Impact Wrestling:TV Matches 2022 part.4の分析
名勝負 | Impact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.マイク・ベイリー(Impact Wrestling 12/8/22) |
好勝負 | なし |
@Impact世界王座戦:ジョシュ・アレキサンダー(ch)vs.マイク・ベイリー(Impact Wrestling 12/8/22)
それぞれ持ちネタで先手取りにいく攻防を5分経過前から仕掛けます。
相手の仕掛けに対して上回るカウンターも見せ、
序盤の帰結はジョシュの対空式ブレーン・バスター。
ここで7分。
飛ばし目ともいえ、この時点では20分弱の激闘を予感させました。
定番の動きを連続で入る手前で止めつつ、
一方で地味な場面でも鋭い攻めを打ち込む削り合いで20分経過を迎えます。
20分試合の予感から中盤がずっと続いた訳ですが、
この質感、緊迫感は見事なものでしたね。
パイル・ドライバー狙って持ち上げたまま、もつれて両者場外転落。
よく考えれば場外ここまで全然使っていないんですよね。
ここから高さの軸を加えて立体的に見せていきます。
双方ダメージ感を意識しながらジョシュがアングル・ロック。
まとめにかかるかと思いきや、エプロンへのスラムで動けなくなった所から
甚振るようなラフな脚攻めに展開させたのも意表を突いていましたね。
ジョシュの攻撃的な追い込みの中、
ベイリーが脚を犠牲にしながら反撃する展開は熱く、
40分弱でまとめていれば歴史的な名勝負も狙えたレベル。
ただジャーマン連打及びステージの攻防を挟んで時を戻すと、スローな消耗戦に。
ここからは正直特筆すべき所は少な目。
ハードコアみたいなアクセント演出もなく
硬派な内容で続け、最後の帰結も美しかったもののクオリティとしてはダウン。
いつぞやの竹下vs.遠藤を思い出させるクオリティ・ラインの推移でしたが、
2022年のMVP対決にふさわしい内容でした。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:12/?/22)