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Impact Wrestling:TV Matches 2023 part.4の分析


名勝負 なし
好勝負 ジョシュ・アレキサンダーvs.スティーヴ・マクリン(Victory Road 9/8/23)

Xディビジョン王座戦:リオ・ラッシュ(ch)vs.クリス・セイビン(Impact Wrestling 1000 Night One 9/9/23)

3本勝負:エディ・エドワーズvs.フランキー・カザリアン(Impact Wrestling 10/12/23)

@マイク・ベイリーvs.KUSHIDA(8/10/23)
 共通項である蹴りベースに合わせやすい落とし所見つけます。

 CM前にKUSHIDAが主導権を掴むと足攻め。
 安定感あるベースラインはこの2人なら当然。

 その上を狙うべく後半にかけて踏み込んでいく意欲も見せます。

 PPVクオリティとはいかないまでも合同興行前に期待感を高めました。

 中々良い試合。

Aジョシュ・アレキサンダーvs.スティーヴ・マクリン(Victory Road 9/8/23)
 負傷により流れて王座戦でもはない形での激突になったものの今でもまごうことなき頂上対決。

 マクリンがターニング・ポイントとなりえるスポットを即座に打ち返し、
 緊迫感を持たせながらもヘビー級ならではの落ち着いた試合運び。

 ジョシュが腕の痛みでコーナーに振られた際に裏に回れなかったりと腕の痛みの表現をシリアスに演出。
 動きはフルではないものの
 復帰直後の虚実をミックスされ上手く移入間を演出しています。

 激闘としてまだ上げれる余地を残した上でこの完成度。
 PPVメインの王座戦としてやっぱり見たい一戦ですね。

 ぎりぎり好勝負。

BXディビジョン王座戦:リオ・ラッシュ(ch)vs.クリス・セイビン(Impact Wrestling 1000 Night One 9/9/23)
 リオの360度の試合運びに
 セイビンが序盤から隙あらば大技も狙う緊張感を加えてミックス。
 セイビンの懐深い試合運びの変化が見事ですね。
 コンディションが相変わらず良く今こそキャリア絶頂期です。

 中盤はセイビンの動きが少なく
 全体の溜めの位置づけにしてももう少し化学反応が見たかったか。

 終盤はXの歴史の生き証人としてセイビンが盟友の技も混ぜながらノスタルジックに演出。
 ここ数年使ってきた手法なので今回も狙い通り成功。

 スラミバーサリーを敢えて瞬殺劇にして焦点をここに合わせただけある大成功の内容です。

 文句なしに好勝負。

C3本勝負:エディ・エドワーズvs.フランキー・カザリアン(Impact Wrestling 10/12/23)
 トップ・スピードではなくても調和し上質な演舞。
 それにより1本目は早期決着ながら納得感があります。

 まったりと2本目の土台を作ります。
 1本目の流れを踏襲しつつ、2本目だけを見てもセット・アップになっていて上手い構築です。
 
 カズが胸から流血しつつも粘って不意をついたチキン・ウィングで決着。
 ただこのフィニッシュ少し意表をつきすぎた感はありますね。
 観客の思考が追いついていないので、3本目のスタートももう少し時間を置いても良かった。

 3本目。
 椅子やゴミ箱を混ぜますがハードコアに逃げることなく
 ラスト・マン・スタンディングらしい重みづけを根幹に据えます。
 演出の伴った攻防で密度のある30分試合をやりきりました。

 文句なしに好勝負。

Dウィル・オスプレイvs.エディ・エドワーズ(Turning point 11/3/23)
 UK興行。

 ホームながらベテランのエディに任せるところは任せてじっくりと作り上げていきます。
 綺麗に一進一退をまとめあげていましたね。

 名勝負狙いには行っていませんがクオリティは確実に積み上げられています。
 
 とびきりの内容ではなかったものの、この後も参戦が続くオスプレイの顔見せとしては適切なショーケース・マッチでした。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:11/?/23)