TNA:Best of TNA TV Matches 2024の分析
名勝負 | ジョシュ・アレキサンダーvs.ウィル・オスプレイ(Impact 1/18/2024) |
好勝負 | TNA王座戦:ニック・ネメス(ch)vs.ジョシュ・アレキサンダー (Impact 8/15/2024) Xディビジョン王座戦:ザッカリー・ウェンツ(ch)vs.マイク・ベイリー(Victory Road 9/13/2024) |
@ジョシュ・アレキサンダーvs.ウィル・オスプレイ(Impact 1/18/2024)
最初は軽く手合わせですが、
そこに仕草表現を接続させます。
1ムーブで表現できているのが流石です。
攻守逆転させるタイミングの取り方、予兆とすかし。
完成度が初戦からぐんと上がっていますね。
切り返し自体でも関心を引きつつ、
テーブルという+αの仕掛けまで加え、
その攻防の豊かさには限界がありません。
それぞれが業界最高峰のレスラーであることは当然ですが、
その2人がここまでお互いに対する高い理解度を持って
試合できていることに喜びしかないですね。
試合時間13分でオスプレイがヒドゥン・ブレードを狙う所までいきますが、
この13分で語った量、攻防の有機的な結びつきは驚嘆に値します。
場面が変わっても2人のワークレイトに変化は見られず最高値安定。
ヒドゥン・ブレードにバリエーション持たせるアイディアや
ジョシュがタフに反撃する見せ方、
TNAの象徴AJのフィニッシャー、スタイルズ・クラッシュの仕掛けも見事過ぎます。
文句なしに名勝負。
(執筆日:3/?/23)
ATNA王座戦:ニック・ネメス(ch)vs.ジョシュ・アレキサンダー (Impact 8/15/2024)
非常にバランスが良いですね。
どっしり土台を作りつつも
適度に動かすし、かといって大事な技は外して均衡感を演出します。
CMに合わせて構築のポイント。
得意技を外す中でもリアル感残し、
集中力を途切らせず自然とロングマッチへ。
後半にかけた攻防の広がりも見事。
アイアンマンマッチにつながる試合としても単品としても素晴らしい。
むしろ個人的にはこちらの試合の方を推しますね。
ぎりぎり好勝負。
BTNA王座戦、60分アイアンマンマッチ:ニック・ネメス(ch)vs.ジョシュ・アレキサンダー(Emergence 8/30/2024)
前回より時間があるのでじっくりと。
レスリングのベースは良いものの
そこでどう攻防を見せるかが弱く、
ただジョシュが優位に立つような形に。
大きな見せ場を作ってジュシュが2本連取。
ただ最初の30分の全体感はジョシュ優位なので、
展開数として物足りなさは否めませんね。
ジュシュのアンクルロックがバッチリ決まって、
ニックはなんとかロープブレイクすると足が完全に弱点化。
ここからレフェリー気絶やテーブルなど演出を一気に詰め込んでいきます。
展開が加速することで興味関心を惹き直すと共に
試合も2-2に戻り残り15分。
そこからはフィニッシャー含めた大技で
分かりやすいニアフォール合戦で盛り上がりましたね。
ニックがこういう試合をできる機会を得たのは良いことで、
やったかいのある内容ではありましたが、
正直30分アイアンマンマッチでも出来た内容かもしれないし、
そうすると更にクオリティとしては伸びたかもしれない。
好勝負に少し届かず。
CXディビジョン王座戦:ザッカリー・ウェンツ(ch)vs.マイク・ベイリー(Victory Road 9/13/2024)
軽妙なムーブだけでなく
ザッカリーが感情面を織り交ぜますり
ベイリーもザッカリーウェンツのやりたいことをアシスト。
ベイリーが前王者にして挑戦者に留まらない相対する存在としてあり、
ザッカリーも真っ向から乗り越えるべく
気持ちの良い表現と実現を見せました。
ストーリーの方向は絞りつつアクションは幅広かったのもグッド。
ぎりぎり好勝負です。
DノーDQ:スティーブ・マクリンvs.ジョシュ・アレキサンダー(Turning Point 11/29/2024)
ラフファイトと持ち技をポイントで混ぜて試合進行。
ゴミ箱や椅子も追加して盛り上げます。
展開も間違いないし、タフな2人なので
クオリティ高めに仕上がっていますが、
せめぎ合いがぼんやりしてしまった所もある。
ノーDQが+αになったかというと懐疑的です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Eノックアウツ王座戦、3本勝負:マーシャ・スラモヴィッチ(ch)vs.ジョダイン・グレイス(Turning Point 11/29/2024)
しっかりレスリングの中に抗争のラフさを味付けしています。
場外でツームストンの攻防を比較的早く入れます。
3本勝負ということで構成上前倒しは必要なのですが、
それが理由とは思わせない程攻防は緊密です。
鏡合わせでのライバリティで盛り上げ。
一進一退が凄いせめぎ合っており、
どちらも丸め込みでしか取れてなかった中で
3本目がコンパクト過ぎてあっさりした印象を受けてしまったのは勿体ない。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/?/24)