパンツからブラス・ナックルを取り出し装着。
  殴りつける。
  レフェリーはスティムボートの両肩がついていないかに気を取られていて見えていない。
  ブランチャードがカバーし1,2,3!
  ブランチャードの防衛!

試合結果

@Jrヘビー級王座戦:マイク・デイビス(ch)vs.デニー・ブラウン(新チャンピオン!)
Aブライアン・アディディスvs.ミスター・イトー
Bフロリダ王座戦:ジェシー・バー(ch)vs.マイク・グラハム
Cエリミネーション・マッチ:バズ・タイラー、アサシン#1vs.ザンビー・エクスプレス
Dミッドアトランティック・ブラス・ナックルズ王座戦:ブラック・バート(ch)vs.マニー・フェルナンデス(新チャンピオン!)
Eルーザー・リーブス・タウン・タキシード・ストリート・ファイト:ポール・ジョーンズvs.ジミー・ヴァリアント
Fミッド・アトランティック王座戦:ロン・バス(ch)vs.ディック・スレイター(DQ)
Gイワン&ニキタ・コロフvs.オレイ・アンダーソン、キース・ラルソン
HTV王座戦:タリー・ブランチャード(ch)vs.リッキー・スティムボート
IUS王座戦:ワフー・マクダニエル(ch)vs.ビリー・グラハム
JNWA王座戦、ミリオン・ダラー・チャレンジ、(レフェリー:ジョー・フレイジャー):リック・フレアー(ch)vs.ダスティ・ローデス(レフェリー・ストップ)